僕の人格形成に多大な影響を与えた、母親が亡くなった数年経ちます。
うちは貧乏だったにもかかわらず、決して卑屈にならずに「武士は食わねど高楊枝」を教えてくれ、
騙され裏切られても恨み言を一切言わず、見返りを求めずに困っている人を助け続けたお母さん。
当時はすごく反発をしていたのですが、この年になって少しずつわかってきました。
ちなみにお母さんは紫陽花(あじさい)の花が好きでした。紫陽花の絵を描いていたなぁ~。
僕の出来が悪すぎて、小さい頃から心配させ続け、人生どん底の時には一生懸命に励ましてくれました。
それを思い出すからなのか、お墓参りに行くと、なぜか涙が溢れ続けてしまいます。
大好きなお母さんの死に目にも会わず、お葬式後もすぐに会社に戻り、夜遅くまで仕事を続けていました。
理由はメソメソと悲しんでいるよりも、一生懸命に仕事に打ち込み、少しでも立派な人(経営者)になるのが最大の親孝行だと思うからです。
それに僕はお母さんが死んだとは思っていません。
死生観についても考えるのですが、本当の死とは忘れ去られることだと思います。
その人を思い、心に生き続ける限り、人は死なないと考えています。
いつまでもお母さんを忘れずに心配させないよう、少しでも立派な人(経営者)になろうと努めます。
貧乏だった家庭に産まれ育ち、そのことを恨み反抗していましたが、今ではお母さんのもとに産まれ育ったことを、心から良かったと思い感謝しています。
お母さん!見ていてください。必ず自慢できるような立派な人(経営者)になります。
以上、よろしくお願いします。