サルサクラブで出会い、メアド交換した女性と二人で飲みに行ってきた。

前回も書いたが、背が高く骨太で少し中東アジア風の顔をした彼女。


サルサクラブの薄暗い雰囲気の中でラテンの曲がガンガン鳴っているところだと、この女性と一戦交えたいと思ったりするものだ。


ただ、待ち合わせの場所に来た女性は、普段の暗がりの中で見る彼女よりも年を取っている感じでほとんどノーメークのような顔で最初からテンションが落ちる。


いや、もしかして話をすると盛り上がるかもしれないと思い、二人で居酒屋へ。


話は面白かった。


事前に本音で話しましょうということを言っていたので、サルサクラブで踊る時の本音など聞いた。


僕たち男性陣は、とにかくサルサは、踊りが上手くなった方がいいと思っていたが、多くの女性はそれほど上手さを求めていないとか、いい男とそれなりに踊って雰囲気を楽しめればいいなど、僕が思っていることとは違ったことが聞けて非常に参考になった。



もう少し踏み込んだ男女の話もできたが、ざっくばらんな性格で結構やってそうなことも言っていたが、性病に関することは思った以上に神経質なようで、それを聞いているとこちらまで気が萎えてきた。


いつも思うのだが、本当に楽しいことは、楽しいことが起こると想像している時が一番楽しくて、それを経験してしまうと楽しさも激減する気がする。


今回も二人で飲んで、その先があると想像するところまでは楽しかったのだが、二人で飲んで話をするとその先まで行くことは望まなくなってしまった。


歳をとった、というだけで片づけられるものではないと思うが、気持ちが乗らないのであれば無理に先に行く必要はない。




この女性と居酒屋を出て次の出会いを探そうと決意した。




サルサに出会った頃は、これだけ女性の体に触れていると中にはHに行けるのではないかと容易に考えていた。


ただ、始めてみるとサルサに来ている人は思った以上にサルサが好きで、男性との触れ合いよりも当然ながらサルサを踊りに来る人がほとんどだった。しばらく通っていたが、サルサクラブでHまで行けることはほとんどないと思い、通えば通うほどサルサでは「できない」と確信していった。



ところが、昨年末ちょっといい出会いがあった。


いつものサルサクラブで時々見かける30代の女性。身長が高くちょっと骨太な感じ。少し中東アジア風の顔立ちの女性。そう、以前もこのブログに書いた女性といい感じになった。


踊りもいつもに増して接近して踊り、踊った後は少しエロトークで盛り上がった。僕の話を面白いと笑ってくれて、僕のことを「かっこいいですね。」とほめてくれる。まんざらでもない様子。サルサクラブでは、今まで誘ったことなかったが、初めて、今度飲みに行きませんか?と誘い、あっさりOKをもらった。


当然ながらその後、メアドを交換することに成功した。



以前、女性とホテルに行くには順番があると何かの本に書いてあった。


1、二人で飲みに行く。

2、スキンシップをとる。(肩や腕を触るなど)

3、エロトーク

4、店を出て手をつなぐ。

5、キスをする。


ここまでくれば、ほぼ行けるらしい。


サルサを踊っているとスキンシップは十分出来ている。彼女とは、かなり密着して踊っていた。

それに前回はエロトークも盛り上がった。

ここまで来たら二人で飲みに行ってその後に手を繋ぐとこまでは上手くいきそうだ。




今年は、年初めからいいことがあるかもしれない。



サルサクラブに行ってきた。


雑居ビルの小さなエレベーターに乗りいつものサルサクラブに到着する。

都会のど真ん中にあるサルサクラブだが、ビルが古いことが影響しているのか大都会という感じがしない。どこか台湾とかグアムの寂れた観光地のディスコのような雰囲気。窓から外を見て始めてここが大都会だと分かる。

その日は、比較的早い時間からレッスンが開催されているとネットで見て時間に合わせて行った。小さなフロアーの中には10人程度の男女が集まっている。


まだレッスン開始まで時間があるのか皆壁際に並べられた椅子に座って知合いなのか談笑している。自分だけ何もしゃべっていない時間が、結構苦しい。一番近くにいた背の高い女性にしゃべりかけると結構気さくに話してくれて何とか時間がもった。


