おれはSUZUKIのおやじ | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

スズキといえば、ワゴンRやアルトなど、
軽自動車シェアナンバー1。
 
連結売上高は3兆円超ですが、それでも社長、
鈴木修氏は、中小企業ととらえています。
 
ちなみに「ワゴンR」、当初は違う名前で、
「スズキにはセダンがある。セダンはあるけど、
ワゴンもある。だからワゴンあーる(R)でいいじゃないか」
との経緯で命名されたとのこと。
 
現社長・鈴木修氏がスズキに入社したのは、
大学卒業後1958年、スズキのオーナー一族の
一員として迎え入れられました。
 
当時の年間売上高は48億円で、
職場であったオートバイ工場は木造の平屋という規模。
 
スズキのスローガンは、「小さく、少なく、軽く」
「小少軽短美」を掲げ、1円単位、10銭単位のコスト削減をし、
部品の目方もグラム単位で削れを号令。
 
「即断即決のスピード経営」をモットーに、
「ボトムアップ・イズ・コストアップ、トップダウン・イズ・コストダン」と
GMと提携の際という言葉を放ちました。
 
また、スズキはインドで大きな成功をおさめており、
きっかけは、1982年、インド政府がパートナー企業を
募集していた際、すでに募集締切後にも関わらず、
申し込むが却下され、3度現地に訪問して、
ようやく補欠として認められることになります。
 
その後、インドから調査団が来て、各日本メーカーを訪問し、
社長直々に対応したのはスズキだけで、
それでパートナーの地位を獲得しました。
 
カースト制度が根深い現地でも、
徹底して幹部と従業員の格差や壁を撤廃し、
意識改革を図りました。
 
ここまでスズキがこれたのも、
「ツキと、出会いと、運」があったからといいます。
 
GMと提携の際、鈴木氏は関係性を鯨と蚊と表現し、
メダカであれば鯨に飲み込まれますが、
小さい蚊なら、いざという時、空高く舞い上がり、
飛んでいくことができると。
 
実際、GMも2006年には窮地に陥りました。
 
この時代環境が刻一刻と変化していく中で、
巨大企業というのは、むしろ不利なのかもしれません。
 
「スズキとは 浜名湖に住む ボウナラさ」 シチョウアタリ


俺は、中小企業のおやじ/鈴木 修
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