『水の声を聞く』+山本政志監督傑作選『熊楠』パイロット➡︎『闇のカーニバル』
+山本監督のトークショー付き!
※更には呑み会も!
2014年の最新作と、1991年の幻の未完成作、そして1982年のカルトな初期作。
こんな機会、二度とないぞ!
昨年KAVCでも上映した『恋の渦』に続きシネマインパクトから生まれた今作。
もっとスピリチュアルな内容を想定していたものの、いやいや、むっちゃエンタメだし、面白い!
監督本人も語っていた自らの三本柱、
自然への眼差し
ヴァイオレンス
コメディ
が、見事に絡み合いつつも、今ならではのエッセンスも満載で、何て欲張りな作品かしら。
先ず、顔が、そして佇まいが、皆ヤバい!
撮影前にキャストが集った雰囲気がまるで宗教団体じゃん!が大元の発想だったかも?とは、監督の弁でしたが、確かにいそうな顔・顔・顔。
そんな中でも玄里と趣里の並んだコントラストが素晴らしいなぁ。
新大久保の街並みのヴァイタリティ、猥雑さ、その息遣い。の背景もまた絶品。
物語が、そりゃ、その背景を考えたら当然なんだけど、済州島の四・三事件へと及ぶ展開に息を飲んだ。
そこで去年の傑作『チスル』と繋がったり。
タイトル、登場する宗教法人“神の水”の巫女ミンジョンを象徴してはいるのですが、山本監督の旧作も観たこの日、それは監督そのものでもあるのだなと気付いた。
この後観る『ロビンソンの庭』『てなもんやコネクション』含め、“水の声”を追ったフィルモグラフィーとして読み解きたい。
そして、ミンジョンが自らの血のざわめきに導かれて行く描写がどれもグッと来たなぁ。
山本監督は“ざわめき”を捉えた画がいつも残る。
ギリセーフ(©ムラジュン)とスタッフにBlog書かせようとしたり、ニコ動で儀式を配信したり、DJ教祖がいたり、と、今ならではの宗教団体の在り方も面白い。
一方でそのルーツを辿り登場する儀式の鮮やかさにも心奪われた。
あと、置き換えの効くカリスマって構図は今のアイドル文化が透けて見える。
あの水槽の画の作り方も面白かったんですが、水で言えば、矢張りあのシーン…
『処女の泉』?な、ある種の神々しさと無慈悲さの鬩ぎ合い…
あれはでも『闇のカーニバル』のあのシーンと繋がるな。
