孫正義と経営 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

3月29日、来年新卒採用の学生向けの講演会にて、
孫正義氏がUstreamでライブ中継されました。
 
講演内容に関しましては、こちらの文章に起こされており、
Youtubeで動画もあります。(2時間ほど)
 
http://kokumaijp.blog70.fc2.com/blog-entry-40.html
 
この講演内容を読み、いたく感動してしまったわけですが、
自分が尊敬する経営者、ヤマト運輸・小倉昌男氏が考える、
「経営リーダー10の条件」に当てはめ、
明確な区分けは難しいですが考察してみます。


http://ameblo.jp/dupondt/entry-10389342064.html
 
1.論理的思考
2.時代の風を読む
3.戦略的思考
4.攻めの経営
5.行政に頼らぬ自立の精神
6.政治家に頼るな、自助努力あるのみ
7.マスコミとのよい関係
8.明るい性格
9.身銭を切ること
10.高い倫理観


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1.論理的思考


大学時代の専攻が、経済学とコンピュータサイエンスなので、
言わずもがな論理的思考は備えています。


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2.時代の風を読む


19歳で、アメリカでマイクロコンピュータのチップと出会い、
立ち上げ時は、「デジタル情報革命」をメイン事業にしようと決断。


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3.戦略的思考


モバイルインターネットの時代。


「自動車はこの10年間で、エンジンの速度が何倍になったのか。
1.1倍ですよ。1.1倍。たった1.1倍しか伸びてない。つまり成熟産業なんです。
(中略)
これから世界の携帯電話のユーザーは、7億人から、
この10年間で50億人に増えたんです。」(孫正義)


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4.攻めの経営


創業時、資本金1000万円をエレクトロニクスショーのために、
出展800万、カタログ200万円で、
会社を作って一ヶ月で全額使ってしまうが、
この博打が成功し、1年間で年商30億になり、
その後も、「ジフデービス」の買収。


当時時価総額2兆円のソフトバンクが、
2兆円買収金額使って、ボーダフォンジャパンの買収。


「宝探しに行くのに一番大切なものは、食べ物でもなくて、薬でもなくて、鉄砲でもない。
一番大切なのは、地図と、コンパス。」(孫正義)


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5.行政に頼らぬ自立の精神


ブロードバンド事業参入のために、NTTが占有していた回線を
総務省に乗り込んでいって、激論を交わして説得。


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6.政治家に頼るな、自助努力あるのみ
 
自助努力のかたまりのような人。
 
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7.マスコミとのよい関係


孫正義氏ほど、マスコミやメディアを有効活用している
経営者はいないですし、しかもそれが、
単なるパフォーマンスでなく、内実が伴っているのがすごい。
 
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8.明るい性格


明るい性格であるかはわかりませんが、
ものすごい気概、志で生きていることはたしかです。


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9.身銭を切ること


2000年、ベンチャー企業の交流パーティー
招かれた孫正義ソフトバンク社長が、
「スイスの講演先から定期便ではこのイベントに間に合わない。
そこで三千万円かけて飛行機をチャーターして駆けつけました!」
というくらいなので、間違いないでしょう。


http://ameblo.jp/dupondt/entry-10406628635.html


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10.高い倫理観


「多くの人、百万の人々を助けたい。百万千万の人々を助けたい。
そういう人々に貢献したい。何かでっかいことをして、それを成したい。

金銭欲とかじゃありません。


そんなことじゃなくて、何か本当に多くの人々に、
あいつがいてよかったと思われるようなことをしてみたい。
ということで、決心したわけですね。」(孫正義)


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そんなわけで、このスピーチにえらく感動して、
iPhone購入を決断してしまったのでした。。
 
「脱藩し 悲哀を超えて 恩返し」 シチョウアタリ