するすると読めない系
100枚を超えたところで、いかに質を落とさず量を書きあげることのむずかしさを、感じた。ということで、相変わらずスローペース。芥川賞の「おらおら〜」は、180枚くらいだったようで。私の今の作品もそれくらいいけるんじゃないか、とは軽く見積もっているんだけど、だんだんと文章が稚拙に思えてきた。いかに質を落とさず量を書きあげるか。そこだな、ほんとに。と思う。序盤はいい感じだったのに……。読書のほう、堀江敏幸の「熊の敷石」を読んだ。芥川賞受賞作(だったと思う)のなかではかなりいい。私のなかで、上位三位以内には入ると思う。堀江さんは、他にも数々の賞を総ナメにしている作家さんで、文体も品があって、繊細、緻密。舞城王太郎とは別のベクトルで、文体に意識を置いている作家さんだといわれていたり(?)する(「文学賞メッタ斬り」より)。他にも彼の作品をいくつか読んだことあるけど、どれもうつくしかった。言葉が。だけど読むのには、するするとは読めないと思う。別に尖っているわけでもないけど、「するするとは読めない系」の小説である。私自身もなんどかページを行ったり来たりしながら、読んだ。保坂さんがいうに、「ほんとうにいい文章はするするとは読めない」(うろ覚え)らしいから、堀江さんの文体は、「文学に置いて」いい文章なんだろうなあと思う。私は、あまり文体にはこだわらないというか、これが私の文体ダッ! と思うのがないのであまり意識はしてない。よく、読みやすい、リズムがある、とはいわれたことがある。(本格的に小説書く前にいわゆる「文学において」価値のある文章ではないと思うけど、その読みやすさも大事だと私は思う。決して「すらすらとは読めない系」を否定しているわけでもなく、そういうのも、また逆に読みやすい文体も、ひっくるめて「文学」にあるのが大事なんだと思う。と、他愛もないことを書こうとして文学を語っちゃったよ……。さて、明日も書かないと〆切に間に合わない……。