ジャンプ1号の感想 | 決闘王F.Kのブログ

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週刊少年ジャンプ、東京放映のアニメや特撮、サッカーの試合(東京ヴェルディのサポです)やライブの感想を書いています。

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 2017年は「ONE PIECE」連載20周年。新年1号も背表紙も、そして最後の目次にも「ONE PIECE」が一杯。それも当然か。今やジャンプ1の長寿漫画にして日本漫画史に残る大人気作ですからね。


 今年最後の増刊号、ジャンプX(クロス)は大晦日に発売されます。出版社はもちろん、本を運ぶ運送会社も今年は休ませないみたいです。日本の漫画はブラック企業によって支えられているのです(こらこら)。


ONE PIECE ★★★
 20周年の始まりとなる号なので、当然の如く巻頭カラー。
 ルフィに喧嘩を売られても笑い飛ばすぐらい超ゴキゲンなビッグ・マムですが、その喜びは長くは続かないでしょう。ペドロは予想以上に粘っているし、ブルックはビッグ・マムの能力の天敵とも言える存在。魂を震わせる音楽というのは比喩ではなく、本当に魂を操るんだもん。敵の強さばかり目立つけど、麦わらの一味もかなりのチートだよなあ。
 プリンの事、私は「サンジを騙しているんじゃね?」と疑っていたのですが、本当に良い子だったんですね。サンジを後押しする為、彼と結婚せずルフィ達に別れの言葉を告げる。どうやら命を投げ出す覚悟を決めたようです。結婚式直前に自殺するつもりなのか? 良い子なので死んでほしくないんだけど、果たしてどうなる事やら。


僕のヒーローアカデミア ★★★★
 爆豪は出久に追い抜かれた事に焦ったり、出久がオールマイトに認められた事に嫉妬していたのではなく、自分がオールマイトを終わらせてしまったと思っていたのか。憧れのヒーローが自分のせいで……と考えたら、そりゃあ苛立つわな。オールマイトの意思を継いで頑張りたくとも、彼の後継者は目の前にいるし。
 同じヒーローに憧れ続けた男として、出久は爆豪と戦う決意をする。いよいよ運命の対決ですね。どちらが勝つにせよ、これでこの2人の関係は大きく変わるでしょう。イレイザーヘッドを止めた謎の人物も、そうなる事を願っている筈です。ほぼ確実に出久が勝つと思うけど、堀越先生の事だから捻ってくるかも?


ブラッククローバー ★★★
 漫画しか読んでいない大半の読者には馴染みの薄い、というか初対面に等しい小説版のキャラ達が猛アピール。3人とも強いですねえ。これ程の逸材を失いながらも戦争を仕掛けてきたダイヤモンド王国は、人材の層が厚いと見るべきか。マルス達より強い魔法使いがゴロゴロ出てきそう。
 己の魔法と魔女達との連携、そして巧みに張られた罠を駆使して大活躍するファンゼル達。こちらも決着の時は近いかな? いや、白夜の魔眼にせよダイヤモンド王国にせよ、これで諦めるとは思えない。マルス達は陽動部隊で、本命はどこかに潜んでいたりして。


ハイキュー!! ★★★
 初めての全国大会、初めての東京体育館。地方の施設が整ってきたとはいえ、それでも全国大会を行う程の規模の施設は格が違う。日向達が緊張するのも仕方ないか。プロ選手ならともかく、彼らはまだ学生ですからねえ。
 相手の椿原は2年連続の出場なので、烏野のように緊張はしていません。むしろ「白鳥沢じゃなくて良かった」と軽口を叩くくらいリラックスしています。序盤は完全に椿原のペースですが、試合はまだ始まったばかり。ウシワカを倒した烏野の実力が本物だという事を見せてやりましょう。


鬼滅の刃 ★★★★
 累の一家は累が作った、寄せ集めの集団だった。顔を累に似た形に変えて、それぞれ与えられた役割を演じなければならなかった。一家の中で1番弱い立場に居た母親は子供の鬼だったのか。もう死んだけど、生きていたらマニアックな人気を得たでしょうね。
 姉の鬼は累に無理やり従わされているように見えたけど、彼女も多くの人間を殺している。嘘付きで自分勝手な姉鬼に鬼殺隊の「柱」の1人、胡蝶しのぶの毒が裁きを下す。鬼を許しても良いという和やかな面と、許す前に殺した人の分だけ拷問をするというイカレっぷりが見事に重ねっており、面白いキャラになっています。見た目は美人だし(これ重要)。禰豆子と並ぶこの漫画のヒロインになれるか? 早くもファンになった単純バカが1人、ここに居ますが。


