テレビでやっていたドラマ『終着駅 トワイライトエクスプレスの恋』をのぞいてみた。
結婚しても惹かれあう二人がいるのはなぜか。どうなるのか。いろんなことが気になり観てみた。

お互いすごく心に傷を負っている。
ガラスを投げてわるシーン観て、夫と同じものを感じた。
けど、相手役の女性の対応が勉強になる。
「お父様の介護をしにトカラにいくんでしょう?」
「いや、復讐のためにいくんだ」
「復讐?」
「そう。出来の悪い息子に面倒をみてもらわないくらいになったってね」
私だったら、
ひっ!怖い!って思うけれども、
彼女は、一瞬考え、
「ウソよ」
と。
「え?」
「本当は、お父さんが生まれたところで最後を迎えさせてあげよう、そう思っているんでしょう。
 啓介の優しさよ」
みたいなことをズバッと言っていた。

その後、啓介はどうなったか覚えていないけれども、
怒りは消えていた。

私だったら怖いと思うことでも、
千絵は一瞬考えて、彼の本音を言い当てていた。
そして、傷ついたときは
「随分意地悪ね」
などと、その時の気持ちを、
これもまた、一瞬置いて、伝えていた。

千絵もまた母親にサンドバックにされてきた過去を持つ。
啓介も親と揉めてきた過去を持つ。
お互い子ども時代に満たされない心を持っている。
それ故惹かれあう。そして、分かりあう。いなくてはならない相手となっていく。

そうか、傷ついた二人が上手く行く場合もあるんだ。
といってもこれはドラマ。
現実ではきっとどっちかがコントロールされる人になり、虐待となるのだろう。
傷ついた人が相手と対等な関係になるにはどうしたらいいか。
普通のように対等にはきっとなれない。
どっちかに無理がくる。
DV相談所の人が言っていたように、聞き流す、真剣に受け止めない、自分のせいにしない、自信をなくさない、という対処の仕方もあるだろうけれども、それってすごく失礼な対応だと思う。

このドラマはもうひとつの道を提示してくれている。
そう。表面にとらわれないということ。
一瞬間を置いて、彼が本当に思っているだろうことを伝えてみること。
自分が傷ついたら、傷ついた自分の殻に閉じこもらないで、
間を置いて、「随分冷酷ね」と冷静に伝えること。

感受性豊かな私にそれができるのだろうか。
ドラマの千絵も啓介も、小さいときから親にいじめられてきた。
私も親と少しいざこざは確かにある。それはアメリカから帰国後のこと。
けれども、それまでは本当に幸せな家庭だった。
父も母も大好きで、その感情を素直に表現しあっていた。
そんな暖かい家庭でのびのび育ってきた。
だから、傷ついている部分が確かにあったとしても、
そうではない部分も持っている。
それが千絵との違いでもあり、
そしてまた、主人との違いでもあると思う。

だから、どこまで千絵のように冷静になれるか。
怯えずに本心を見ぬいて、彼の怒りを抑えることができるか。
そうできるのなら、面白そうだけど、
私はすごいストレスが溜まりそうだ。

けど、どのDV関係の本を読んでも、
千絵のような関係は書いていなかった。

傷ついた彼を深い愛で包み込めるという点ではカウンセラーと同じだけれども、
そのきっかけが、自分の傷を思いっきり癒してもらえる相手だということにある。
傷付き合っている二人だから分かり合える。

ちょっとやってみよう。
え!?って思うメールや言葉が来た時に、
一息置いて
「本当は寂しいんだよね。ごめんね」
とか、
「自分に自信がないんだよね。けど、大丈夫だと思うよ」
とか、
「冷酷になってるよ」
とか、
「ウソだ。本当はそう思ってない」
とか、
そうやって、彼の怒りの裏にある感情に気付き、
それを伝えることで彼の怒りを納めていく。

