社長は、何を言っているかわからない夫に怒鳴られ目を丸くしていた・・・


それでも、社長はなんとかしないといけないと思ったのだろう。


再度、電話にチャレンジしてみる。


社長・・・こんな熱心な姿見た事ありません・・・と人事の様にみていた。


私の事なのに・・・スミマセン・・・・



夫がやっと電話に出てきたのだが、相変わらず怒鳴っている声が聞こえる。


「もしもし・・・ちょっと待ってください。○○さん・・あのっ・・聞いて!・・・」

社長は必死で夫に訴えてる。


ちょっと・・聞いて・・・ ○○さん・・・ 僕だよっ 僕だよっ・・」

「あの、僕も引き止めて悪かったなと思って・・・電話したんだけど・・・」

「そんな怒らないで・・ 話し聞いて・・」



訴えもむなしく、夫が一方的に言いたい事だけ言って切ってしまったようだ。


またもや、私の顔を見ながらびっくりした顔をしていた。


「社長に怒鳴るなんて・・ホントにスミマセン・・あの・・夫はなんて言ってました?」

そう聞くと、社長は顔を引きつらせながら・・


「オマエのところみたいなふざけた会社! 明日、辞表出させて辞めさせるからな!

もう、明日から会社に行かせないからな!辞めさすからな!

オマエ何様やと思ってるんじゃ!うるさいんじゃ! やかましい~ぃぃぃぃ! メラメラ


って叫んでた。と社長が言った。


私は社長の話を聞いて、はぁ~???と思った。 実際、疲れる・・・


社長は続いて

「大変だろうケド・・・ 今日は早く帰りなさい。あんなに怒っているんだし・・

けど・・・まさかホントに辞めさせたりしないよな~」とビビりながら言葉にしていた。


私は社長に謝った。


「スミマセン。ホントに失礼な事を・・すいません・・・」


私は心の中でムカツイていた。



仮にも私の上司になんて事をするのだ!と・・・怒りがわいてきた。


心の中で「こっちがふざけるなっ~プンプンと叫びたいわ!」と思っていた。


でも・・・私は・・・そんな心と裏腹に・・・


社長に何度もスミマセンを連発していたのはいうまでもない・・・


続く・・・





どうしたらいいんだろう・・・あせる

迷いながら、皆がいる席に肩を落として戻った。


その世界で一番不幸な顔に社長が気がつき・・・

「どうしたんだ?」と聞いてきた。


社長も夫に会った事があったし、一緒に飲みに言った事もあったので、

私は「ちょっと夫が怒ってて・・・」と説明した。


社長は、「あの時帰ればよかったな。 

オレから一応、説明の電話したほうがいいかな?」と言ってくれた。


「でも、ホントすごく怒っているので、電話しても無理かも・・・」


「そんなに怒っているの?じゃ余計ちゃんと謝らないとね」と言って

社長は携帯を出し、夫に電話をした。


私も社長が電話したなら、夫も怒るのを辞めてくれるかもしれないと期待した。


期待は・・・・ するだけ無駄でした。


社長の携帯の受話器から、夫にコールしている音が聞こえてくる。


ガチャと出たとたん・・・社長が「もしもし・・・」と言うと


「ふざけるな~ボケっ!」


「あのっ・・○○さん  僕です・・」と夫が叫んでる間に言ってもダメで・・・


その瞬間  ブチっ  ツ~ ツ~  ← キレてる・・・


社長電話を眺めて「切れちゃった・・・・」


どこかで見た光景・・ モラ襲来の時の姉の時と同じだった。


いつも同じかよっ! またかよっ! ← りな心の声

   

   

あまりの剣幕に、社長はびっくりしてしまい・・

こんなに怒ってるんじゃ、どうにかしないと!と言って再度、電話を夫にかけた。


社長 「もしっ もしっ ()