オレゴラッソ ★★
 センターカラー&大増25ページ。
 1話と同じく作画はなかなか、ストーリーもスポーツ漫画の王道で目立つ欠点はありません。でも、特に面白くもないんだよなあ。ド素人だけど運動能力は優れている主人公が調子に乗って、先輩達に凹まされるという展開は飽きる程見てきたので新鮮さを感じません。ハンサムな新キャラの性格や設定もどこかで見たモノだし、ジャンプで生き残るのはちょっと厳しいんじゃないかなあ。
 あと守備中心の現代サッカーの戦術を否定するような流れになっていますが、本当に完成された守備はゴラッソ級のシュートよりも素晴らしいんですよ。それにどんなにストライカーが点を取っても、守備が崩壊して大量失点したら負けます。攻撃も守備もどちらも大事なので、守備を否定するような話は止めてほしいですね。以上、今年のヴェルディの不甲斐なさ(去年の1.5倍も失点しました)を見て、守備の大切さを知った男からのお願いでした。


ゆらぎ荘の幽奈さん ★★★
 文化祭の準備で賑わう湯煙高校。コガラシ達のクラスは人魚姫の劇をやるそうで、前日ですが衣装を見せてくれました。雲雀はこういうコスプレが似合いますねえ。エロカワな衣装も捨てがたいけど、一応学校の劇なので。エロハプニングなら起きても構わないんですけどね。むしろ起きない方が変!(ToLOVEるかよ)
 久しぶりに幽奈のポルターガイスト現象が起きてしまい、準備した物が壊れるのではと心配しましたが、逆に幽奈がクラスのみんなに受け入れられる展開にするとは、なかなか上手いストーリー展開です。そして人魚姫に共感している幽奈が人魚姫を演じる事に。人の目には見えない幽奈に何をやらせるつもりなのかな? エロい展開になるのは間違いないだろうけど。


火ノ丸相撲 ★★★
 モンゴルから招かれたバトは、日本の学生と違い横綱になる事しか考えていない。入部した頃は、あの天王寺にさえ突っかかる程に尖っていました。その尖りっぷりは今も健在で、彼が認めているのは自分と同じように本気で横綱になろうとしている者だけ。戦う側としては見下されている感じがして腹が立つけど、真剣に戦っているので嫌いにはなれませんね。
 相変わらず予想を外しまくる記者コンビのおかげで、佑真がバトに一撃で倒される事にならないのは分かってしまった(笑)。将来の為に戦うバトと、友情の為に戦う佑真。どちらも気合十分、熱戦になる予感しかしません。2人とも漢を見せろ!


約束のネバーランド ★★★
 ドンとギルダが捕まって、ママに全てを知られるという最悪の展開は避けられました。今回は衝突したまま終わったけど、自分達の弱さを実感したドンは強くなるだろうし、結果として5人の結束が強まるのなら良いのです。真実はいずれみんなに知らせなきゃならないのだし。
 だけどこのやり取りをシスターに聞かれたのは、致命的なミスでした。出世しようとしているシスターは自分の手柄にしたいだろうから、エマ達をギリギリまで泳がせて脱走寸前で捕まえるつもりでしょう。そうすれば脱走を阻止できる上、ママの管理不行き届きとして責められる。最大の難関はママではなくシスターになるかも?


背すじをピン!と ★★★★★
 いよいよ華のラテンアメリカ部門。八巻と秋子の、いやほぼ全ての主要キャラが得意とする種目だけあって、絵にも迫力が込められています。静止している一枚絵でこれだけの動きを感じさせるとは、横田先生の画力は更に成長していますね。頼もしい限りです。
 破天荒なダンスは咲本組の得意分野。衝突しそうだったとはいえ、パートナー交換なんて事をやってしまいました。咄嗟の事態にこの対応力、さすがは王者だと褒めるしかありません。
 しかしパートナーを取られたような形になった八巻はもちろん、咲本に憧れている秋子もこの交換には納得せず、すぐに元に戻ります。この2人は喧嘩ばかりしているけど、今は同じ気持ち。打倒咲本組、そして頂点へ! とことんまでワクワクさせてくれますねえ。更なるダンスを、更なる熱さを!


