イイコな女社長 ~半歩先の食探し~ -16ページ目

女性経営者が陥りがちなこと

2012年12月に

「女社長としての生き方」というテーマで

ブログを書いていました。


http://ameblo.jp/e-e-co/entry-11421005582.html



起業して数年は自分が女性だということを

恨んだこともありました。



でも今は女性だからこそ

できることもあるはずだと思っています。



そんな風に考えることができるまで

10年近くかかりました。



人として女性として経営者として

肩の力を抜いて自分なりのペースで無理なく生きることが

長続きする秘訣だと実感しています。





女性経営者が陥りがちなポイントはいくつかあります。




①全て自分でやろうとする



最初は私もそうでした。


独立して一年目にして

料理長とぶつかってしまった私は

自分で料理もできて

サービスもできて

一人でもなんとかできるスタイルを

確立させようとしました。


細かいことにも首をつっこまないと

気がすまないタイプでした。


これは決して間違いではないし

一店舗のみの経営であれば

問題ありません。


ただ、そうすることによって

人も育たないし

特に女性の場合は

体力の限界という壁がやってきます。


全てを知った上であえてやらない勇気が重要なのです。





②完璧主義



私は自分のことを

ずっといい加減な人間だと思っていました。


ところが独立してから

あることに気づいたのです。


他人に対して完璧を求めているということに・・・


完璧主義を自分の中だけに

留めておければ良いのですが

スタッフにも求めてしまうと

精神的に苦しくなってしまいます。


だったら自分でやってしまった方が早いと感じて

①に陥ってしまいます。



自分自身も決して完璧ではないということを

じゅうぶんに理解すれば

他人に完璧を求めるなんてもっての外。


自分が完璧主義だと気づいたら

人の得意分野を見極めることに

シフトすることです。





③仕事を安心して任せられない



相手は自分の鏡です。


仕事を任せるにはとても勇気のいることですが

任せられないのは相手を信頼していないから。


信頼していない相手から

信頼されるはずはありません。


多少のリスクがあっても

任せてみないと前進はありません。





④女性を意識しすぎて頑張りすぎる



なんだかんだ言っても

日本はまだまだ男性社会です。


男性に対抗して

甘く見られないように頑張ろうと考えるのは

大きな間違いです。


逆に女性を意識することによって

男性を上手に利用した方が

賢い選択です。


色目を使うとかいうことではなく

上手く女性だということを武器にするということです。


最近は責任のある仕事が重荷だとか

頼られるのが嫌いだという男性も

いるのかもしれませんが

私の周りにはそんな男性はいないと信じています。


基本的にはおだてれば木に登る生き物ですし

頼られることによって能力を発揮する男性はたくさんいます。


もちろん女性もそうなんですが

発想の種類が違ったりするので

仕事の幅が広がります。


世の中、男性と女性という全く違った生き物が共存してこそ

上手くいくのだから

その法則はどんどん利用した方が良いのです。





冒頭に書いたように

起業して数年は女性ということが負担でした。


なぜなら①~④のすべてを持っていたからです。


ここ数年、肩の力が抜けて

女性だということに感謝できるようになったのは

私の能力がずば抜けて向上したわけでもなく


状況に応じて柔軟に対応できる能力を

発揮させただけです。


自分自身を知って

つまらないプライドを捨てるだけでもじゅうぶんです。



次回のブログでは

女性経営者として生き残るコツについて

書きたいと思います。







バランス力

前回のブログで

経営者にとって最も必要な力とは

鈍感力と繊細力を両方持った

バランス力だという話をしました。





そのバランス力とは・・・



まず自分に対しては

他人から見た自分を冷静に見ることも大切ですが

時にはそれが邪魔になることがあります。



私は「鈍感力が素晴らしい」と

よく褒められます。



もしかしたら嫌味で言われているのかもしれませんが

私にとっては最高の褒め言葉です。



目的を達成するために邪魔なことは

目をつむるというよりも

気付かない鈍感力を持っている方が楽なのです。



でも鈍感力は残念ながら持とうと思って

持てるものではありません。



様々な経験を積んで身につくものなのです。



生まれながら鈍感力がある人はラッキーです。





私はこう見えても

幼い頃から周りの目を気にしたり

どうでも良いことに傷ついたり

周りからよく見られたいために

本当の自分を隠したり

結構面倒臭いタイプの人間でした。



でも面倒く臭いのは自分だけであって

周りから見たら単なる良い人だったのかもしれません。



本当は周りから多少面倒臭いと思われても

自分自身が心地よい方が

良い発想も生まれるし、良い仕事もできます。



10の内、9が鈍感力の固まりだとしても

1の繊細力さえあれば

周りがフォローしてくれます。



私がよく褒められる鈍感力は生まれ持ったものではなく

何度も環境を変えて、たくさんの人に接しているうちに

自然と身についたものであり

それが必然的に現在の仕事に活かされています。



自分の中で

一番大切なのは鈍感力ではなく

この鈍感力を仕事に活かすための繊細力との

バランスなのです。





そして社員に対しても

それぞれ個々のバランスがあるということを

理解しなくてはなりません。



私達の業界には料理人は不可欠なので

何人もの料理人と接してきました。



最初は私とは全く違う人種で

不可解な部分も多かったのですが

それもバランス力を発揮して接すれば

不可解な部分が解決できます。



バランス力は経営者が持っていればいいものであって

社員に対してバランス力を求めなくても

得意分野を引き出してあげれば良いのです。



本人はそれで自分なりにバランスがとれているわけであって

