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厳冬期の車内泊で驚きの経験をした北海道2020冬の旅。
あの時の感動の景色をカミさんに見せたいと思って
再び真冬の北海道を目指します。
果たしてカミさんは寒さに耐えられるか!
北海道2021冬の旅は、21/12/17から出かけてきました。
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■消滅間際のトドワラ
野付半島の先端近くにあるトドワラ。
トドワラは海面の上昇により地面が侵食され樹齢100年程のトドマツが枯れた残骸です。
自分がこの地を最初に見たのは20年近く前。
最近訪れた旅人の皆さんからは立ち枯れの進行が早くてまもなく見れなくなってしまいそうだというお話を何度も聞いています。
見れなくなるなら見納めをしたいと思ってました。
前年も野付半島には来ましたが、ネイチャーセンターはコロナで休業。
また午後遅い時間の到着でトドワラは見れませんでした。
それで今回リベンジです。
ネイチャーセンターで情報収集。
まず、海面上昇は90年で133cm。年間約1.5cmのペースで水面が上昇と言えば驚くペースです。
そりゃ、立ち枯れの風化も急ピッチで進みます。
これが温暖化の怖さか?と思いました。
が、ネイチャーセンターでの情報では、太平洋プレートの潜り込みによる地盤沈下の影響の方が大きいそうです。
■トドワラへGo?
トドワラの場所までは、夏であれば野付の花馬車や観光船が出ていますが、今は閑散期。
頼れるのは自分の足だけです。
トドワラまで2km弱。幅20mほどの地続きになってます。
夏で往復1時間ほどかかるようですが冬だとどうなのでしょうか?
シューズに履き替え、ストックとカンジキ類を持って出発です。
ネイチャーセンターからは道が整備されてるようですがこの時期はどうでしょう?
やはり、道には雪が積もってます。
でも人の足跡がたくさんあります。
10人分以上はありそう。
結構真冬でも人気なのかもしれません。
んが、、、、だんだんと足跡が減ってきて、、
最後の足跡はここまでです。
まだ道中1割くらいだろ?みんな諦めるのが早くね?
ここで冷静に判断します。
引き返している足跡は『靴の跡』です。
自分はストックを持ち、カンジキというグッズも背負っていて装備面で勝ってます。
周囲を見回すと晴天では無いものの、見通しが良く、すぐに崩れそうな気配はありません。
道はまっすぐで、左右は枯草があり、多少吹雪いても道に迷う心配はなさそう。
左右の枯草の向う側は内海で、凍ってるようにも見えますが人が乗れるかわからないので道からそれないようしないと。
周囲に気を付けて前進することにします。
すると、道に足跡が。。。
ちょっと人のものと違うようです。(ワクワク)
ふっと前を見ますと、、、
ありゃ、団体さんだ~。
あの角は戦ったらいたそうです。
ここまでか?と思た瞬間、エゾシカは遠ざかるように逃げていきます。
向こうはこっちが怖いのか、、、なら歌を歌いながら進みましょう。
ありゃ?
今度は別の獣が現れます。
時々振り返りながら遠ざかっていきます。
時々獣たちとにらめっこしながら、眼力で押し切って、獣たちを奥へ奥へと後退させます。
やってきました。
この先木道の二手に分かれてい、まず右側へ向かいます。
これが真冬のトドワラです。
右の方にはさっきのエゾシカが逃げていきます。
そして時々振り返って恨めしそうにこっちを見てます。
中々ワイルドなトドワラ風景でしょ。
なんだか、この世の果てに来たようです。
そして、、、エゾシカたちがいるのは、凍った海の上。
彼らの体重は500kgあるらしい。
意外と氷は厚いらしい。
沖合に追い出すようになってしまい申し訳ない。
続いて左側の木道を進みます。
ありゃ?
ここから先は行けるのかな?
左右はすぐに海のようですし、歩いて良い場所が見た目ではわかりません。
歩けば歩けえそうですが、もし立ち入り禁止の場所だとまずいのでここで引き返します。
(後日ブロ友さんの夏の記事を見た感じではもっと先まで行けるそう。。。)
戻りは多少ゆとりをもって歩けます。
凍った湖面の輝きや、
どこへ飛んでいくのでしょう?
草影にいたキツネは何かを捕まえて食べてるようでした。
できればピーカンの空の風景を見たいところですが、贅沢は言えませんね。
積雪は15cmほどでトレッキングシューズでも問題なく歩けました。
別海十景、残りは原生花園/小野沼公園ですがこれは次回の旅にします。
(つづく)