- アメイジング・グレイス [DVD]/ヨアン・グリフィズ,ロモーラ・ガライ,ベネディクト・カンバーバッチ

ここ日本でもスタンダードとして根付いた感のある“アメイジング・グレイス”の、その出自にこんな背景があったとは・・・
映画の舞台となるのは18世紀の英国。当時の彼の地は悪しき奴隷貿易全盛。
主人公ウィリアム・ウィルバーフォースは、その抱負な財力と明晰な頭脳、そして底なしの優しさで以ってそんな英国の状況を改革すべく全身全霊を捧げるのである。
個人的にこの手の時代物、史実を元にした映画って普段は好まず(どうしても限界を感じてしまうので)、この作品もレンタル屋の新作コーナーで見掛けはしていたものの手は伸ばしていなかった(パッケージも地味だしね)。
今回は姫路シネマクラブでの上映。こんな機会で普段は触れない作品と巡り合うのも醍醐味ですね。
さて、本作。非常に重いテーマを扱うクラシカルな作品なイメージとは裏腹に、“映画の旨味全部載せ!”なエンターティメント作品として楽しめた。
ロマンスもあればサスペンスもある。涙もあれば笑いもある。何より青春映画的な爽快感を感じたな。
それぞれ隅っこの方の役でさえ魅惑的に演じ切る役者陣とそれを演出する監督にも賛辞を贈りたい。
当時の社会の(臭いさえ漂ってきそうな程の)リアルな再現もポイント高し。
法廷ドラマとしても面白いよね。
私的には大好きだったセネガルのミュージシャン“ユッスー・ンドゥール”の好演が嬉しかった。
彼自身もこんな実りあるプロジェクトに参加出来たのは本望だろう。
こんな変革の季節な今、この曲はどう響くのであろう?風化や形骸化処かよりリアルに届いて貰いたいものである。
物語の中盤、あのテーブルに重く響いた鎖の音の様に・・・
まるで往年の少女漫画を読む如きトキメキを感じた!