デモンズプラン ★★
 大増23ページ。
 ううむ、最後のページ以外はかなり退屈な話でした。情報屋が若い女の子である事も、ボロが都会の洗礼を受ける事も、それを悪魔の力で跳ね返す事も全て予想通り。私だけでなく大半の読者が見飽きた展開ではないでしょうか? 3話目でこういう地味な話を出してくるとは、後々が心配になります。
 だけど最後のページで新たな敵が登場したのには、少しだけですが面白くなりそうだと思いました。序盤の躓きはかなり痛いけど、次回からの悪魔同士の戦いの内容次第で盛り返せるでしょう。早くも正念場を迎えた岡本先生、頑張ってください。


非正規雇用死神パマパマ ★★★
 Wギャグ読切その1。原作者は春原ロビンソン、作画は後藤慶介の両先生です。
 主人公とも言えるパマパマがとにかくユニークで、大笑いはしないけど楽しいギャグ漫画になりました。後藤先生の作画、なかなか良いじゃないですか。上手すぎず下手すぎずでギャグ漫画には相性の良い絵だと思います。
 特に気に入ったのが、未熟な死神を福利厚生だと騙してガチャシステムで金を巻き上げる死神協会の極悪っぷり。ほどよいクズを殺している死神協会、お前達の方がクズだろ死ねよと本気で思いました。ガチャで巻き上げられている身としては、パマパマに共感するしかありません。


私が甲子園に連れてったる! ★★
 wギャグ読切その2。本誌に何度も掲載されている読切のベテラン、宮崎周平先生がまたまた帰ってきました。
 相変わらず独自性に溢れた世界を作り上げています。可愛さなど微塵の欠片もない女子学生のデザインは、宮崎先生の売りなので諦めて受け入れましょう。ギャグそのものは割と平凡なので、こうやって個性を出していかないとジャンプでは生き残れません。来年こそ連載なるか?


食戟のソーマ ★★★
 城一郎が文字通りその身を挺する事によって、連隊食戟は行われる事になりました。勝てば城一郎が自分の犬になると聞かされて震える程に喜ぶ薊、真性の変態ですなあ(笑)。学生の頃は普通の美少年だったのに、どうしてこうなってしまったのやら。良いタイミングで過去編が始まってくれて、今後が楽しみです。
 城一郎達の過去も気になりますが、えりなが父への恐怖を乗り越えられていないのも気になります。幼い頃から刷り込まれた恐怖は、そう簡単には拭えないか。アリスの友情や創真の料理だけでは、えりなの心を強くする事は出来ない。しかしこれを乗り越えられなければ、えりなは料理人としても人間としても成長できない。何が切っ掛けで成長するのか、えりなの今後にも注目ですね。


しりこだま! ★
 最強ジャンプで好評連載中のギャグ漫画が、2号連続で出張掲載。かなり期待されているみたいですね。
 主人公は、優しい人から尻子玉を取る河童の可愛太郎。痛そうだけど痛みは無く、尻子玉も良い事の為に使っています。
 話そのものは勢い重視の子供向けギャグ漫画で、中高生ぐらいの人が読んでも楽しめないでしょう。私も面白いとは思えませんでした。良くも悪くも子供向けの漫画です。こういう漫画を純粋に楽しんでいられた頃に戻りたいとも思ったけど、それは叶わぬ願い。私も年を取ったなあ……。


