2025夏 北海道で里山生活 19-20日目 トムラウシ山~新得 | レムの里山紀行

レムの里山紀行

時の流れを忘れて土を耕したり野を歩いたり山を観たり

 2025夏 19-20日目 (25/08/21-22)

 

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北海道まで出かけてきます。

山歩と星観 と撮影を楽しもうかと。

暑い時期ですから、標高を上げて涼しい山に籠ろうと思います。

自然に囲まれた山が様々な表情を魅せてくれることを期待してます。

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トムラウシ山、日本百名山の一つ。
トムラウシとはアイヌの言葉で『花の多いところ』。

標高差1185m、歩行距離約20km、無休の標準時間8:40。
日帰り登山だと最難関。

ここでは15年前にツアーパーティ19人が遭難し、5人が自力下山したもの救助された14人中8人がなくなる事故が起きています。7月という真夏に低体温症で多くの方が犠牲になったこの事故は大きく報道されました。
その後もここでは事故が続き、今年も盆休みに愛知の男性が行方不明になっており16-19日まで捜索が行われていました。

【25/8/20 夕方】
日帰り登山の最難関のトムラウシ山を登る体力はあるのか?
高所での寒さ対策はどうなのか、持っている装備は十分なのか?
それを見定めるために、ここまで登った山々の難易度を徐々に上げ、距離と時間を増やすように組み立ててきてました。

また、低体温症の原因となった風雨を気にして天気予報も気にかけてます。

8/20の夕方時点で、8/21は曇りで時々日が出るが午後遅く雨のフラグが立つ予報。
下山終盤の雨なら大きな問題にならないと考え、富良野から十勝平野側の旧登山口(東大雪荘)に一気に移動し、夜明けを待ちました。


【25/8/21】
4時に天候を確認しますと変化なし。
旧登山口(東大雪荘)より上からスタートできる短縮コース登山口まで8kmの未舗装道路を移動します。
すでに5台の車がいて、雲の合間から日差しが出ていた5時半ころまでに皆さん登山口をくぐっていきました。

自分も準備を進め登山靴の紐を占めて置いたら大粒の雨が降り出します。つい10分前までの日差しは消えてます。

慌ててスマホで天気予報を見ると6時台に『25mm/hの雨予報』が出てます。
天気の急変です。

様子を見てますと6時半には雷鳴が鳴り響き、時々光ったり、土砂降りしたりと。
8-9時ころには落ち着く予報ですが、本日の歩く時間を考えると9時スタートはありえません。(登山口の登山ノートをめくっても8時過ぎて登ってる人はいません)

ということでスタート時点の悪天候により8/21は取りやめました。

新得の町に出るにも50キロ以上ありますが、食材も保存食がそこそこありますので大丈夫です。

旧登山口Pで、昨日分のブログ更新や、旅の記録、夫君の散策、小川の水で洗車など、一日ゆっくり過ごしました。

 

ここです。

 

清流がとても涼しい



【25/8/22】
4時前起床、天候予報良好。
登山口に移動、天候良好。


張り切って登りましょう

本日のコース。

累積標高差1600m、行程約19km、10時間を目指します。


スタートはごく普通の林道です。


前日の雨でぬかるみが多く難儀します。

最初のチェックポイント、カムイ平。時間的に2割来ました。


その先に進むと視界が一気に広がり、付近の山々が雲海に沈んでいます。



ほぼ中間地点のコマドリ沢分岐。

写真中央の赤の方、右のグレーの方の男性二人組。
ほぼ同じスタート時間でしたが登る速さが自分と似たり寄ったりで、彼らの後をつかず離れずで登って来てます。

ここで初めて会話します。
東京からで、年代的にも同じアラカン。
赤い方がベテランでグレーの方を誘って道内のいくつかの山を歩いてきてるとか。
こちらも自己紹介しました。

ここの沢は水がきれい。


タオルを濡らし身体を拭くとひんやりと。


さて登山後半です。
森林限界を越え、岩肌が露出するコースに変わりました。

あの岩々の上をバランスを取りながら登っていきます。

推奨コースがペイントされてます。
それを外れると結構やばい。

ん?なんだか登りにくい、とコースを外れたことに何度か気づきました。
外れたことに気が付かないと遭難ということになるのでしょう。


トムラウシ山も雪渓が残ってます。


7月前半だと登山道も被っていると聞きます。


トムラウシ公園が見えてきました。

一番の見せ場です。


池の周りに高山植物が集まる楽園。


トムラウシの名前の通り花がいっぱいです。

 

一部では紅葉が始まっています。
(枯草じゃないか!と思ったら風情がありません)



トムラウシ公園の先には野営指定地があります。


前日の雨の中に登ってここで一夜を明かしたという3人グループの方とお話しました。

自分も機会があったら過ごしてみたいけど、単独で山中泊はかなり無理。
仲間探しも必要ですね。


野営指定地の先にはトムラウシ山の山頂が見えます。


やりました、山頂です。10:10。

なんだか、自分、やせた感じ。
(後で体重計に乗ったら旅に出る前より4kg減ってました)

山頂からに景色。もう少ししたら秋の色が濃くなるんでしょうね。

もう一度見たいけど、、5時間弱の山登りもだし、渡道の機会を考えると次は。。

下山を始めます。
と、、、見たことがあるタオルが岩のところに。

山頂でタオルがないことに気が付いてましたが、どなたかが拾い上げてくれたようです。ありがとうございます。


下山時は東京の男性二人組に加えて、徳島の青年と4人で固まって降りてきました。
徳島の青年、結構詰め込んだ登山日程、十勝岳→トムラウシ→旭岳を三日で周る?(笑)
下山途中でヘバッているところを話しかけて一緒に。


また、東京男性二人組のグレーの方のひざを痛めていて足元が微妙、そして途中で滑落し藪の中に。
3人で協力して引き上げました。
藪の中の切り株、朽ちのなかったら大けがしたでしょう。

自分も滑って尻もちを数回。一回は危なく谷底へ落ちるレベル。


最難関の山、、仲間を見つけて一緒に行動して互いに助け合いました。


ということで14:42無事下山。
この日の登山客11組、東京の二人組と私が最速。
アラカン族、頑張りました。


【トムラウシ山の記録】

5:28登山口(短縮コース)

5:43短縮コース分岐

6:19カムイ天上

7:38コマドリ沢分岐(出合)

8:30前トム平

9:03トムラウシ公園

10:10トムラウシ山登頂

10:42下山開始

11:33トムラウシ公園

11:55前トム平
12:40コマドリ沢分岐

13:51カムイ天上

14:30短縮コース分岐

14:42登山口(短縮コース)



下山後。
新得町営の東大雪荘のトムラウシ温泉に入るか考えましたが、58キロ下った新得駅前の町営温泉まで行くことにします。
駅前の町営温泉は毎日トムラウシ温泉から湯を運んでいる温泉で過去に何度か利用したことがあります。
でもお値段が半額なので(笑)


新得駅前に着いてびっくり。


駅前がリニュアル工事中。
ただ、温泉とこれまた何度も使用している駅舎内のそば屋は健在。
(蕎麦屋の営業終了時間の16:30を過ぎてたのは残念)

駅前温泉。

受付で聞きますと、リニュアル工事中で交流会館が6月に完成、町営温泉も来年移転予定出そうです。


良く知る新得駅前の再開発はちょっと寂しい。


ここから先の計画は未定。
とりあえず近い道の駅(音更)で仮眠。
ブログ更新作業後情報収集して考えます。

 

 

 

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