梅森浩一著『「クビ!」論』を読みました。
きっかけは、いつも読ませてもらっている
こじゆーりくにさんのブログ
。
アマゾンで買うとき、レビューが低かったので、
一瞬ためらいましたが、買いました。
読んでみて、自分は著者に非常に共感できました。
なぜなら、それは、同じような話を、
例のアルジェリアの友人
から聞いていたからです。
彼は、700人のアルジェリア人を管理する人事課長。
面接して、雇うのも彼なら、解雇するのも彼。
彼らの給料も彼が決めています。
本の中にもありますが、アルジェリア人も給料が、
フェアでないと、大変なことになり、
一気に彼らの士気が低下し、工事が進まなくなるそうです。
面接に来るアルジェリア人は、いろんな理由をつけて、
価格交渉してきます。
アルジェリアの友人も面接官として、
さまざまなハッタリをかましながら、
みな、一定の賃金、給料にすることに成功しました。
そのことで、管理会社のゼネコンも、
人件費が大幅に節約できたそうで、
彼には、相部屋だったのが、個室になり、
赴任2年目の今、前年に比べ、
月10万円給料が、上がったそうです。
人事って、バックオフィスなイメージですが、
実は、プロフィットセンター(稼ぐ部署)だったりもします。
日本では、「人事部」ですが、
英語では、「HR(Human Resources)」。
英語の方が、本来の意味からすると、
しっくりきます。
そもそも、「リストラ」も「Restructuring」、
つまり、「再構築」。
日本の場合、単なるクビきりで終わってる気がします。
会社としても、赤字が続けば、
いずれは倒産するわけで、それは、
社会にとっても、結果的に不利益です。
外資、人事を知る上で、
興味深い1冊でした。