次の壱万円札の顔となる渋沢栄一。
今年の大河ドラマでもその生涯を吉沢亮君が主演しています。
お金に縁がない自分もあやかりたいと、早々に昨年、渋沢の生家『中ん家』に行ってきました。
関東平野の一角、広大な田園風景が広がる深谷市の血洗島という場所に生家があります。
現存する建屋は明治28年に栄一の妹夫妻が上棟したものですので、正しくは生家があった場所となります。
2月に大河ドラマ『晴天を衝け』がスタートしますと違和感を感じました。
昨年見たナマの生家の風景は広大な田園風景が印象的で、
ドラマの中で目にする風景は、周囲に山々が迫る風景だったのです。
ロケ地はどこだろ?とネットで調べると、深谷市から遠く50kmも離れた山の中、隣の群馬県の松井田町であることがわかりました。
地図にするとこんな感じ
Gが深谷市血洗島、Sが松井田町新井です。
ドラマのロケ地巡りはこれまでも頻繁にやってますので血が騒ぎます。
けど、前車がちょうど壊れた時期でもあったので、実現するまで3か月もかかってしまいました。
ということで6/26に行ってきました。
公式に公開されている場所ではないのですが、路上駐車を監視する警備員がいました。
700mほど離れた『細野スポーツ広場』に停めてくれとのこと。
ドラマでは生家は藍染めの藍玉を製造する農家として語られていましたが、
映像に写る畑は桑の木や里芋の葉が見られました。
ですが上記写真に写る作物、セットの手前に植えられていた作物はこんにゃくイモです。
ご存じのように群馬県はこんにゃくの産地です。
セットに近づきます。
なんとセット前の畑では農家さんが草取りをし追肥してるじゃないですか。
この農家さん、軽トラでやってきていましたが、ナンバーは宇都宮です。
週末に帰京して野良作業をやってるのではないかと。
営農のようなので語り掛ける訳に行きません。
作物がはっきりしないのですが、ネットで見た藍の葉に似ています。
100mほど離れたところに、ひこばえの木があります。
ドラマに何度も登場し、この木の下で熱く語る若者たちが印象的でした。
こちらには桑の木は往々しく茂っています。
これを見て自分は腑に落ちたことがあります。
ご存じのように、桑の木はお蚕さんを育てるために必要なもの。
絹産業を支える桑の木の栽培がこの松井田でも盛んだったことが想像できます。
そして松井田のすぐ近くには世界遺産の『富岡製糸場と絹産業遺産群』の構成資産の一つの富岡製糸工場があります。
もちろん栄一も富岡製糸工場に関わってます。
また世界遺産の構成資産の一つの田島弥平旧宅は深谷市の隣の伊勢崎市にあるように深谷でも製糸産業が盛んでした。
こういった地域の産業史や風土のつながりもあってこの地でロケが行われたんだと。
周辺を散策してみます。
ロケセットから離れたところから見える風景。
そう、ドラマの中ではこうでした。
雑草地の中に、、、
ロケで使ったものでしょう。
写真に撮り損ねたのですが、野良里芋の小さな株が所々で生えてました。
ドラマの中では大きな里芋の葉がたくさん出てましたが、
この地域では基本コンニャクイモのはずです。
ロケ用に植えたイモが残ってしまったのでしょう。
あ~あ。
ロケ地に行って作物を見てる自分って一体なに?(笑)
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