ガチャっ! 電話を切られてしまう。


もう一回かけてみる。


ガチャっ! 電話を切られてしまう。


「番号出てるんだから、オレだってわかってるよな?」と不思議そうに電話を眺める社長。


そうですとも! 社長だってわかっていますとも。

社長もそんなに電話を眺めて・・・不思議でしょうね・・


でもね・・わかっててそういうことするんですよ。

モラワ~ルドの世界の住人は・・・むっ


続く・・・










仕事で取引先の方との接待があった。

これは、結婚する前から決まっていたのですが・・・



忙しい人達の日程を合わせるのは、至難の業でして・・

やっと日にちが決まったのです。


その接待の日、夫は会社まで送っていくと言い出した。

「お酒を飲むんだから、送っていってあげるよ」

いやに優しかった。

これが作戦だったのかはわからない。


「でも帰りが大変だし、飲まないから車で行くよ」

と言ったのだが、迎えに行くからという事で、夫の車で会社に送ってもらう事となった。


接待で食事をして、時間も早いのでもう一軒行こうということになった。


私に社長は気を使って「帰るか?」と聞いてくれたのだが

取引先の方に「帰ります」とは言いづらく、

「まだ時間も早いから大丈夫ですよ。」と言って2次会に参加したのです。


この時点で8時半だったのです。


2次会の場所に移動するタクシーの中で私は夫の電話した。


「皆がもう一軒行くって言うので、少し顔を出してから帰るから・・・

少しの時間いいかな? 大丈夫? 迎えにきてくれるの?」と電話で聞くと


「いいよ。ゆっくりね!帰るとき電話くれれば迎えに行くから!」



とやさしい声で電話に出たので私は 


「はぁ~よかった・・今日は機嫌がいいんだ」と安心していた。


2次会の店に移って30分程して、お店の外から夫に電話をした。

家に居ると言っていたので、お店まで30分程かかると思い、2次会を

1時間で出れるという考えでちょうどいいと思ったからだ。


しかし・・・・

電話をかけても出てこない・・・


2回目も電話にでない・・・・


私の心臓は・・・急にバクバクしてきた。

もしかして・・・怒ってる??

私の予感的中した。


3回目の電話でようやくつながったが・・・


怒っている・・・第一声が・・・


「オマエ、いったいどういう気じゃ!」


私は、頭が真っ白になった。

「ゆっくりね!」と電話を切ってから30分しか経っていないのに・・

この変わりようは??


「今から帰ろうと思うんだけど・・・迎えにきてくれるかな?」

と恐る恐る聞いてみると・・・


「アホか! タクシーで帰って来い! ふざけるな!ボケッ!」


と怒鳴られ、いきなり電話を切られてしまった。


私は はぁ~とため息が出た。 まただ・・・


また、あの鬼の形相になっているんだ・・・


どうしよう・・・・ サイアク・・・


私はもう一度電話をするべきか・・・迷いながら、皆がいる席に肩を落として戻った。


きっと私のその時の顔といったら、


世界で一番不幸な顔


をしていたに違いない。








あの襲来事件があった後、しばらくは夫もおとなしかった。


しかし、私は会社帰りの時刻になると、なんとも言えない気分になってくるのだ。

帰りたくないような、でも早く帰らないとまた夫の機嫌が悪くなる。


夫は自営業なので、何時に帰ってくるかはその日の気分で変わるのだ。

だから、何時に帰ってくるかわからなくても、とりあえず「1分でも1秒でも

私の方が先に家に着いていないと」という脅迫観念みたいなものがあったのだ。


しばらくおとなしかった夫だがのプチ爆発が何回もきた。

何かわからないけど、仕事から帰ってきたらすでに機嫌が悪かった。

私は怖いので当たらず触らず夫に接していた。

そんな事が何回も続いた。


まずはご飯で文句を言い出した。

モラ爆発Part1の時に

「酒の肴みたいなもの」と言われたのでそれ以後は

気をつけて献立を考えていた。


それなのに、

「オレ、これ嫌いだから、あっちにやって!」と皿を向こうにおけと

言ってきた。 でも今までに嫌いと聞いたこともなく、食べていたので

初めて嫌いなものと私は認識したのだ。

そして決まって機嫌が悪いまま一日が過ぎるのだ。

だが、違う場ではパクパク平気で食べているのだ。

ただ機嫌が悪いと、なんとなく難癖をつけたいだけなのだとわかった。


またある時は、会社で仕事をしていると夫から電話入る。

たまたま打合せ等で出れないときがある。

後で電話をかけ直す時もドキドキしながらかけると、やはり機嫌が悪い。

自分で電話をかけておきながら、かけ直した時の言葉は必ず

「ナニ?」  と不機嫌な声ででてくるのだ。


アンタ・・「ナニ?」ってそっちがかけて来たんでしょっ!と言いたくなった。

しかも、いつも用件はたいしたことないのだ。


そんな事が続くなか、私は少し疲れてきた。

なぜ、こんなに気を使って生活しないといけないのだろう。

他の夫婦もそうなの?

