バレエといったら、「YAWARA!」 で、富士子さんやっていた
"アン・ドゥ・トロワ!"のような、「白鳥の湖」かもしれませんが、
実際、バレエの演目は、多種多様。
いわゆる「白鳥の湖」みたいなクラシック作品を
振付師がリメイクしたり、完全なオリジナル等々。
振付師は映画監督のようなもので、
実際の振付から舞台演出、配役など、
作品のすべてを取りまとめる役目で、
有名な振付師としては、プティ、ベジャール、
ノイマイヤー、キリアン、フォーサイスなど。
なお、日本で「白鳥の湖」が有名なのは、
理由の一つとしてコール・ド・バレエ(一斉に踊るもの)が、
特に日本人は、体型や肌の色が均一感があり、美しい群舞となりことから、
ソロよりも、コール・ド・バレエのイメージが強いのかもしれません。
それと対をなすのが、2人で踊るパ・ド・ドゥで、
グラン・パ・ド・ドゥは、次のような構成になっています。
1 最初に二人いっしょに踊るアダッジオ
2 男性・女性の順で踊るヴァリアシヨン
3 最後に二人いっしょに速いテンポで妙技を展開しながら踊るコーダ
ちなみに自分がバレエを好きになったきっかけは、
次の通りです。
フランス(語) --> ドキュメンタリー --> バレエ --> ベジャール
ここで観たバレエのドキュメンタリーは、
「エトワール」というダンサーの育成から、
第一級ダンサーへのインタビューなどで、
もう1つが「ベジャール・バレエ・リュミエール」という、
振付師ベジャールが、リュミエールという作品を
公開するまでの一部始終を収めており、
どちらもTSUTAYAで10回以上は借りたと思います。
ベジャールの作品は、「ベジャール振り」といわれる
上半身の官能的な造作もさることながら、
演出の巧みさ、思想性が突出しており、
ダンスだけでなく、台詞があったり、衣装なども
特徴的で、バレエというよりスペクタクル。
自分も、ベジャール自身のドキュメンタリーと、
「80分間世界一周」のDVDを購入してしました。
「80分間世界一周」は、ジュール・ベルヌの小説、
「80日間世界一周」をもじり、いろんな国をテーマに、
回顧的にバレエが展開されますが、
「バレエ=白鳥の湖」という印象をもっていたら、
訳が分からなくなってしまうくらい全く異なるバレエ。
個人的には、真央ちゃんのようなフィギュアが人気が
あるのであれば、バレエもその多様性が認識されれば、
もっと日本でも人気が出ると思いますが、
反面、テレビで取り上げられず、DVDにしても、
出回っているものが少ないというのが難点。
自分の夢は、ベジャールのすべての作品を
ビデオ、DVDで観ること。。
百聞は一見にしかず、時間があれば、YOUTUBEで
「ベジャール」「bejart」と検索してみてください。
ちなみにこの作品は、「春の祭典」です。
参照:佐々木涼子『ベレエの宇宙』(文春新書)