絶句…
今年前半期洋・邦合わせても、これベストでも良い。
2014年の今の日本で、撮られるべき・観られるべき作品としての宿命を、全身全霊でスクリーンに打ちつけた大・大・大傑作!!!
渾身の傑作との評価が各所を賑わしていたので、随分期待値を上げて劇場に向かった筈なのに…桁が違った!級の、今年、いや21世紀の邦画史に聳え立つ名作と、100年後も評価されているであろう。
オープニングの都会パートのトーンこそいつもの矢口史靖監督印満載なれど、一ヶ月の研修を経て…そうだ、あの伊藤英明の手鼻でこれは只事でない傑作の予感!を感じた(笑)し、そっから森の奥へと踏み込んでからは腹括ったな、と。
ちょっと観た事ない・味わった事ない興奮に、ずーっと声漏れてた気がします(他お客人、すんません)。
凄過ぎて、笑うのや泣くの忘れてしまう程。
ここ数年の邦画の傑作・名作が、最後の最後でどうしても突破出来なかった扉を遂に破った作品だろう。
それは今の染谷くんと長澤まさみだからこそ可能だったのかも?
その化学反応…
勿論他役者陣や、スタッフ、監督、原作の力も絶大ですが、その上での化学反応はどえらい事になっております。
まぁ、何より染谷くんだろう。
あの徹底して醒めた眼差し、そして驚異の幼児体型(笑)。
オープニングとエンディングで都会を背景に背負い、どう変化したのか?をマッシヴアタックのあのPV風に見せる様が良い。
染谷くん、林業へと導かれる流れ、そして田舎へと呑まれてく様の畳み掛け方も良いなぁー。
流石今の邦画界でコメディーで勝負して来た矢口監督だけある手練れ。
ゾクッと来たのは、あのコーヒーに美味しいと、静かに納得してくとこの表情!
そんでもって長澤まさみだろう。
モテキ!以降溢れ出るエロさをパンパンに田舎臭さで包んだキャラ造形に全ての男は平伏すのみ。
染谷くんとの相性、いやその化学反応は今の邦画界が未来に向けて突破せねばならなかった最後の壁をいよいよ崩した!
あのドッヂボール、何て事ないドッヂボールなんですが、すんごく興奮した。
あんな風な壁の壊し方の描き方もあるのか!と。
それと、近々で行定監督の『ひまわり』観てたから、青いドッヂボールでシンクロしたり(光石さんもいるし)。
そして、染谷&長澤コンビ以外も頗る良さ!
先ず伊藤英明のあの野性味!肉体!あの獣の如し感性でトラックへと走り飛び乗って来るとこの和太鼓と相乗しての興奮に失禁!
優香の灰汁の抜け方や、西田尚美の草臥れ方も絶品!
裸一貫で“単館系新鋭”な殻を打ち破る染谷くん。
偶像をバリバリ自ら破る長澤まさみ。
手鼻一つで未曾有の役者への壁を突き破った伊藤英明!
そして、何より矢口史靖監督が化けた。