みんなここまで気を使いながら生活してるの?

隣の芝生は青く見えるというけれど・・・


でも、友達夫婦や、兄・姉の夫婦を見ていても

そこまで気を使って生活しているようにみえなかった。


一番の疑問に思ったことは、時間に対する恐怖心だった。

みんなで集まっていても、なぜか時間を異常なまでに気にしていた。

15分感覚ぐらいで、時間を確かめてしまうのだ。

まだ、大丈夫と確認するように・・・


それがすでに縛られていた感覚で、私の心を少しづつおかしくしていく

原因になったのだと思う。


そして、このあたりでよく起きた中モラ・・・


私の上司に怒鳴る!の事件がおきるのです。

部屋に戻ると、申し訳なさそうに夫が私を見ていた。

私は、先程の嘘を聞いて、夫とどのように接していいかわからなかった。


夫が「ごめんな・・・」と言ってきた。

私は、さっき義母から聞いた嘘を話すかどうか考えた。


「ほんとにごめんな。」


「姉に離婚したいっていったんでしょ?」私はあくまでも穏やかに話しをした。


「そんなこと、これっぽちも思ってないよ。」

「あの時、オマエの幼馴染が出てきて、オレに怒鳴ったやろ。

オレあれで、頭がカァ~っときたの。リナに腹たってたんじゃないから。

それで、あんな事口走ってしまった・・・ ごめんな。」


「幼馴染、怒鳴ってないよ。私、あの時幼馴染の後ろにいたもん。」


「あの人、怒鳴ったやん。そやから、なんでオレとリナの事やのに

この人に怒鳴られなアカンのやって思ったの。」


私は夫の話を聞きながら、本当にこの人はこういう状況だったと

思っているのだろうか? 

作り話をしているという事をわかって言ってるのだろうか?

私は黙ってケンカになった最初から思い出していた。

モラワ~ルドに入会してしまった私には、もしかしたら私が勘違いをしているの

かもと不安になったからだ・・


最初は結婚式をどうするかで夫が怒り、無視をし私が姉の家に居ると怒って電話を

かけてきて・・・そして姉の家に襲来してきて・・・

家の前で怒鳴り散らし・・・その声を聞いて幼馴染が声をかけた・・・


考えても最初から夫が怒鳴り散らしていただけじゃないか!


それを・・この人はなぜ? あくまでも人のせいにする気なんだ。

私はきちんと事の流れを夫に話したほうがいいのか迷った。

この人が自分の悪かったところを認めない限り、この性格は直らない

のではないか?と考えた。


そんな時、夫が

「オレな、カギ忘れて入られんかったんや。それでリナにカギポストに

入れておいてってメールしたやん。でもリナ怒ってるから、カギ入れておいて

くれてないやろなと思って、カギ屋呼んだら、特殊なカギだからって

ドアのノブごと取り外してもらって中に入ったんや。

それで後で、ポスト見たらカギ入ってて・・・あ~先にポスト確認すれば

よかった~と思ってさ。」


またしても私は愕然とした。

オマエは子供か~と叫びたかった。


嘘をついて、人のせいにして、その上カギか~?

この人って・・・ この人って・・・・


ホントはバカ???