人によってバランスは違うのだから

自分の中でのバランスを押し付けるのではなく

そのバランスがその人の「味」なんだと理解すべきです。



バランスがとれている社員はやはり経営者になれる素質がありますし

実際独立して成功しています。




経営者がつい陥りがちなのは

「バランスがとれている」ということを

自分を基準に考えてしまうことです。



それを他人や社員に求めたりしがちですが

周りから見れば自分自身のバランスなんて

自己満足のものであり

自分と同じバランス力を持っている人とは

一緒に仕事する意味はないのではないかと思います。




そして社外というかお客様というか世の中に対しては

常識にとらわれないことが最も重要だと考えます。



実は常識以外のことを求めている人はたくさんいて

それを実行していくのが

私達の店づくりだと認識することです。



そもそも常識って何なんでしょう?



常識というのは相対的な理論であって

そこにこだわらないことが

新しい時代をつくるきっかけにもなるのです。



ここで大切なのは

当初、飲食業界の常識を知らなかったから

常識破りな店をつくることができましたが、

長続きは難しい。



長続きさせるためには

常識を知った上で

常識にとらわれないバランスが大切なのです。





①自分に対するバランス

②社員に対するバランス

③社外(世の中)に対するバランス



経営者はこの3つのバランスをとることによって

「とんがり過ぎず、引っ込み過ぎない」

店つくりができるのでです。



私にとって経営とは?

起業してから10年くらいは「経営とは?」なんて考えたことは

あまりありませんでした。



ただひたすら

状況に応じて行動してきただけです。



ですから

具体的な売上目標をたてることもなかったし

ややこしい数字にかかわることは

税理士さんにまかせっきりで

どちらかというと現場主義でやってきました。



でもここ数年は

経営者としての仕事をきちんと理解して

経営に臨むことが大切だということに

やっと気づくことができました。






私にとって経営者の仕事とは

まず第一に「決断する」こと。



これはすべて自分で決めるということではありません。



私は大切な決定事項においても

誰が決めたかということは

あまり重要ではなくて

人が決めたことを状況に応じて

上手に吸い上げることの方が

重要だと思っています。



だから店名にしても

物件にしても

店舗の内装にしても

人事にしても

自分一人で決定するつもりは全くありません。



その先のどの決定事項を

いかにどのタイミングで進めていくかという

決断力が重要なのです。



決断力がない人は

経営者に向いていないというのは

時として正しくないかもしれません。



私はどちらかというと

優柔不断だと自分では思っていますが

その性格が吉となる場面も多々あります。






第二に「責任をとる」こと。



私は方向性やテーマが決まれば

細かいメニュー変更や運営の仕方は

ほとんど現場の社員に任せています。



なぜなら人は

自分で一所懸命考えたことは

一所懸命行動しようとするからです。



人に決められたことはやらされた感満載で

それが上手くいかなかったとき

結局人のせいにします。



そういった場合の責任をとるのは

経営者であるのは当然ですが

現場に任せることの方が

本当はリスクが高く

スピードに乗り遅れる可能性もあります。



それでも最終的に責任をとる覚悟の上での

リスクだということです。



長い目で見たときどちらが良いか

冷静に考えても仕方がないので

責任をとる覚悟さえできていれば

すべては解決できます。




「上手くいったときは他人(社員)のおかげ。


上手くいかなかったときは自分のせい。」




結果はどうであれ

この精神さえ持っていれば

経営は上手くいくはずです。



・・・と私は尊敬する方から教えられました。






第三は「お金を回す」こと。



私は新店舗を出店するとき

半年間は赤字を覚悟で

資金を調達します。



弊社が運営する店舗は

一気に認知されなくても

ブランドとして確立する店舗運営を

目指しているからです。



他の店舗とのバランスを考えて

出店やリニューアルを実行していくのが

経営者の仕事だと認識しています。



細かい数字を追い続けるのは

現場の社員や税理士さんに任せて

前に進むための資金繰り計画ができれば

最高なのですが

私の場合ざっくりとしすぎているところが

反省点でもあるのですが・・・





これらをまとめると

経営者にとって最も必要な力とは

鈍感力と繊細力を両方持った

バランス力なのです!



これは決して全ての能力をバランスよく持っている

器用貧乏的なバランスという意味ではありません。



一店舗目をオープンしてすぐに料理長とぶつかった私は

料理もそこそこできて

サービスもできて

お金の計算もできて

人を見る目もあって

時代を読む力もあって

美的センスもあって・・・

全ての能力を程良く兼ね備えることが

経営者として大切なことだと思った時期もありました。



でも、この考えは全くもって間違いだったのです。



自分で料理も作って

一人でも運営できる2店舗目を作ったとき

成功はしましたが

人に任せることができす

私が店にいないと売上が上がらない店になってしまいました。



他の店舗もみながら

毎日店に出ていた私は

4年間で体力や労力に限界を感じて

店に出ることを辞めたため

自分の居場所を求めて作った店を

自分のわがままで経営不振の店にしてしまう

結果になってしまいました。



その後、試行錯誤して業態変更を繰り返していくうちに

経営者には全ての能力を持つ必要がない

ということに気付かされました。



なので、ここで言う「バランス力」とは

決して優等生じゃなくても良いのです。



一番必要なのは

どうでも良いことに傷つかなかったり

気付かなかったりする鈍感力と

重要なことを見極める繊細力のバランスなのです。




「バランス力」に関しては

次回のブログで詳しく説明していきます。