トム・アット・ザ・ファーム | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2014年12月 @ 元町映画館

果たしてドランは何から逃げようとしたのか?
初期三部作で凝り固まった作家性と言う名の足枷を外し、巨大化する自らのイメージを脱ぎ捨て、向かう先で僕らは彼を見失わないでいられるのだろうか?


兎に角今作、エンドロールが超かっちょいー!!!
今年屈指のエンドロール。
あれだけの為に本編観ても良い(!?)。
しかし、何て曲だ。

あのエンディング曲ではっ!と目が覚めますが、しかし、そのちょっと前におい!な解り易いヒントも出てますよね(笑)。

初期三作の成功で色々飴と鞭を味わったんだろうなぁー、な、ドランの嫌悪感剥き出し。


あの兄への愛憎には、様々なドランの想いが塗り込められてるんだろうけど、そうなってくると、アレとかアレは何を象徴してるのだろう?とかね、色々頭グルグルする。

あの傷負った男とかさ… 


サスペンス映画としての体制を取りつつも、肝心なピースが(あえて)抜かれている為に全体像が判然としない。
でも、その抜かれた隙間からドランの本音がガッツリ覗き見れる(気がする)構成なのが何とも憎い。


初期三部作にガッツリやられた方には踏み絵の様な作品なのかな?

早熟の天才、圧倒的な作家性、ドランの人生をトレースしたかの様なストーリーテリングetc.
そんな期待と言う名の束縛なら捨てちゃいな!


何よりドランは映画を愛して、その魅力に未だ惑わされているのがよく解る作品なんではないのかな?


そー言えば、丁度去年のこの時期に元映でロランス観た時、終わってから二階に拉致られてあれやこれや感想聞かれたけどさ、その時に答えた“面白かったんだけど…”の…の部分に含ませてた想いが、『トム・アット・ザ・ファーム』で昇華された気がする。 


こうなると、どっちに駒を進めるのか!?に期待胸膨らむ訳で…

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