あまりにもマヌケな話しに、私は話し合う気力さえなくなっていた。

あまりにも呆れすぎて・・・・


カギの話しだけだっら、きっと笑い話ですんだだろう。

しかし、それまでの過程を考えるとすでに笑えない状況だった。


夫が「ちょっとこっちにこい」 あくまでも命令口調・・・

そばに行くと、

「ほんとごめんな」と言ってくる。

私は、

「もう二度とあんな風に怒鳴られるのもイヤだしこれからは

絶対にしないでくれる?」


「もうしないから。 絶対しないから・・」と言った。


この言葉は、モラワ~ルドでは上等文句だったのですね。

「もうしません」 3歳児でも気をつけると思うのに・・・


そして、これ以上何か言ってもこじれるのがイヤで何も言わなかった私。


3歳児よりアホな旦那とこの先、私はまだ生活をしなければならなかったのです。


そして見事、両親にケツを拭いてもらった38歳の夫なのでした。


モラワ~ルドの世界はまだまだ続く・・・・



そして、次の日・・・

あまり会社を休めないので、姉の家から帰る荷物を持って出社した。

一日、気が重く長い一日を感じた事を覚えている。

退社時間が近づくにつれ、気分がブルーになっていく。


会社を出て家の近くまで来ると、義母から電話が入った。

「今から行くから・・・ご飯作ったから持っていくから・・・」


家に着き、部屋に入ると私が居なかった4日間で

いきなり部屋が汚くなっていた。

義父と義母が来るので、私は慌てて部屋を片付けた。


そうするうちに、義父と義母がお重に料理を詰めて家に来た。


「○○はさっき電話をしたら、まだもう少し仕事がかかると言っていたから・・」

と義母が言った。

私は、料理を作ってきてくれた義母に感謝し、申し訳ない気分で

いっぱいだった。


少しすると夫が帰ってきた。

私はこの時、なぜか夫を直視することが出来なかった。


夫は私の顔を見ただけで話しかけてこなかった。


それから、なんとも言えない食事会が始まった。

夫は義父と仕事の話をし、私と義母はその話を聞いているだけだった。

誰も私たちのケンカに触れず、そのまま食事を終えた。

少し不思議な感覚がした。


何故、この場所ではっきりさせなかったのかを今では後悔している。


そして、義父と義母が会える時に私は外にお見送りに出た。


私は義母に「今日はどうもご飯まで作っていただいてすみませんでした。」

とお礼を言った。

その返事に

「いいのよ。 こんな事で仲直りしてくれるのなら・・・

息子がね、なんで怒ったかって聞いたら、お姉さんの家に行ったときに

○さん(私の幼馴染)が出てきて怒鳴ったからあの子腹が立ったんだって

言ってたわ。だから、リナちゃんに怒った訳じゃないのよ」


私は思わず「はあ~????」と言ってしまった。

「お義母さん、それはちょっと違うと・・・思うんですけど・・・」

と私が言い切る前に、車に乗って帰っていってしまった。


私は愕然とした。

どうして幼馴染が怒鳴った事になってるの??

幼馴染は怒鳴ってなんかないじゃない!

嘘をつくなら、もっと上手な嘘をつきなさいよ!

