11月に移転し、渋谷の中心街に位置しています。
そんな渋谷には、サイバーエージェントを始め、
ネット系ベンチャーが、集中しています。
ネットバブル崩壊前の99年に、
「Bitter Valley 構想宣言!」というのがありました。
内容は、次のとおりです。
----------------------------------------------------
<時は世紀末、百年に一度の大社会変革期の真っ最中。
そして、その重要な主役がインターネットであることに気づいた
若いベンチャー企業が東京・渋谷付近に続々と集積している。
おそらくその土地の風が未来有意の若者を惹きつけるのであろう。
"渋"・"谷"=Bitter・Valley、そう、アメリカにSilicon Valleyがあるなら、
日本にはBitter Valleyがある!
われわれ渋谷系インターネット関連ベンチャー企業は、
ここにBitter Valley構想を発表し、
日本及び世界の市民がインターネットを用いてより豊かで楽しく便利な
生活をおくるための活動を協力しておこなうことを宣言する。
集積・近隣の利点を活かして、さまざまな交流によって生まれるマグマのなかから、
新ビジネス、新企業を創出しよう!また、各メンバー企業間のシナジーを追及し、
Win-Win関係を創造しよう!そして、世界のデジタル集積地区と交流を深めよう!
将来は、拠点を共有し、資金調達も含めて、
有意な若者に新たなインターネットビジネスを次々に生む出す
インキュベーションの場を提供する!
言葉とは不思議なものである。
Bitter Valleyと命名するだけで、言葉に生命が吹き込まれる。
ハメルンの笛ふきのように、Bitter Valleyの名をきいて、
われわれも、と、ネット経済革命の同志が現れることだろう!>
(佐々木俊尚『起業家2.0』参照)
------------------------------------------------------
後、Bitter・Valleyは、呼び名が省略され、ビットバレーになります。
2000年初頭には、六本木で、
ベンチャー企業の交流パーティーが開かれ、
そこには、招かれた孫正義ソフトバンク社長が
「スイスの講演先から定期便ではこのイベントに間に合わない。
そこで三千万円かけて飛行機をチャーターして駆けつけました!」
と叫び、会場が興奮とどよめきに包まれたといいます。
また、その会場には、ホリエモン、
楽天・三木谷氏、Mixi笠原氏も出席していたとのこと。
2000年春のネットバブル崩壊から、もうすぐ10年。
はたして渋谷は、新たな震源地になりうるのでしょうか?