それってすごく深く大変なことだと思うけど、
人間として、尊いことだとも思う。
母親として、そのような姿勢を娘に見せるのも
ありだと思う。

怒りの裏にある感情に気づくこと。
それを彼に伝えること。
それによって、彼の怒りを中和させること。

これは夫婦や恋人にしかできない
高度な技だろうな。

「え!?」と思うことがあったら、
一瞬呼吸を置く。
人を傷つける言葉の裏にある感情に気づく
疲れているんだね
甘えたいんだね
寂しいんだね
不安なんだね
こういう言い方になってるから、本当は不安なんじゃない
とか。
それで、彼の怒りは収まるのか
分からないけど、
関東弁で、やってみるか。



練習
「○ちゃん、今日は何回も電話とってくれてありがとう。嬉しかったです。本当にありがとう」
とメールがきた。
私の感情
げっ!なんだこれ!いつもとってくれないことを恨んでいるのか?
気持ち悪い。なんでわざわざこんなこと言ってくるんや。

と、自分の感情、なぜそのような感情になってしまうのかと分析して
気持ちが悪くなってしまうけど、
そうじゃなくって、

ん?この気持ち悪さの原因は何だ?彼は本当は何を伝えようとしているんだ?
と自分に自信を持ちながら考えてみる。

けど、無理だ。
気持ち悪いもん。不気味だもん。
いつも取れないのは寂しいって言いたいんだよね。
そんな感謝されることじゃないのにされると気持ち悪い。

「そんな感謝されることかな。
 けど、そうなら、You're Welcome」
って書いといたらいいんかな。

あー。時間がもったいない!
クールに。
彼の感情を探ろうとすると深みにはまっていくから。
気持ち悪いと思ったことや、不気味だと思った、そういう感情は伝えず、
なぜ気持ち悪いと思ったかという自分の考えを冷静に伝え、
その上で彼の言葉に応える。

お。今返事がきた
「うん。ありがとう。おやすみかん。」

よかった!怒られなかった!!

これはいけるかも。
自分が気持ち悪い、怖いと思った背後にある理由を
冷静に伝える。その上で彼の言葉に応える。

これ、やってみよう。
それに尽きるのかもしれない。
人を傷つけるというのは、それだけ自分が傷ついているということ。
だから、傷付けられたとしたら、それは聞き流すこと。
そして、正しいと思うこと、その人にとって大事だと思うこと、
自分がやりたいと思うことを、その人にどう言われようがやること。
人が何と言おうと、思いは伝わるだろうし、
例え口で厄介がられたとしても、心のどこかでは喜んでいるかもしれないから。

だから、これから両親には、何と言われようと、Give Give Giveで行きたい。
それでもいっぱいTakeさせていただいてしまうから。

出来る限りのことをGiveしていきたい。

要するに、人を傷つけるというのは、それだけその人が傷着いているということ。
だから、その人も自分をも責めるのではなく、かわすこと。
そして、自分自身は常に平和で在り続けられるようにすること。
それに尽きる。


















63 怒りの感情の根底にある不安と恐怖
愛着障害だった子どもが治療を受けた後、こんなことを言ったそうです。「ぼくにとっては、何もかもがゲームで、ぼくがいつも勝っていました。親も友達も操り人形で、ぼくがひもを操っていました。でも、そうやって操られる人たちにぼくは怒りを感じていました。なんでぼくを止めてくれないのだろう。ぼくは不安でいっぱいでした」
この言葉通り、愛着生涯の子どもは、表現する怒りの下で、本当は不安と恐怖でいっぱいなのです。この不安と恐怖を押し隠すために、子どもは周囲の大人を操ったり、怒らせたりすることで、自分に権力を与えているのです。
不安と恐怖を取り除く治療
1,子どもが自分の無力さ、不安感、恐怖を認め、言葉で表現できるようにすること
2,その自分を愛し、どこまでも保護してくれる大人を信頼し、愛着関係を作ること
愛着生涯の治療においては、まずは子どもから不安と恐怖を取り除いてあげることが先決とされています。

ヘネしー澄子『今増えている愛着障害が教える母と子の絆の大切さ』
・・
親として、子どもの事を見守るのも大事だ。
けれども同時に、いけないことは行けないと、止めることも大事だし、
こうするんだよ、やってごらんって教えてあげるのも大事。
娘は最近「「だめ!」って言って」と教えてくれる。
ありがとう。