『GONINサーガ』公開記念
『GONIN』35mmフィルム上映
石井隆美学の金字塔。
勿論今作見た事はあって大好きな一本でしたが、まさか劇場での鑑賞がこれ程迄だったとは!
あの色香には一度塗れてみるべきだよ!
登場する男達、一人一人をどっぷり語って行きたい!
石井隆監督作品は、実は劇場では初めてだったんですが、ある時期迄の作品にはホント心酔してて(勿論漫画作品も好きです!)、いつか、劇場で纏めて観たいなぁと思ってたんだよな。
特に今作は一番好きかな?
石井隆監督作品の魅力は様々あれど、この『GONIN』に関しては、その中のある一つの側面に特化しているなと。
それは、男と言う生き物が、最後迄手放さない意地の燃え尽きる瞬間の美学とでも申しましょうか…
まぁ、今作、女が殆ど劇中に登場しないのもあるのだろうけれど(故にみっともない側面は余り描かれない)、出て来る男がどいつもこいつも愛おしいのよ。
邦画史上、いや世界を見渡しても、此処迄揃う作品は稀じゃない?
どいつもこいつも、ホント惚れ惚れすんだけれど、今回改めて観て一番グッと来たのは椎名桔平さん演じるパンチドランカーだなぁ。
あんなに哀しみ帯びたキャラだったか…
竹中直人さん、この面々の中では飛び道具の様で、実は僕ら観客越しの眼差しの代弁者みたいなとこもあって。
なんだけど…
ねぇ?
いやぁ…そんじょそこらのホラーを凌駕してたわ。
観逃すな!
愛を知らず生きて来た男達が、知ってしまったが故に触れる哀しみを描いた映画でもあったなぁ。
特にモックンのそれは…
ねぇ?
あのヨットの上で戯れ合う姿が胸に痛い。
ここに焼き付けられたモックンの美しさには、唯々石井隆監督ありがとう!だ。
あの佐藤浩市宅で、シャワールーム迄向かう姿の奇跡のショットの数々…
人類の遺産に申請したい。
佐藤浩市とモックンの、ディスコでの、“白装束に真紅の薔薇”な並びには目眩した。
しかし、武さんはズルいなぁ。
あの存在感。
この時期だと『TOKYO EYES』なんかも一人で掻っ攫っちゃうんだもん。
確か撮影中に北野ファンクラブで、石井監督のヴァイオレンス描写のえげつなさに言及してた記憶。
そして、楽しみだったのが、石井隆監督作品ならではのあのエンドロール!
昔初めて見た時は驚いたな。
あれをやっとスクリーンで体験!
しかも、塚口サンのシアター3のデカさで堪能する機会なんて、この先もうないかも?
あの空虚な迄にバカデカい東京の空撮に載っかる“GONIN”のオープニングタイトルもスクリーンだとゾクゾクするよね!
はぁ…もう一回観たい!
今作、撮影の素晴らしさも特筆物ですが、特に画面の中での空間性がググッと映えてくるカメラワークに鳥肌!
一番は暴行される椎名桔平さんとその彼女をワンカットで収めた画!
同棲してる部屋でのシークェンスもすげェ!
あと、そうだ、佐藤浩市さんが根津甚八さんに話を持ち掛けるスナック裏の空間構築も大好き!
照明も絶品で、影の使い方とかさ!
あそこは、そうだ、石井美学極まりな雨も降ってたんだ!
そりゃ、力入れるわななシーンだもん。
根津さんのシーンだと、矢張りあの別れた妻&娘と食事するシーンが素晴らしい。
あそこでの一旦寄ってからの張り詰める緊張感!
そんで、あそこでちあきなおみ(しかもカセットテープ!)ってのもなぁ…




