超大怪獣大特撮大全集PART.1 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2015年4月 @ みなみ会館


『ガンヘッド』
「FUHITO 不比等」パイロットフィルム
『東京大地震マグニチュード8.1』
終わった!
大満足!
この企画、熱いわぁ~
やっぱここ、関西の宝や。


この企画の為に特別に作られた、激アツのオープニングタイトルから始まるとかって、テンションアガリ捲る!
この辺のセンスがここの無敵さなんだろうなぁ。


で、この四月の三本立ては、昨年末亡くなった川北紘一監督の追悼でもあった訳ですが、そこはそれ、しんみりとしたムードはなく、生涯特撮技術の可能性を押し広げ続けた彼らしい幅広いラインナップで魅了。 

「不比等」パイロットフィルム

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人形劇と特撮技術、そしてCGを駆使し描かれる伝奇“ドールラマ”。

僅か8分に込められたスタッフ陣の情熱!
プロモ展開案やメイキング映像も流されましたが、埋れちゃうの? 


僅か8分。
これが上手く行けばTVドラマとして動いてたんだろうけど、その賭けにあそこ迄の情熱(メイキング映像が圧巻!)注げられるのが特撮の醍醐味か。 


2006年って表記あったけど、9年間埋れっぱなしか…
キャラ造形の萌えっぷりも込みで、展開次第では起動しそうなんだけど。 

『ガンヘッド』

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1989年の夏、中1の時だ。松山の映画館へ観に行って以来の劇場での再会。
その後TV放送やVHSで何回か見てはいますが、やっぱこの情熱にはスクリーンで応えたい。


当時アニメ好きで、雑誌を読んだりしてて、相当に期待して観に行った記憶。
まぁ、感想はねぇ…
やっぱこうなっちゃうか。ってのもあったけど、ここで大成功していれば、歴史は変わった?


改めて観て印象が大きく変わったか?と言えばそれ程でもなく(笑)、でも、ある程度映画の目も肥えて観ると、駄目な部分の理由や本来の狙いなんかは鮮明に。
そして、やっぱ、スゲぇ部分は今でも驚く。 


当時、作り込まれた世界観や設定が映画上で熟し切れてない!とか、余りに説明不足と言われてましたが、今の感覚で観るとそこはそんなに気にならないよね。
思われてる以上にシンプルな話だし。

一番の問題は、矢張り後半に向け明らかに映画のテンションが尻窄みになってしまう事だろう。
ハードなSFを狙い過ぎたのか?折角のガンヘッドの起動が、そこ迄のベクトルで力尽きてる。 


前半の展開とか、エイリアンやブラム!が頭過るぐらい手に汗握るし、その密室✖︎迷宮アクションでもっともっと引っ張って欲しかったよね。
で、ガンヘッドでそこをぶっ壊すカタルシス欲しい!


でも、このハードなSF世界を支える美術は素晴らしいなぁ。
ガンヘッドだけでなく、カイロン5の空間自体もよく出来てる。
邦画でここ迄作り込めた事に未だ驚嘆する。 

カイロンのあの中枢の空間、当時から何とも印象的なんですが、あの辺の感覚は誰が持ち込んだものなんだろうな?
不気味なバイオロドイドは三上晴子✖︎飴屋法水の手に拠るものだ(涙)。

スタッフに雨宮慶太さんの名前もあったね。クレジットはエフェクトアニメーション。あのシーンかな?
『未来忍者』の翌年だ。


あと思いっくそブレランなシーンはご愛嬌。今作がストイックになり過ぎて解り難い印象与えてしまったのは“ブレラン”シンドロームでもあろう。

2001年産ウィスキーならロボットも踊り出すってのは当然オマージュですね。


キャストはねぇー、ユニークなんだけど、活かし切れず残念。
今なら川平慈英さんや斉藤洋介さんにおっ!てなりますが、円成寺あやさんや水島かおりさんが鮮烈に残る。

ミッキー・カーチスさんは流石。
一方でメイン二人は硬い。 

あの印象的な子役は監督のご子息だ。

あれだけのヴァラエティ富むキャストをザックリと切り捨てる展開には子供心に驚いたんですが、今ならBバンガーの活躍を漫画や小説だけでなくTVドラマで見せたりもしてたんだろうな。


そんで、本多俊之さんの手掛けたサントラ!
これに関しては最強だな。
未だテンション上がる。
90年代を通して、
メインテーマ曲映画を越えて愛されたのも納得だ。 


先着特典“知性地雷”

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凄いとこ突いてくるなぁ~


『東京大地震マグニチュード8.1』
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1980年によみうりテレビが製作した二時間ドラマ。
始まったばかりの木曜ゴールデンドラマの枠で、何と1億5000万もの予算を掛けた超大作。 

東映から千葉真一(主演)と下飯坂菊馬&笠原和夫(脚本)、東宝から西村潔(監督)と田中友幸(プロデューサー)、そして川北紘一(特撮監督)を招いた、殆ど映画なドラマ。 


若し今(1980年)の東京でマグニチュード8規模の地震が起こったら?な想定の下、詳細なリサーチを行い、リアルに再現された震災の恐怖と、そこを生き延びる人々の姿。 


しかし、視聴率18.3%を記録と相当に注目されながら、その後再放送は一切行われず、ソフト化もなくの幻のドラマとなってた模様。
私も今回の上映迄知らなかった。

で、幻となってた本作ですが、放送用16mmフィルムが発見された為に2年前に遂に封印が解かれた様で、今回のみなみ会館での上映と至った訳だ。 


兎に角地震と震災後の街並みの再現に圧倒される。
ミニチュアや合成、記録映像などを巧みに取り込みつつの川北監督渾身の特撮技術…
いやぁ、凄い! 


1995年と2011年を経た今の日本では、とてもじゃないが、こんな作品を一大スペクタクルとしては撮れないであろう。
主演が千葉真一なだけに、アクションも壮絶だ。 

あの金庫室破りのシーンに会場どよめき!


とは言っても、今作はスペクタクルやアクションだけの作品などではない。
政治家の秘書って設定の主人公越しに見える有事の権力者達の姿や、対照的な現場の自衛官の姿… 

権力への野心に溢れた主人公が、震災の現場でボロボロとその塗れた物剥がされて行く。
やがて、剥き出しにされるのは戦後日本の発展の構造の脆さ。 


この手のタイプの作品、僕が子供の頃はまだ、例えば首都消失とか…色々作られてたけどね。

エンタメ越しに得られた知識もあった。
最近はお堅い乗りでしか作れなくなってしまったのが、仕方ないけど、少し寂しい。