「どこに良いカウンセラーがいるんだ？」
「たくさんカウンセラーがいるけど誰が良いんだろう？」
そんなふうに困ったことはありませんか？
カウンセリングの料金は決して安くはないので、
気軽に受けられるものでもありません。
今回はそんな私が陥ってしまった、
結果として上手くいかなかったカウンセラー選びについて振り返ります。
最初のカウンセリングは素晴らしいかった
私が人生で初めて受けたカウンセリングは本当に素晴らしい体験でした。
心がラクになり身体がふっと軽くなり、
「カウンセリングって、こんなにすごいんだ」と思えました。
しかしそのカウンセラーは、常時募集ではありませんでした。
そのうえ、たまに募集していてもすぐに定員になってしまいました。
「誰か良いカウンセラーはいないのか？」
と思っていた時に、友人から紹介されたカウンセラーがいました。
「だれでも効果は同じ」という思い込み
当時の私は、心理セラピストという存在は、
自分ひとりではどうにもできない悩みに寄り添い、
解決へ導いてくれるものだと信じていました。
ですから、どのカウンセラーでも
効果は同じではないかと思っていました。
そのとき私は、
本格的に心理学を学ぼうと思っていて、
心理学講座の2つの候補で迷っていました。
ひとつはなかなか募集を見かけない講座。
もうひとつは、よく広告で目にする講座。
紹介された心理セラピストは、
後者の広告でよく見かける講座の卒業生だということで、
「きっと良い方法を学んでいるはず」と思い、
カウンセリングを受けてみることにしたのです。
期待して6回コースへの申し込み
最初に受けたのは無料カウンセリング。
今になって思えば、
その時点で効果があったかはよく分かりません。
でも私は、
「何とか悩みを解消したい」という思いの方が強く、
その場で6回コース（主にオンライン）の
カウンセリングを申し込みました。
違う人の初めてカウンセリングを受けた時の良い印象が強かった私は、
「この人のカウンセリングを受け続ければ、
きっと私の悩みを解決してくれる」と信じていました。
当時、私が最も苦しんでいた悩みは、
「自分の本音が言えず、
相手が期待しているようなことを言ってしまう。
でも、それを続けていると、
だんだん関係が苦しくなってきて、
最後は自分から距離を取ってしまう」
ということでした。
効果を感じない1回目、2回目
1回目のカウンセリングを受けました。
効果があったかどうか、正直よく分かりませんでした。
でも、私は「ラクになりました。ありがとうございました」
と笑顔で言ってしまいました。
2回目も同じ悩みでお願いしました。
やはり、実感はありませんでした。
それでも私は、やっぱり言ってしまったのです。
「ラクになりました。ありがとうございました。」
6回コースのうち、すでに2回を使っても効果を感じませんでした。
すると、だんだん焦りが出てきます。
だからこそ、3回目には絶対にどうにかしたいと思っていました。
ダメだ。この人に何かを言ってもムダだ。
「2回やっても全然効果がない気がする。
このままだと何も効果を感じないまま終わってしまう。」
それで私は3回目の時は事前に準備もしっかりして臨みました。
内容はこれまでと同じものです。
話す内容をしっかりとまとめて、自宅で椅子に座って、
パソコンの前で画面越しのセラピストに一生懸命話しました。
「この悩みをどうにかしてほしい！」
藁にもすがる思いで、私は心の内を必死に説明しました。
すると、セラピストは静かに言いました。
「北詰さん、その悩みはもう"ラクになった"と言いましたよね？
今回もそれでいいんですか？」
その言葉に、私はハッとしました。
でも私は、またこう答えてしまいました。
「…はい、ラクになったのですが、
それでも今回もそれでお願いします。」
そして、3回目のカウンセリングが始まりました。
結果は――またもや、効果を感じませんでした。
それでも、私は口をそろえて言ってしまうのです。
「今回もラクになりました。ありがとうございました。」
心の中では、絶望していました。
「ダメだ。これ以上この人に何かを言ってもムダだ。」
悩みのパターンを繰り返してしまった
本当のことを言うのが怖い。
失望させたくなくて、
嫌われたくなくて、
また、相手に"期待されているであろう言葉"を選んでしまった。
そして私は、
そのセラピストとの関係に心理的な距離を置くようになりました。
結局、私の悩みであった、
「本音が言えず、相手に合わせてしまい、苦しくなって距離を取る」
というパターンを、そのままセラピストでも繰り返してしまったのです。
3回受けた時点で、「もう辞めたいなぁ」と思ったものの…
それを伝えることができず、
「あと3回で効果があればいいなぁ」
と思いながら残りの3回を受けましたが、
やはり私には合いませんでした。
その方のカウンセリングが悪いということではありません。
ただ、あのときの私の悩みとの相性や、
私が必要としていたアプローチとは違っていたのだと思います。
最初のカウンセリングを受けたときの良い体験があったからこそ、
相性の大切さを痛感しました。
本当に学びたい場所への決心
この苦い経験をきっかけに、私は改めて自分の心に問いかけました。
その時点で、将来は心理セラピストになりたいと思っていました。
「じゃあ私は、本当はどこで学びたいの？」
なかなか募集を見かけないけれど、
心の奥で気になっていたあの講座。
最初のカウンセラーはそこを受けていたのを知っていました。
「きっと、あそこなら――」
私は決心しました。
本当に自分と向き合いたいなら、そちらに行こう。
今は分かる、本音が言えなかった理由
今の私は、なぜ言えなかったのかが分かります。
相手の顔を伺って言いたいことが言えない。
本心を言うと相手に嫌われるかもしれない。
そんな心の思い込みとその根本には
深い感情があったからです。
私にとって必要だったのは、
その感情の部分にしっかりと向き合えるアプローチでした。
方法論の違いというよりも、
私が求めていたものと提供されたものにズレがあったのだと、
今になって理解できます。
本音を話せる場所がありますか？
もしあなたが今、同じような悩みを抱えているなら。
もしあなたが、誰かに相談したいけれど
「本音を言うことができない」
と不安になっているなら。
私はそんなあなたの気持ちが、痛いほどよく分かります。
カウンセリングでは、
「ラクになりました」と無理に言う必要はありません。
「よく分からない」
「効果があったのか不安」
そんな正直な気持ちも、すべて歓迎します。
なぜなら、その正直な気持ちこそが、
変化への第一歩だからです。
あなたの本音を、安心して話せる場所。
あなたのペースで、ゆっくりと心を開いていける関係。
そんな空間を、私と一緒に作ってみませんか？
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