岸辺の旅 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

岸辺の旅

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2015年11月 @ 塚口サンサン劇場

二回目観ると、細やかな設定や伏線が際立ってよりこの世界が強固になるし、観直してこそ饒舌さが増す照明や空間の処理に慄く。
兎に角情報量が多い映画なのに、この静けさなのがゾクゾク来るのよね。 

コメディでもあり、ホラーでもある。でも感触は限りなくメロドラマ。
黒沢さんらしい理路整然とした混乱。
限りなく透明な浅野さん越しに、深津さんが放つノイズ(=愛)が浮き上がる。 


喉の渇きや、肌に合うとかの“水”への拘りが面白いよね。
小松政夫さん演じる新聞屋さんのあの寮の“消灯”の表記のさんずい(氵)が消えてたり。 


あと、改めて顔に射す影が齎す想いの微細な陰影に感嘆。
影とか闇とか、どうやって撮ってるんだろ?ってとこばかり。

 

あの授業も面白いよねぇ~
映画とどう呼応しているのか?の照合。
蛇の道』の塾を少し想起。

 

でも、折角『岸辺の旅』で初黒沢清上映 @ 塚口サンサン劇場(ですよね?)となったんだから、塚本晋也監督や石井隆監督みたく旧作上映して欲しかったです!
『リアル』や『アカルイミライ』、映えそうですぜ。
当然『CURE』も観たい! 




そうそう、塚口サンのシアター3で『岸辺の旅』観つつ、あの夫婦に寄生獣コンビや!とドキドキしてたら、次にシアター1で観た『バクマン』に染谷くん出て来ておぉぉー! 繋がる、繋がる。