http://ameblo.jp/dupondt/entry-10438944611.html
その寮のモットーが「紳士たれ」で、
細かい規則で拘束するのではなく、
自身の良心に従って判断し、行動せよという教育。
学校自体が全寮性というわけではなく、
遠隔地の人で、生徒数でいえば1割ぐらい。
「同じ釜の飯を食った仲」といいますか、
苦楽をともにしながら成長した友人たちで、
今度、その寮時代の仲間の結婚式のため、
今月、宮崎に行く予定です。
そして、寮のモデルの1つとなっていたのが、
イギリスのパブリックスクールでした。
「自由と規律」は、著者がパブリックスクールで、
教鞭をとった経験をもとに記述していますが、
古き良きイギリスの伝統が受け継がれています。
リース・スクールには、第一次世界大戦でなくなった
学校出身者に捧げられた碑があり、
宣戦布告時には、「ノブレス・オブリージュ」の
精神のもと、未成年にも関わらず従軍志願者として、
少しもためらわず参列していたのです。
また、スポーツマンシップが重んじられ、
パブリックスクールでのスポーツというと、
「炎のランナー」を思い出しますが、
イギリス人の生活にはスポーツがとけ込んでおり、
スポーツを通じて人生を見、哲学をもっています。
この本で最も印象的だったのが、
警察犬を訓練する専門技師の話で、
その訓練課程において、
必要に応じて叱ることがあります。
しかし、ただの一度でもこちらが
本当に怒ってしまったら、もうその犬の訓練は
おしまいで、犬が訓練技師を軽蔑するようになる
というのです。
それで著者はこれを教訓に教鞭をとっていたという
エピソードですが、自分もこれを読んでから、
いかに自分をコントロールするか、意識するようになりました。
相手が犬であれ、人間であれ、信用・信頼を確立するということは、
非常に難しいこと。
まずは、犬から始めてみることにします。。
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