僕が今勤務している会社には50代の洗練された女性がいる。


その女性はよくハンドクリームを塗っている。


指と指を絡めしつこいほどハンドクリームを塗りたくっている。


その手の様子を見て僕はなんとなく興奮した。

今年の夏の話。

僕は、ゆるくSNSをやっているが、そこで音楽の話題で話が盛り上がった女性がいた。

あまり気合いを入れる訳でもなくゆるく音楽の話をして、ライブに行きたいねという話になり3カ月くらいで飲みに行くことになった。

待ち合わせは、赤坂。僕がよく使う街だ。この街のいいのは学生がいないので何となく落ち着く。待ち合わせ場所に現れた彼女は、事前に自分でSNSでやり取りしていた通り普通のOL。少し男性目線で言うと少しあか抜けない感じ。合コンで5人集まると4番目くらいの女性だろうか?


やはりここでも実感する。「SNSで出会う女性は、ちょっとパットしない(笑)」

まずは居酒屋で食事。

音楽の話題で会うことになったので思った通りに話はよく合う。それに彼女は話がとてもしやすい。以外と、と言うのは失礼かもしれないが、心地よくお話が出来た。彼女は、35歳。都内で勤務する普通のOL。音楽が好きでピアノも習っているとか。音楽好きでも周りにあまり音楽好きな人がいるわけでもなく、あまりライブには行ったことがないという。

居酒屋を出たらその日に行く予定にしていた赤坂のライブハウスに向かった。僕も初めてのライブハウスだったがお値段もリーズナブルで十分楽しめた。


帰りに手を繋ぎたいと思ったが、なかなか勇気がなく断念。次の食事を約束して別れた。

もちろん僕は既婚者ということを伝えて、彼女は、「なんだ~」という風に笑ってくれた。

二回目のデートは一カ月後に決まった。

実は、彼女には彼氏はいないと思って話を続けていたが、その後のメールで彼氏はいるということ。こっちも「なんだ~。」という感じだ。

それでも二回目のデートに来てくれた。

僕は既婚者、彼女は彼氏がいるということが分かった上でも2回目のデートに来てくれる。

この場合、何もしないというのは、男として野暮というものだろう。


簡単に食事。

またまたライブハウス。

会話も十分盛り上がりカウンターに座ってさりげなく彼女にボディータッチも出来た。


いけるかも。

期待は高まる。

ライブも終わって会場の外へ。

僕は意を決して彼女の手を握った。

彼女は、そのまま。


僕らは、しばらくそのまま駅まで歩いて行った。

歩きながら何となく嫌がっているような気もしたが、それでも手を振りほどこうとはしない。

これは、OKかもしれない。

ただ、この日は時間もないので駅でお行儀よくお別れ。

そしてメールを送った。

(今日は、ありがとう。すごく楽しかったよ。たくさんお話もできたし、手を繋いでドキドキできたのも楽しかったよ。また、いろいろ遊びましょうね。)

後日、メールが返ってきた。

(ごちそうさまでした。私も楽しかったです。でも私はドキドキは求めていないので、そんなことを言うのだったらもう会いません。)

マジか!

女心は難しい。

一年ほど前の話。




珍しく部署内に苦手な(嫌いな)女性がいた。
彼女は、顔はやや地味目でスタイルは素晴らしい30代半ばの女性。何が苦手かというと仕事上全てにおいて人に依存して自分が責任を取らなくてもいいような性格が苦手だ。それに、そこそこの年齢になっているにも関わらず自分のことを構ってほしくてしょうがないようで会話の端々にどうでもいいようなことを突っ込んでくる。




僕は、人に依存した性格で幼稚園生のように自分のことを構ってほしくてしょうがない人が苦手だ。誰でも同じかもしれない。ただ、彼女にも唯一いいところはある。





165センチほどの身長で、何かスポーツでもやっていたのかもしれないが、いつも背筋が伸びていてスタイルがいい。足の形が抜群で膝と足首がまっすぐ伸びていて、夏になると生脚で勤務してくれるのは嬉しい。顔が地味で性格は、依存的であってもひとつでも長所があれば救われるものだ。その素晴らしいスタイルで結構頻繁にパンチラを見せてくれる。これが彼女のいいところだ。




見せ方は、決まってヒールの高い靴を履いてきて事務所内でしゃがむ時にこちらを見てまっすぐしゃがむ時がある。その時に、スカートがふわっと浮き上がるフレアスカートっていうのだろうか、そんなスカートを履いているので、正面から喜びの三角地帯がこんにちは!をしてくれる。正面からお尻の部分のパンチラが見えるわけだ。





ある時、休日出勤のローテーションで彼女と二人で休日出勤をした時があった。
いくらパンチラがあるとは言え彼女と一日二人で勤務することは僕としては憂鬱なものだ。何事もなく終わってくれればいいなと思っていた。




そしてその日中に報告が必要な入力作業があり、彼女に割り振っている入力業務の終了見通しを聞いてみた。




「加藤さん(仮)、その入力って、後どのくらいで終わりそうですか?」



「えええ!!! 分かりません。(笑)」



(ハア? だいたいでいいから言ってよー。30分なのか?1時間なのか?2時間かかりそうとか?一日も二日もかかる仕事じゃないんだし。)




そう思ったが、そうも言えず「いや、30分くらいで終わりますか?それとも1時間以上かかりますか?」と質問を代えてやっと回答をもらい、怒りは何とか収まった。




いや~な気分で仕事をしていたら彼女が僕の名前を呼んだ。


「daiさ~ん、このポールって明日の作業員の人、持って行ってもらうんですか?」



彼女は、次の日に作業員が持って出かける道具を用意しており、その中のポールを持って出かけるのかどうかを僕に質問してきた。その質問の回答は、「持っていかない。」だった。これだけを答えれば済む内容だったが、この時彼女はいつものスタイルで正面を向いて床においてあるポールを持ってしゃがみ込んでおり、股間の中心部には喜びの三角形がこんにちは!をしている。しかも視線は僕と合っているわけだ。こんなチャンスはない。




「え~っと、それどうだっけな~。ちょっと待ってて、今調べてみるよ。」

「そういえば、確か鈴木さんが持っていかなくていいって言っていませんでしたっけ?」

「そうだっけな?ちゃんと確認するから~。今、メール見てみるよ。」

「でもでも、やっぱり言ってましたよ~。持っていかないですよ。絶対そうですって。」

「うん、でも念のために確認するから、そのまま少しだけ待ってよ~。」



その間も、僕はメールでどうでもいいことを確認しながら、彼女の方にも目を向け彼女のの三角地帯のチラミに全神経を集中させた。



この日も生脚で出勤してきた彼女は、特に目立ったものを身に着けていた訳ではなく、普通のパンツを履き、綺麗な生脚に包まれて普通の色のパンツが形よく盛り上がり、ありふれた事務所の中で30代の匂ってきそうな女の色気をかもし出していた。



パンチラは、ごく稀に街で遭遇することはあってもなかなかマジマジと見る機会はない。しかもパンチラを見ながら視線が合うなんてめったにない。当然、彼女のパンチラは、故意でもなければ恋でもない。(上手い!)



この喜びの三角地帯を長く眺めようと、僕の小芝居にも熱が入ったというわけだ。


このことがあって、彼女のことは少し許してあげてもいいかな、と大らかな気持ちになることができた。


パンチラ、恐るべし。