2月2度目の三連休。
連休は土いじり再開を目論んでました。
初日は予報より雨の時間が長引いて寒い一日となり、ファーム入りするもコタツで過ごすあり様。
二日目の土曜は朝から晴れて暖かい日差しの中、初鍬の儀からスタートさせました。
〇10年目のファーム
ファームは郷里の敷地です。
適度な田舎環境。
老いた両親が生活が自宅を離れたあと、維持管理の都合やレム自身の興味から菜園を開始。
木々を伐採し廃屋を撤去して開拓して耕作面積を徐々に広げました。(開拓史はこちらから)
この3月は菜園プレスタートから10回目の春となります。
ファームは20mで40cmほどの傾斜があります。
草木があった頃は気にはなりませんでしたが、
一面畑になるとは雨が降った際には土の流出が目立つようになりました。
その為、板囲いした囲い畝を設けたり、排水路を整備したり整備してきました。
こちらは、高畝造り。高さ20cmにして排水性を高めたもの。
サツマイモなど水を嫌う野菜用に造成。
板が倒れないように角杭(白木)を打ち込んでます。
長ネギ用の高畝。
こちらではネギは白い部分を使うため、ネギの成長に合わせて高く土を盛っていきます。
板囲いに使っているのは18cm×182cmを標準とした『白木の野地板』。
角杭も白木です。
板材は長く使ってますと、風雨にさらされ、段々と劣化してきました。
一部で羽アリやダンゴムシの住処となってるものも。
こうした腐食や虫対策には防虫防蝕剤を塗る方法がありますが、如何せん人間が食べる野菜を栽培する場所に防虫防蝕剤はちょっとねえ。なので白木の板を使ってたわけです。
対策として板の表面をバーナーで焦がしてみたところ若干は寿命が伸びた感じですが、やはり常時土に触れている状態だと不十分でした。
〇板囲いの更新
劣化が進んでそろそろ入替する時期です。
何か策はないかと考えてたところ、ブロ友さんが使われていた波板が目につきました。
ファム界隈で捜した所、近いものを見つけました。
あぜ板と言います。
樹脂製です
田んぼの畦(あぜ)が崩れないようにするための農業資材です。
ガーデニング用には緑色などのカラフルな波板が売られていますが、色付きということはヴァージン素材です。
つまり、石油を原料としたキレイな材料を使っているということ。
しかしこのあぜ板は見るからに再生材です。
回収された樹脂材を粉砕して再利用したものです。
土で汚れてしまうような使い方ですからこれで十分です。
これを使う上での問題は幅です。
写真のあぜ板は30cm幅。他には40cm幅がありました。
どちらも長さ120cm。
田んぼの畦用としてはこれくらいの幅がないとダメなんでしょうが、菜園にはちょっと幅が広すぎます。
上記のように囲い板18cmを標準としてますから、あぜ板の30cm/40cmを半分に出来ると良いのです。
どうやって切るか、、、
平板なら電動のこぎりやジグソーなど電動工具を真っ直ぐ移動させて切断できますが、波打ってるあぜ板は工具を真っ直ぐ移動できません。
工具置き場を探しますと、義父の形見の電動工具用の直線定規が出てきました。
これを使えば何とかなるでしょう。
ジグソーの歯はどうしましょうか、、
これまで木と金属をカットしたことがありますが樹脂材は初めて。
これも探すと形見の中に樹脂材(プラ)用がありました。
2本の角材の上にワーク(あぜ板)を載せます。
さらにその上に直線定規をあてがい、クランプで留めてます。
そしてジグソーでカット。
定規の上を工具が真っ直ぐ移動します。
ばっちりですね。
早速、畝を囲ってみます。
→のところは、はめ込み式の接合部です。
→の所は90度に曲げたところです。
そのままで曲げると折れてしまいそうなので、熱を加えてゆっくり曲げました。
↑の所はペグ打ちした所。
ペグは暫定的に園芸支柱を使いましたが、恒久的には何か探してくる必要があります。
〇残った懸念点
これまでの天然の木片とは違い、樹脂製のあぜ板は排水性が気になります。
なにせ田んぼの畦用の資材ですから水を通しません。
雨水が抜けにくい可能性が考えられます。
もっとも園芸用で使われるプランターも通常は樹脂製、それに比べたら今回は底が地面ですので染みていくはずで。
どうしても雨水が抜けにくいようでしたら、あぜ板の側面にドリルで穴を開ければ良いでしょう。
〇まとめ
これで技術的な目途は立ちました。
GWまでには、菜園全体の囲い板を入れ替えていきます。
その分、例年以上に忙しい春になりそうです。
それにしても、今回と義父の形見が役立ってます。
感謝しないと。
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