「クッキー怖い」で思い出した。
あれは、私が3歳くらいのときのこと。
その頃、アパートに住んでいて、玄関の前から道路には
10センチほどの段があった。
毎日お外で遊ぶときには、
そこをフツーに歩いて降りていっていたのだけれど、
あるとき、飛び降りてみようとしたら、
怖くてできなかった。
いつもの遊び仲間の友達に囲まれて、
「大丈夫だよ、飛んで!」と励ましてくれるのだけれど、
しゃがんで、下をみると怖くて怖くて飛び降りることができない。
たった10センチくらいの段なのに。
しかも、毎日そこを通って外に遊びにいっているのに。
(当時はそんなこと思いつきもしなかったけれど)
結局、目をつむって死ぬ思いで
「エイヤっ!」と飛び降りた。
で、飛び降りてみて
「あれっ?なーんだぁ。こんなことだったのか」
って思った。
それは当たり前なのだけれど、
私にとっては印象深いできごとで、
大人になっても忘れることはできない。
飛び降りる前に、
「飛び降りたらこうなるんじゃないか」と想像していた恐ろしい世界と、
飛び降りた後の世界はまるで違っていた。
実は「怖い」と思っていることって、
幻にしかすぎなくて、
本当はそんなにたいしたことではない可能性も
あるんじゃないかと思う。
何が怖いのか、じっくり向き合ってみると、
「あれ?なーんだ。こんなこと?」
ということも結構あるのかもしれない。