 

そしてレッスンが始まる。オーナーの若い男性が先生になって教えてくれる。男性側、女性側に分かれてどんどん相手を変えてレッスンが進んでいく。他の店よりも圧倒的に分かりやすい。ここで習っていたら踊れそうな気がしてくる。


そしてレッスンが終わるとフリータイムになり、男性女性がそれぞれに手を取り合って踊りだす。まだまだ初心者の僕には、積極的に女性を誘って踊ることは結構精神的にパワーのいることだが、さっきまでレッスンで一緒に踊っていた人を誘って何とか踊ってみた。まだまだ踊っているうちに入らないと思うが、何となくステップだけは踏めるようになっている。


しばらく踊って休憩しているとレッスン前に話しかけた背の高い女性が休んでいるのが目に付いた。身長170センチくらい。もちろん日本人だと思うが、少し中東アジアの目鼻立ちのする顔立ちで、きゃしゃではない立派な体格のあまり垢抜けない感じの女性だ。そしてその女性に話しかけた。

「どうですか?踊っていますか?」

「はい、踊っていますよ。」

「ここは、よく来るのですか?」

「今日で2回目ですかね。ていうか、ここの人って背が低くないですか?ほら、男性の背。」

「ええ?そうですかね~。」

「やだ~、絶対低いですよ。私、ここは場違いじゃないかと思うの。だって、私、背が高いでしょ。多分、みんな踊りづらいと思って。もっと男性が高くないと踊れないような気がするんです。」

「そうですか?そんなことないと思うけど。え!僕は大丈夫ですか?(笑)」

「ほら、あの人とか。絶対低いよ。あ、あなたは大丈夫です。私ね~、ここ来るのやめようかな。みんな、何でこんなに低いの~。やだ~、私が腰を折らないといけないでしょ。」

「猫背になっちゃだめですよ。」彼女の背中を触ってみた。

「うん、そうですね。分かります。でもね~、ちょっと。他のお店ではもう少し高かったんですよぉ。ここはね~。ちっちゃ~。」

「・・・・・・」


この女性、無茶苦茶なことを言っている。ここに来ている男性の身長が低いと言う。普通なら相手にしないのだが、この女性は、自分自身背が高いということにコンプレックスを持っているようで成り行きで話を聞く状況になってしまい、全てYESで聞いてあげることにした。


170センチってそんなに高いのだろうか?彼女の話を立ったまま聞いているが、目線は僕より下だし、僕としては全く気にならない。それでもフロアーでは、165センチくらいの男性が踊っていて、彼らからする170センチは高いと感じるのだろうか?いや、そんなことはないと思う。彼女の強烈なまでのコンプレックスを聞いていると彼女の愚痴を完全に否定する気にはなれないし、今の彼女に何を言っても無駄だと思う。

サルサが流れるお店の中で10分ほど彼女の愚痴を聴くと、どちらから誘うわけでもなく手が触れて踊ることになった。さっきまでしゃべっていた彼女は急に黙って何かを吹っ切るように踊り始めた。彼女も比較的初心者だと言っていたが、それでもリズム感よく踊り始める。


彼女の積極的な踊りに乗せられて初心者の僕も気分が乗ってきて、つられて踊りだした。指の絡み方が大人の絡み方になってくる。二人の体も密着して当たり前のように二人の膝が絡み始める。手を繋いでリズムを感じることで彼女の心が何か開放されたような気がする。彼女の恍惚の表情を間近に見ながら、さっきまでの愚痴を忘れるかのように踊っている彼女。店内に響くラテンの音楽で聞こえはしないが、彼女の搾り出す吐息が聞こえそうな感じ。彼女は自分のコンプレックスを吹っ切る為に顔に掛かる長い髪の毛も気にせずますます音楽に入っていく。それに乗せられて僕も何か突き抜けたような感覚になる。

二人の指は、ますますねっとりと大人の絡み方になっている。

彼女の両膝が僕の右膝を温かく柔らかく包み込んでくる。


ふと、自分のオスとしての本能が刺激されていることに気付く。僕はこれ以上彼女に近づくと、沼のような深い場所へ引き込まれそうな気がして、彼女に気付かれないように腰を引き気味になって踊った。指は、絡めたままで