大変ご無沙汰しました。書こう書こうと思いつつ、バタバタでなかなか時間がありませんでした。というよりは精神的にイッパイイッパイで、ブログに気持ちがいかなかった、と
言った方が近いかもしれません。
実は2月の終わりに大事件が起こって• • •。
2月最後の夜、明日はプライベートの生徒達の 一年に1回の発表会。10時に自分達の練習を終えて、生徒さん達へのプレゼントをラッピング。
「明日みんなちゃんと弾くかなあ」
「○○ちゃんは結局間に合わなかったねえ」
「練習しないからなあ」
などと平和な会話をしていたその時。
ピンポーン
え?
こんな時間に誰?
いたずら?
無視!無視!
またもや
ピンポーン
恐る恐る玄関のドアを開けるとそこに立っていたのは大家さん。実は私達の住んでいる建物、1月から大家さんが代わったんです。お手紙はもらっていたんだけれどお目にかかるのは初めて。初めましてのご挨拶かな?と思いつつ(夜の10時に?)招き入れると
「実は大切な話がある。残念ながら賃貸契約を解消しなければならない」
!!
手には解約書。寝耳に水だ。
「取りあえず読んで納得したらサインして連絡してね。」
と言い残して帰って言った。待ってよ❗
納得ってそんな突然、出来るわけないでしょ❗
パニックしながらも解約書を斜め読み。
なんかオカシイ。そこに書かれていたのは
「自分の妻と子供が住みたいので契約を解除する。」
という一文。だって私達の大家さんGmbH(会社組織)のはず。ドイツの法律ではGmbHは個人目的のための契約解除はできないことになっている。
さらに
「期限までに部屋を空け渡す場合は、大家は保障として500 EUROを支払う」
とある。500 EURO(7万円弱)?5000の間違いじゃないの?
一気に腹が立ってきた。馬鹿にしてるんじゃないの?こんなの、まるで犯罪だ。大体、都市部で、音楽家が音出し出来る住居を探すのがどれだけ大変か• • •
翌日になって同じ建物のお隣さんが集まった。皆さん同じ文面の解約書を受け取ったらしい。どうやらこの建物の住民全員を追い出してリノベーションして、もっと高い家賃設定で貸し出すのが目的らしい。
フムフム、読めてきたぞ❗
こんなの納得できない。私達はそんなに馬鹿じゃないぞ❗
ワサワサした気持ちを抑えて生徒さんの発表会を終え、翌月曜日にMieterverein(賃貸者連盟)に予約を入れた。ここの会員になっていると、賃貸者の権利を守るために専属の弁護士さんが相談に乗ってくれる頼もしい組織。不法な立ち退き請求にはやはり法律の助けが必要だ。折れそうになる心を奮い立たせて話し合いに臨んだその結果は• • •
長くなるので次回に続きます。