前回の記事で、「イッツーは鳴いても上がれる」ということをチラっとお伝えしました。
そこで、「なんで鳴いても上がれるの?」
という方もいらっしゃると思いますので、今回はその理由を掘り下げていきます!
まず、麻雀には「食い下がり」という法則があります。
食い下がりとは、鳴くことによって役の翻数が1翻下がってしまうことです。
食い下がりが発生しないのは、刻子(コーツ)のみで構成されている役です。
刻子・・・同じ牌の3枚1組で構成されるメンツ ex.、
例えば、トイトイ、三暗刻、三色同刻などですね。
(トイトイの例)
逆に、食い下がりが発生するのは順子(シュンツ)が含まれる役です。
順子・・・同色の数牌が数の順に3つつながって構成されるメンツ
ex.、
以前の記事で紹介した三色同順もその1つですね。
他には、平和、イーペーコー、ホンイツ、チンイツなどです。
ただし、例外としてタンヤオは順子を含む役ですが食い下がりが発生しません。
喰いタンができるのはこれが理由ですね。
ところで、この手牌は食い下がりが発生するでしょうか?
チー
順子が含まれる手牌ですね。
しかし、食い下がりは発生しません。
役は14枚で構成されるとは限らないからです。
3枚で構成される役もあれば、6枚、9枚もあります。
役の部分に順子が含まれなければ食い下がりは発生しないのです。
(役牌)
(イーペーコー)
(三色同順)
(三暗刻)
食い下がりが発生するのは「三色同順」か「三暗刻」のどちらでしょうか?
順子で構成される三色同順ですね!
ここまでが食い下がりが発生する条件です。
これから、食い下がりが発生するとどうなるのか、をお伝えしていきます。
食い下がりの「下がり」とは、役が1翻下がることです。
つまり、面前で3翻役のホンイツは2翻に、2翻役の三色同順は1翻になります。
では1翻の役はどうなるのかというと、消えます。
順子で構成される1翻役の平和やイーペーコーは、鳴くと役として成立しなくなるのです。
これは初心者の方がよくやるミスなので、注意してください。
今回のまとめとして、鳴きイッツーはどうなるのでしょうか?
一気通貫は順子で構成される2翻の役です。
ということは、食い下がりが発生し、2翻から1翻になりますね!
これでイッツーが鳴いても上がれる理由がお分かりいただけたかと思います。
鳴くと上がれなくなる役は
・順子が含まれる役で食い下がりが発生する
・1翻である
という条件を満たしたものだけです。
逆に言えば、それ以外の役は鳴いても上がれるということです。
しかし例外として、リャンペーコーは鳴くと3翻から0翻になってしまいます。
鳴くことによって2つのイーペーコーが同時に消えてしまうというように覚えておきましょう。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回は鳴きイッツーの具体的な狙い方について書いていこうと思います!