私は怒りと不信感でいっぱいになった。

マンションのエレベーターの中で私は「ウソツキ・・」と繰り返していた。


本当にこの人とと、これから上手くやっていけるのだろうか・・・

モラワ~ルドにハマっていく私の正常な判断が出来ている最後の時だったのだろう・・

夫の実家で話し合っていた。

なかなか戻る決心が固められない私に義母が言ってきた。


「リナちゃんが戻る時、私たちもついていくから。

そして、夜ご飯を一緒に食べましょう。

お母さんが作って持っていくから。 ねっ!ねっ!」と言う提案だった。


私が「離婚と言われた以上、戻れない。怖い。」を繰り返し言っていたからだ。

この時、モラルハラスメントと言う言葉を知っていれば、ただ泣きじゃくるだけでなく

きちんと説明が出来たのだろう。

しかし、なんて説明をすればいいか、どういう風に言えばわかってくれるのか

わからなかった。


姉も、そこまで言ってくださるのならそうしてみたらと言った。


私もそこで納得してしまったのだ。

「わかりました・・・・」と・・・・ 


心の中では・・・

「なぜ?? いい大人が両親に間に入ってもらうの?」

「なぜ? 自分で言いに来れないの?」


そして夫はこの時の出来事を、両親にケツを拭いてもらう形に

なったのです。


じゃ、 今から帰りましょうと言う義母の提案に私は、

まだ心の整理がつかないので明日にしてほしいと頼んだ。


私の両親も心配していたので話しをしなくてはと思ったからだ。


話し合いが終わった後、私と姉とで両親に話をしに行った。


話しを終えると父は

「リナも腹を立てさせる事を言ったのではないか?」と言った。

今思えばこれが2次被害と言われるものだと思う。

でも、モラルハラスメントなど知らない人間からすれば

こう聞くしかないのだとも思う。

ましてや、内情をよくわからないまま我が子供の味方をしてしまうのは

どうかと思うこともよくわかる。


姉は

「でも、かなりひどいよ。普通の人はいくら腹がたったとしても

あそこまでひどくないと思う。」と言ってくれた。


父は

「じゃぁ オマエは離婚をさせたほうがいいと言うのか?」

「夫婦のケンカに離婚を後押しさせるような事は言ったらダメなんじゃないか?」


そう言われて姉は

「そうね後押しするような言い方はダメよね。でもね・・・

私は実際、この目で怖い思いをしているリナを見たし、はっきり言って

あの人は普通じゃないと思う。リナが決める事だからこれ以上は言わないけど・・・」


そして選択権は私に握られた。

離婚をするのか・・ 戻るのか・・・・

結局、戻るほうを選んでしまった私。 バカバカ・・・・

姉と私は、夫の実家に行った。

すると、義母はすぐに出てきた。



「ごめんなさいね~。リナちゃんかわいそうに~。」



本当はそんなこともこれっぽっちも思っていなかったのだろう・・・

ソファに姉と二人で座ると義父が話し始めた。


「昨日も、今日も○○が来て、昼から家の中をウロウロしててな・・・」

「ソファに寝転びながら、リナの車買い換えてやろうかな~と言いながら

車のパンフレットを見ていた」

「何回も家に来るから変だなと思ってたんだけど・・・」


やっぱり気が小させ~ヤツ ← リナ心の声・・・



「それで、リナちゃんは仕事言っているのか?と聞いたらゴニョゴニョ言い出してな。

「リナが出て行った」 って言うからびっくりして、お母さんにリナちゃんに電話してもらったんだけど・・

何があったかわからないけど、帰って来てくれないか?」

と言う。


はぁ~ 何があったかわからないって・・・・

元夫は自分の都合のいいように両親に話していると確信はあった。


そこで姉が説明に入った。

私はすでに泣いていた・・・


最初は結婚式の話で怒って、家に帰ってこない・無視をされるので妹がどうしたらいいか

わからなくて私の家に来ていたら、怒って夜中に襲来したこと。

そして、姉の家の前で大声で「離婚する!」と言った事など姉はたんたんと説明した。



姉の説明に、義父・義母の顔が変わった。 やはり都合のいいようにしか話していなかったのだ。


義父の話によると、家に帰ったらリナがいなくて、おまけに鍵がなくて入れなかったので、

電話でちょっと怒ったら、リナが帰らないというような話しだったらしい。

だから義父は、

「オマエは体も大きいんだから、そんな大きい声で言ったら、リナちゃんもびっくりするだろ」

と言ったのだと。


義母は

「そんな事だったの? 話しが違うわね~。それはリナちゃん怖かったでしょ~。」


義父は

「アイツはリナちゃんの事が好きなんだよ。 オレから見てもそれはよくわかる。

アイツは気が小さいから・・・ 肝っ玉がほんと小さいからな・・・

離婚したいなんて思っていないよ。 

そう思っているのなら、車買ってやらないとなんて言う訳ないし・・」


義母

「リナちゃん 帰って来て。 お願いだから。」

としきりに頼みだした。


そこで、心配そうに義父が

「この事はリナちゃんのお父さん知っているのかな?」

と聞いてきた。


姉は

「まだ、話していません。」と言った。 

(ホントは知っていたのだが、ここで親同士が出ると余計にこじれるかも

との判断だった。)


