いとしのハニーちゃん | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2009年12月のmixiでのレヴュー転載。

『いとしのハニーちゃん』
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1993年にバイ・オカン監督によって撮られたトルコ映画。
トルコ映画を纏めたこのサイトでは1987年に撮られた事になってるけど…)
原題は『Filkirimin Ince Gulu(ひらめきの儚い薔薇)』、あと『SARI MERSEDES(黄色いベンツ)』や、『Mercedes, Mon Amour』なんてタイトルでも知られてるとか。

今から十数年前。NHK教育で“アジア映画劇場”なるそれは素敵なプログラムがあったのです。
まだまだアジアの映画が香港と中国本土、それと台湾。うーんとインドやイランぐらいしか日本に入って来てなかった当時(韓国の映画ですら殆ど皆無だったのだ)に、それ以外の様々なアジア各国の映画を放送してくれておりました。
この番組で沢山の名作・傑作・珍作に出会えたな~
確かあの『恋する惑星』を地上波で最初に放送したのはこの番組だった様な・・・

で、ご多聞に漏れずこの映画もそこで出逢ったのです。

この素敵にダサい(笑)タイトル。トルコ映画?はて、どんな内容?
とワクワクして見てたら・・・これがむっちゃ面白い!

出稼ぎのトルコ人青年。
彼がその稼いだお金で購入したのは一台のベンツ(の中古車)。
彼はその車に“ハニーちゃん”と命名し、田舎に残してきた彼女を嫁に貰う為に帰郷の途へと・・・
しかし、その帰路の途中でトンデモ無いトラブルの数々が彼を襲うのでありました!

文明社会・資本社会・格差社会etc.当時(今現在も?)のトルコ社会が抱える問題の数々を、オフビート且つスラプスティックなコメディの体制で暴いた怪作中の怪作!

これ、放送をリアルタイムで見てたと思うのですが、途中でビデオに録画していなかった事を大きく後悔したな。
と、言うのも今作。この一度の放送以降、全く再放送されてないだけでなく、パッケージ化もされていないのです。勿論劇場公開も無く。まさに幻の一本なわけなのです!

トルコでは普通にDVD化もしているとか(トルコ料理店や雑貨屋なんかでは購入可?)。

あと、2009年の12月に福岡市の総合図書館の映像ホールうえぶシネラで、『メルセデス、わが愛』のタイトルでフィルム上映があったのには駆け付けたかったなぁ…

最近だとFacebookでコミュニティ作っている有志も。