臨死体験アンケート | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

立花隆『臨死体験』にある、
臨死体験者を対象としたアンケート。
 
体験後の変化で、「激増した項目」
 
・人間にははかりしれない高次の力が働いている
・生命の尊厳感
・神が存在するという内的実感
・死後の生があるという確信
・毎日の生活のごく普通のできごとの一つ一つが
 素晴らしいものに感じられる
・自然の美しさをより感じるようになった
・他の人を助けてあげたいという気持ち
・他人に対する同情心
・他人に対する寛容心
・他の人に対する愛情を表に出して表現するようになった
・他の人を受け入れる気持ち
 
つまり、人生をより素晴らしいものと感じるようになり、また、他人を理解し、受容し、他人に同情し、
助けてあげようというポジティブな感情に変わったのです。
  
対照的に、「激減した項目」
 
・他人にいい印象を与えたいという気持ち
・有名になりたいという気持ち
・他人が自分のことをどう考えているかを気にする気持ち
・生活の物質的側面に対する関心
・人生において物質的成功をおさめることに対する関心

他人の思惑を気にする気持ちや、
物質的欲望の否定が見受けられます。
 
総合して、人生の意義と意味を求めるようになり
 
・人生とは、そもそも何なのだという疑問が
 解明されてきたという気持ち
・高次の意識を獲得したいという欲求
・個人的に自分には人生の目的がある実感
・生きる意味は私の内面世界の中にある
・自分というものをもっと理解したいという欲求
・個人的な意味の探求をもっとやってみたい
 
これらを見ると、臨死体験以前・以後で、
価値観、人生観が全く異なっているのが分かります。
 
これだけのメリットがあるのであれば、
自分もぜひ!と思うのですが、臨死体験のつもりが、
うっかりそのまま死んでしまっても困ります。
 
そこで思うのは、臨死体験に代わるような、
インパクトのある出来事って、何かあるのでしょうか?
  
個人的には、古代エジプトの彫刻、作品に
触れたとき、何ともいえない安堵感を覚え、
人生の本質を考えることがあります。
  
人生の途中がどうあれ、死ぬときに、
充実感、幸福感に満たされるのが理想だと思います。
 
「太陽と死は直視できない」と言いますが、
人生って、やっぱり難しいですね~。