「それはよかった~」 と義父の安心した顔があった。


この時は、大袈裟にしたくないという気持ちだろうと思っていたが、後で違っていた事が

わかるのであった・・・


そして話し合いを進めていく中で、とりあえず戻って欲しいと言われたのだが・・

私は何故か決心がつかず、ずっと泣きながら「怖いんです。ホントに怖いんです。」

と訴え続けた。




姉も「かなりひどいですね。ちょっと普通の常識ではあんなに怒鳴る人見た事

ありませんし、妹が怖いと言うのもわかります。ご両親は○○さんが怒鳴っているところとか

見た事ありませんか?」と口ぞえをしてくれた。




義父は

「ここに居るときに、たまに業者に電話で怒鳴っているのを聞いたことはあるが・・・

あんな感じなのか?」と聞いてきた。




姉は 「多分それ以上じゃないでしょうか?」と言い放った。




すると義父は

「許せん! それはリナちゃんが怖くなるのは当たり前だ!」と怒っていた。

でも、今なら言える・・・


オットノモラハラハ、アナタタチノ遺伝をヒキツイダモノデス・・・


またしても不完全燃焼・・・・ 続く・・・・


幼馴染の言った「今じゃ本人もわかってないんじゃないか?」に姉が大笑いしていた。


それでこの先、私はどうすればいいのかと聞くと姉が、

「しばらく、こっちであずかるって言っておいたわよ。

明日一緒に当面の荷物を一緒に取りにいってあげるから。」


私 「いいよ・・・一人で取りに行くから・・・」


姉 「イヤよ。 一人で行ってあの男が居て刺されでもしたらどうするの?

   頭に血が昇るとなにするかわからない人だから・・・怖いじゃない・・」


姉よ・・・・・・火曜サスペンス劇場じゃないんだから・・・・・

この時は、そこまで夫の事を理解出来ていない私でした。


次の日、お昼ごろに荷物を取りに行こうとした所、夫からのメールが入った。


「鍵がないので、ポストに入れておいてくれませんか?」


「わかりました。 ポストに入れておきます」と返信した。


姉と荷物を取りに行き、鍵をポストに入れておいた。


なのに・・・ なぜ??

鍵をポストに入れておいたのに・・・





またしても、理解が出来ない行動にでていく夫・・


そして、私は会社を休み3日間姉の家に居候をしていた。


3日経った夕方、一本の電話が鳴った。


着信を見ると、夫のお母さんからの電話だった。


私は出るのをためらった。

きっと夫が今回の事を話したのだと思った。


姉に出なさいと言われて、電話に出た。


私 「もしもし・・・」


義母 「リナちゃん? ○○からさっき聞いたのよ。

     大丈夫?かわいそうに・・・ あの子にも言ったのよ

     アンタは体が大きいんだから、ちょっと大きい声で言ったりすると

     怖いんだからって。 ある程度、話しは聞いたけど結婚式の事は

     こっちでまかせてもらってもいい?それで家に戻ってもらえない?」


私はとっさに、「えっ?問題が結婚式のことになっているの?」と思った。

確かに最初は結婚式をどうするという事で、夫がハラをたて口をきかなくなって

私を無視し、家に帰って来なかったのだが・・・

昨日の襲来で言っていたときには、そんな話しはひとつも出ていなかったのだ。


私は正直に話しをしようと思ったが、モラに毒されていたのでうまく説明が出来ない

人間になっていた。


私 「○○さん←元夫、先日 姉に「離婚するから!」と言ったので、帰れません」

  「勝手に帰ったりすると、また怒られるし、だから帰れません」

義母 「あの子、ちょっと口がすべって言ってしまっただけで、そんなこと思っていないのよ。」

    「だからそんな事言わずに戻ってきて。」

と懇願してきた。 


私はためらった。

先日、夫に電話で怒鳴られ、姉の家にも迷惑をかける夫とこれから先やっていけるのだろうか?

それに、あの鬼のような形相を二度と見たくないという気持ちがあった。

かなり長い間、義母は話をしていたが、私は少し考えさせて下さいと言って電話を切った。


姉が、なんて言ってるの?と聞いてきたので義母の言っていた事を説明した。


すると姉は・・

「ふざけるなって感じよ! 先日はあんなに言っておいて、何が心にもそんなこと

思ってないよっ! 冗談じゃないわよ。

私が言っても、リナが決める事だからリナが決めなさい。

いくら離婚したほうがいいよって言っても、リナにその気がないんじゃダメだし。

ただ一つ、お姉ちゃんが言えることは、離婚したほうがいいかもって事よ!」


私は姉にそう言われて考えた。

でも、たった2ヶ月で離婚なんて、恥ずかしくて無理!

