喰女 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

喰女
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2014年9月 @ 大劇

久々にこの階段登る事にした。
この先での怪談…

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演技と現実、舞台と現場、身体と胎内、映画と劇場…
バリバリとその境目を喰い破る女の執念…
メタな海老蔵の肉体を生贄に、『着信アリ』での不燃な無念を妬き尽くす… 


三池崇史監督でホラーと言えば、先ずは同じく柴咲コウ主演の『着信アリ』が有名ですが、

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ホントに怖いのは、世界中で信奉者と失神者を生み出した『オーディション』であり、余りの過激さ故に依頼者からも拒絶された『インプリント』であろう。

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三池監督のホラーって、怖い=痛いなんだよね。ほぼ。『オーディション』や『インプリント』はその最たるもの。
故に、描写としてはどうしてもエスカレートするしかない訳で、そうなると恐怖は磨耗する、若しくは突き抜け過ぎて笑に堕ちてしまう。
『インプラント』はそのギリギリを綱渡ってた。

で、『喰女』はどうか?と言えば、これ、構えて観てたの拍子抜けするぐらい今迄の三池監督のベクトルとは真逆。
抑えに抑えた前半パート。
一転張り詰めてた境界が破れる後半ですら、描写としての“過激さ”は薄く、故に三池ホラーとしてはボチボチ。


“喰い破る”執念な本作は、その破られる境界(いや結界?)が何重にも張り巡らされていて、その入れ子状に満ち充ちた想いがヒタヒタと染み出て来る様が堪らない訳なんですが、故に何重にもフィルターが掛かった様な映像が、怖さと裏腹になったのかも? 


しかし、本作は怖さと引き換えに、それすら呑み込むかの様な、禍々しい“執念”を描く事に成功している。
ここで描かれる“許さない”が、時空を越えてスクリーンを引き裂く瞬間… 


今作、その美術が素晴らしいなぁ。

あの惨劇の夜。の、シートに覆われた部屋の腐臭漂う禍々しさ…

後半の舞台の美術も唸る。
あの百足をあしらったデザイン。
空間/仕切/隙間。 


三池崇史監督の映画、実は劇場では初か。
私が映画館に通う様になり始めた頃にはもう、私の中での三池熱が一旦冷めてたのもあるか。
特に好きだったのは2000年~2003年ぐらい迄で、考えたらもう10年以上前か…

最初に名前を意識したのは1999年の『デッド・オア・アライヴ』の一作目か。
Vシネの両雄のガチンコ対決に、あの内容なのに高級な映像(笑)、極めつけにあのラーメンの描写!にビビッてたら、この監督、すんげぇーペースで撮ってるって知って、しかも内容どれもバラバラ!

何となくベスト10
1.『オーディション』
2.『殺し屋1』
3.『DEAD OR ALIVE 犯罪者』
4.『新・仁義の墓場』
5.『荒ぶる魂たち』
6.『許されざる者』
7.『極道戦国志 不動』
8.『46億年の恋』
9.『ビジターQ』
10.『極道恐怖大劇場 牛頭』


あと、久々の大劇はDCP化以外は全く変化なくって…安心したと言うか…ねぇ?
DCP化してからは初なんだけど、いやいや最後に観たのはモテキだから三年降りぐらい?

しかし、大劇二階でのホラーなんて、無茶苦茶嵌り過ぎて怖過ぎるだろ!

大劇、元々のポテンシャルは高いし、DCP化もしたんだから、ラインナップでもっと攻めたら良いのになぁー
それこそ塚口サンみたいなアプローチとかしてくれたら遠方からもお客さん来るで!