愛と哀しみのボレロ | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

愛と哀しみのボレロ』デジタル・リマスター版

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2015年11月 @ KAVC

何か、大長編な少女漫画の名作を読み終わった時みたいな感動あったな(笑)。

実は全くの初(何度もレンタルVHSを手に取りつつも…)。
三つの時代/世代・四つの国に亘る大いなる河を、ボレロの調べを通奏低音にルルーシュが描き切った大作にして野心作。 

詰め込まれる人々の想いの濁流に呑み込まれそうになるものの、ルルーシュの音楽センスの良さがギリギリの所で心地好く掬ってくれてたな。


ルルーシュ、劇場で観るのは初めてでしたが、映画にハマり出した10代後半~20代前半に『男と女』や『白い恋人たち』、そして大好きな『遠い日の家族』なんてのに出会って無茶苦茶引き込まれた訳で、こうなって来ると纏めて観たくなっちゃうじゃない。


にしても、現代パートは異色なトーンだった。

そんな時代迄描いてるとは思ってなかったってのもあるけど。


野心が過ぎて、多少綻びある気もしたんだけど、それすらも呑み込むラストのボレロは圧巻!

20世紀が早くも総括された瞬間に遭遇した。