皆さんおはようございます。
最近、年ですかね、目覚まし時計などなくても、6時には目が覚めます。どんなに仕事で疲れていても夜更かししても同じ。若い頃はいくらでも眠れたのになあ。きっと神様が「残された時間はもうそんなに多くないよ。起きて活動しなさい」って言ってるんでしょうね。
さて、前回の続きです。ここまでの話はコチラです。
上に住むお兄さんとおじさんの引っ越しを知った日、早速家族会議(って2人だけだけど)。引っ越した方がいい派(主人)vs 絶対に引っ越したくない派(私)。
主人
彼(上階のお兄ちゃん)の言う通りだよ。この建物ボロボロだもの。いつかは徹底的にリノベーションする時がくる。
私
でも、今じゃなくてもいいじゃん。どうせ、年取ったらもっとこじんまりした所に引っ越そうっ言ってたんだし。
主人
それ、いつ? 年取って体が動かなくなって引っ越すの、辛いよ。
私
だって今まだガンガン練習しなくちゃならないじゃん。こんなに弾ける所、そうそう見つ からないよ。
そうなんです。問題はソコ。建物がボロなのも、いつかは一斉リノベーションがやって来ることも、一生住み続ける事ができないだろう事も分かっている。ただ、私達の中では後10年くらいして、演奏の現場から引退する時が来たら、そこまで音出しの心配がなくなるから、交通の便の良いこじんまりとしたアパートに引っ越す、というのが計画だった。
主人
そんなのやってみなきゃ分からない。取りあえずは探してみようよ。
私 (心の中の声)
(君は言うだけだからイイヨネ)
そう、ドイツ語もコンピューターも苦手な主人。引っ越しとなれば住居探しから契約から、引っ越しの手配から、ぜーんぶ私の仕事だ。ここに引っ越す時もそうだった。インターネットのサイトに申し込み、何十件もの物件の内見を申し込み、そのうちのほとんどが、フリーの音楽家だと言うと断られた。内見すらさせて貰えなかった。
やっと内見させて貰ってもグランドピアノを持ち込む、と言うと断られた。その度に落ち込み、悲しくなって、また探して• • •
あの気力と時間が今の私にあるんだろうか?
でも主人の言うことも一理ある。私達の住んでいる地区全体に再開発の波が来ている。
私達のアパートの前にも超近代的なマンションが建った。エネルギーコストA+で前面がガラス張りなオシャレ感満載の建物だ。電気代、かからないのはイイヨネ。うちなんて、月350EUROだもん。
隣の建物も、コロナ期間中に建物全体のリノベーションして、新しい人達が住んでいるし、反対側の隣も住人が出てリノベーションが始まってる。今回は頑張って乗り切っても遅かれ早かれこの建物にもその波がやって来る。
しょうがない。探すだけでもしてみるかあ。
今新しい住居を探すのはスゴく大変って聞くから、どうせすぐには見つからないだろうけれど、やるだけやってみよう。
次の日からインターネットサイトでの住居探しが始まった。
続きは次回に。