青春兵器ナンバーワン ★★★★
 作中でもツッコまれているけど、また転校生かよ(笑)。打ち切りが決まりそうだから、考えたキャラをどんどん出しているのかな?
 でも今回の新キャラ・白百合アンヌは悪くありません。むしろ好きです。良いですよねえ、こういう強気な女の子ライバル系キャラって。普通の漫画ならこの後の話でライバルだと思っていた北斗に助けられ、恋心を抱いてしまいツンデレ化するんだろうなあ。
 だけどこれは普通の漫画ではないのです。アンヌに恋したのは彼女が狙っているナンバーズの零一。これが初恋である零一は、リア充生活しているハチの助言を受けてもアンヌの心を掴めない。ううっ、何だろう、この切なさは。まさか零一と私の心がシンクロしているのか!?
 シンクロしたのかどうかは分かりませんが、今までの話で一番面白かったのは事実。回を重ねる毎に良くなっている漫画なので、もう少し猶予を与えてほしいなあ。


左門くんはサモナー ★★★
 公約通り左門のトンガリが天使ヶ原さんに移植されました。しかし左門の精神がトンガリに閉じ込められた為、左門は天使ヶ原さんの体の中にいる状態に。男としてこれ程羨ましい状況はありませんが、沼先生曰く自分の画力では「ToLOVEる」レベルのサービスシーンは無理との事で、お風呂のシーンは色気ゼロでした。沼先生、そこはもっと頑張れよ! 今から頑張れば10年後ぐらいには矢吹先生レベルになれるかもしれないじゃないですか!(無理言うな)
 美少女と一体化するという美味しい状況になっても、左門の心はまったく揺らぎませんでした。天使ヶ原さんへの気持ちが少しは変わるかと思ったけど、全然変わりませんでした。この揺るぎなさは大したものです。本当に思春期の少年なのかと心配になるくらい。


斉木楠雄のΨ難 ★★★
 久々登場の才虎。相変わらずの金持ちキャラですが、それでも少しはクラスに馴染んできた……事は無く、むしろ孤立していました。そりゃそうだろうなあと思ったけど、クラスメイトは才虎の事が嫌いなのではなく、いつまで経っても金で人を従わせようとするその態度にムカついていたとの事。みんな寛大だなあ。才虎を本気で怒らせたらシャレにならないからでもあるんだろうけど。
 友情というものを知らなかった才虎は、金で人を従わせる事しか出来なかった。だけど何も考えずに才虎を友達扱いする燃堂のバカっぷりが、彼の心を溶かしました。超能力をも上回るバカな燃堂、一周回って尊敬します。


銀魂 ★★★
 かぶき町の戦いは当然の如く下ネタ乱発。男の読者は股間が痛くなりますね(一種の幻肢痛)。前回といい、アニメでこんな話を放映できるのか心配している皆さん、今度のアニメは深夜で放映されるので大丈夫です。ここ最近の空知先生の弾けっぷりは、これが理由だったのかな。夕方なら自粛していただろうけど、もう何者も空知先生を止められないぞ、と。
 下品な戦い方で町を守ってきたけど、それでも敵軍は強大。必死に固めた門も怪力の一撃であっさり破壊されます。でも大丈夫、こうしている間にも助っ人はこちらに向かっている筈。急げ急げ! そして空知先生、いくら深夜とはいえ下ネタに走るのは程々にしましょう。早くもアニメスタッフが頭を抱えていそうだし。


歪のアマルガム ★★
 うぎゃーっ! 掲載位置が最後尾になってしまった! ファンとしては残念極まりないけど、こうなる理由も分かるんですよねえ……。
 今回の話に、この漫画の人気が下がっている理由が凝縮されています。絵は文句なく上手い。予想を裏切るストーリー展開も悪くはない。だけどバトル主体の漫画としては致命的な欠点を抱えています。それは「肝心のバトルが面白くない」事。見比べてみれば「ONE PIECE」や「ブラッククローバー」などとは雲泥の差があります。
 この漫画の戦闘は互いの能力を出し合うだけで、そこから更に…とはならない。単純で退屈な戦闘になってしまい、盛り上がらないのです。いくら絵が上手くても、それで面白い戦闘シーンを描けるとは限らない。漫画って本当に難しいですねえ。


磯部磯兵衛物語 ★★★
 メガネ狩令が出た事を切っ掛けに、イメチェンを繰り返す中島。人間って僅かな間にこんなに変わるものなんですねえ。日焼けしてチャラくなった中島は、もう完全に別人です。無罪放免になったのは良かったけど、結局中島は何を「やっちまった」んだろう? 少しだけ気になったりしないでもない(どっちだよ)。