先日、郷里で花の手入れをしていたカミさんが斜め向かいの方から、近所で一番きれいにされてますね、と声をかけられたそうだ。
一番きれいな庭ではないが、一番土いじりに時間をかけているのは間違いない。
4年前のこの時期、樹木や草が覆い繁って様々な不要物が放置された敷地で、別の近所の方から苦情混じりのお話を受けたことを思い出した。
ずいぶんと評価が変わったものだ(笑
5年前のこの時期に、両親を郷里から自宅マンション近くへ呼び寄せる近居計画が父が散々ごねて頓挫した。が、その秋に父のガンが発覚し手術後の生活フォローの困難さから、一時的に施設入りすることになった。
この時、施設が嫌になったらいつでも帰宅していいように、実家の維持管理を自分がやっていくから安心せよと両親を納得させた。
この「いつでも帰宅していいように維持管理する」という名目は今でも有効で、母にとっても安堵感があるようだ。
施設に入居して半年ほどして抗がん剤も終わった4年前の春先に、父は安心した生活ができる施設の快適さから入居を継続することを望むようになった。
最初の半年間は現状維持レベルでよかった実家の管理も、より本格的に長期的な視点での維持管理が必要だと思うようになった。加えて上記のようにご近所の目が厳しい事もわかった。
管理のしやすさを考えると、物は少ない方が良い。覆い繁った樹木の伐採、不要物の廃棄を進めた。
そして増えた空きスペースに試しジャガ芋とカボチャを植えてみたのが2015年の春。栽培成功に味を占め、伐採や不要物廃棄を一気に進め、菜園が拡張していった。
田舎とはいえ、一応住宅地にあるが故農薬を使うわけにもいかず、無農薬有機栽培に挑戦と言えば近隣からの受けも良い。
マンションではかなわぬガーデニングをカミさんが楽しみだして花が増えた。これも近隣に受けている。
郷里に毎週通うのは、親の生活フォローより、実家の維持管理のついでに始めた菜園が1番の理由になってしまった感じだ。
だがその結果、自分もカミさんも、そして親もご近所も皆が良く思えるようになった。
災い転じて福と為す、一生懸命やっていれば良いこともやってくる。
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