すでに夫にレッテルを貼られている私は、まわりの人にもレッテルを貼られてしまうんじゃ

ないかと不安に思った。

なんとか、やり直したほうがいいんじゃないか?そうしたら・・・

あの人もこんなに怒ったりしないだろうし・・・

などと考えた。


でも、すんなり帰る気にはなれず、義母に一度お話したいと

電話をかけた。 

結局、私一人ではすでにきちんと話しが出来ない状態だったので

姉を交えて一緒に話しをする事になった。

続く・・・・



姉に怒りモードのスイッチが入っていた。


姉 「なに? あの男・・ バカじゃないの?」

ごもっともです・・・

   「頭イカレテル? 怖~い。」


私 「なんて言っていたの?」


姉 「オレは離婚する~と騒ぎまくっていた。

   アンタちょうどいいじゃない。向こうが離婚するって言っているんだから

   離婚すればっ。あんな男と一緒にいてもいい事ない!

   アンタの事文句言ってたけど、じゃぁ、その文句が言えるほどあの男は

どれほどの事をリナにしているの?って事よ!」


姉よ・・すでに夫の事を「あの男」呼ばわりだよ・・・

おまけにちょうどいいって・・・ 楽天家だよこの人は・・・



私 「なにを文句言っていたの?」


姉 「ご飯がどうとか・・ 酒の肴みたいなメシばっかり作りやがって・・とか・・」

  「お姉ちゃんは、リナ見ていて仕事しながら一生懸命に家事してるのわかっているから

   あんな風に言われる筋合いはないわよ。 酒の肴作るのにもどれほど手間がかかるか

   知らないくせにっちゅ~ねん!あんな男に尽くす必要なんかないっ!」


姉は断言していた。 

あなたの言うとおり・・ホント、尽くしても尽くしても騙されるわ・・嘘をつかれるわ・・・

報われる事がなかったです。

この時ホント離婚していれば、あっちが離婚したいと言っているという武器を

持って戦えていたのに・・・あ~残念・・ 私のバカ・・・

ウジウジしてるとチャンスを逃すという最大の言葉を以後、教訓にしています。



でもこの時、夫が言っている事に私はすごいショックを受けた。

一生懸命、ご飯も作って部屋も綺麗にしていているのに・・・

あの人を怒らせないようにしているのに、離婚する??

どこに私の落ち度があったのだろう?? 

自分で一生懸命しているつもりでも、夫にとっては一生懸命と受け取って

もらってなかったんだ。

離婚したいと言われている・・・

そう思うと、自分はなにをしてもダメな人間に思えてきて涙が溢れた・・・。



そんな時、幼馴染が

「リナ、どうするの? オレも結婚してるけど・・・ 嫁の作るご飯にケチつけたことなんて

ないよ。 そんな事でハラが立ってちゃ結婚生活なんて無理だよ。

はっきり言って、昔からお前たちの実家で何度も食事しているけど、うまいと思っていたし

オレの嫁が作るものより、はっきり言ってオマエたちの作る料理は手が込んでて美味しいぞ!

それを文句言って、ましてやそれが離婚のしたい原因かよ?って思うよ。

はっきり言ってアレだな・・  

子供がなにか気に入らないことがあって、気に入らない理由を勝手に作ってしまうってアレだな! 

最初に怒って電話かけてきた時は、鍵がないから家に入れないって理由だっただろ。

それが、今ではメシの問題にすりかわっている。 ま・何にハラを立てているか、今じゃ本人も

わかってないんじゃないか?」



本当にそうだった・・・ 体は大きいけれど、まるで子供の考え方しか出来ない

人がこの世にいるなんて・・・

今まで、私はなんて人に恵まれた環境にしたのだろう・・・と今は実感しています。

モラワ~ルドの考え方は、普通の人には考えられない行動をするのが

モラなのだ・・・

そして夫はこの後も、考えられない行動をするのだ。


今じゃ、すべてを思い出すと私のほうがキレルよ~

それを私ったら・・・ 何に取り付かれていたんだろう・・・

いや・・ モラに取り付かれていたんだ・・・

あ~ 不完全燃焼・・・・