宮城県産ドラマー、石川洋のブログ。

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宮城出身、都内中心、全国で活動中のドラマー、石川洋のブログです。ライブサポート、レコーディング、ドラムレッスン等行っています。

なんやかんやと時間が過ぎて、危なく元号を跨ぐところでした。

 

 

8年目の今年も3月11日は宮城で過ごしました。

 

 

 

年始に南三陸のばあちゃんが亡くなってしまったので、いつも寄っていた老人ホームにも寄ることが無くなってしまいました。

 

ばあちゃん世代の人たちはチリ地震の津波も経験しているので、そういう世代がどんどん減ってしまうけど、大震災の事と合わせて昔からの話を語り継いでいって欲しいなぁと思います。

 

親戚達とはばあちゃんの葬式で年始にも会ったので、いつも通り世間話。

 

 

 

 

今年は珍しく雨でした。

 

防災庁舎の近くに献花台があったのですが、盛り土の影響か、今年はさんさん商店街の隣に献花台が移動していました。

 

 

 

 

 

去年かな?三陸道が繋がったので、実家から移動する時に峠道を通らなくて良くなった分、多少時間も短縮されましたし、何より冬はくねくねの峠が凍ってたりすることもあるので気分的にも安心になりました。

 

三陸道や国道に関しては大分復旧というか新しくはなってきている感じはするのですが、やっぱり街や暮らしはまだまだ時間がかかるなぁと思いました。

 

震災関連のニュースでもやっていたし、生徒に聞かれて思い出したのもあるんだけど、家が無くなったり、全壊もしくは半壊したり、被害の程度によって義援金の分配というのはそれぞれ違うんですね。

 

で、自分の実家の経験や周りから聞いている話から知る限りでは、分配された義援金というのは、家の新築や修理に必要な金額には到底足りないんです。

 

義援金というのはみなさんからの募金なので、そもそもその金額が全体の被害額より少なければ、足りなくて当然なのですが、その総額が問題ではなく、果たしてそれが一体どこにどんな風にいくら使われたのかが、結局の所よく分からないよなぁと。

 

気になって少し調べたら、もうほぼ全部配布しきっているようです。

 

http://www.bousai.go.jp/2011daishinsai/gienkin.html

 

しかし、高齢の方も多い東北ですので、家を建てる、修理するのに足りない金額を自分で捻出できるかと言われたら、難しいケースも多いと思いますし、実際ニュースでもそういったことが原因で欝になった方のケースを放送していたりしました。

 

そんな話はきっと沢山あると思います。

 

みなさんの善意の義援金がきちんと配布されて底を着いたんだとしたら、そこから先の補助や何かしらの制度は国、自治体が率先して行動していくべきだと思うんですが、放射能の汚染土の放置問題と同様に、国側が責任を取るという話は一切聞きません。

 

なんとも残念な国だなぁと思うのですが、オリンピックに使うお金はあるというんだから、不思議ですね。

 

かと言って、自分に何ができる訳でもないのがまたアレなんですが、少なくとも少しでもそういった責任を取ろう、協力しようという姿勢の見える政治家を選んで行かねばですね。

 

ここから先は、被災者の方々のそういった物理的な面も、心の面でもケアが必要な時期なのかなと思います。

 

 

引き続き、個人では無に近い微力でも、集まれば少しの力にはなると信じ、行動して生きていこうと思います。

 

 

過去の記事も読んだことが無い方はお時間ある時に是非読んでみて頂ければと思います。

 

 

 

2011年3月11日
 

2011年3月12日

 

2011年3月13日、14日

 

2011年3月15日、16日

 

2011年3月17日、18日

 

2011年3月19日~21日

 

震災で行方不明だった親戚

 

2013年3月11日

 

従兄弟の話

 

お盆in宮城

 

震災から3年

 

帰省からの南三陸

 

2015年3月11日

 

2015年お盆in宮城

 

2016年3月11日

 

2017年3月11日

 

2018年3月11日


 

 

それでは!

どうも、絶賛大好評シリーズ「最近感動した話 その2」です(笑)

 

 

去年の10月のある日、とある女性がドラムの体験レッスンに来ました。

 

ドラムは未経験なんですと。

 

ふんふん。

 

これは良くある話なんですが、この後の展開が中々でした。

 

「実は3月の末に自分の結婚式があって、そこで旦那がサックスで(旦那さんも初心者からスタート)、ルパン三世のテーマを演奏したいんです」と。

 

 

ほう!!(笑)

 

 

いいねー、こういうの燃えるー!と思いました。

 

人間というものは締め切りがあると火事場のクソ力出しますからね。

 

 

 

で、ルパン三世のテーマ(多分一番みんなが知ってるやつ)は、割と難しめというか、あんまり初心者が最初にやるべき感じの曲ではないんですね。

 

テンポ自体も若干速いし、やってる内容も中々細かったりするのです。

 

なので、基本的な雰囲気は残しつつ、難しいところは少し簡単にしたりして、なんとか3月までに間に合わせようということになりました。

 

 

「誰にも内緒でサプライズでかっこよく決めて、みんなをびっくりさせたい」ということだったので、中途半端は良くないので、何よりも精度を重視してレッスンを進めていきました。

 

 

年が明けた頃かな、「旦那がやばいんです」というので、旦那さんの練習の録音を聞かせてもらいました。

 

確かに、あと2ヶ月しかないのに、やばい(笑)

 

「旦那連れてくるんで、びしっと言ってもらえませんか!?」と相談されました。

 

初めて会った人にいきなりビシっと言うって、どんなガチンコファイトクラブ系講師だよと思いましたが(笑)、とりあえず会って演奏してもらって、やっぱりこのままだと3月危ういなぁと思ったので、

 

「今のまんまだと、ドラムはしっかりしてて、サックスがかなり緩いです。かっこよく決めてみんなをびっくりさせるというレベルには届かないし、かと言って笑いが取れる程へたくそでもない、中途半端な感じになりますよ?」

 

というような内容を伝えました。

 

すると旦那さんも、「中途半端は絶対嫌です。」とのことでした。

 

旦那さんはサックスを習っていたのですが、それと並行して、リズム面と奥さんとのアンサンブル面をおれがレッスンすることになりました(笑)

 

 

話が前後しますが、最初の頃の段階で「他の楽器はどうするつもりですか?」と聞きました。

 

すると「え?サックスとドラムだけじゃおかしいですか?」との返事。

 

 

 

音楽をやっていない人にはあまりピンと来ないかもしれないのですが、サックスというのは単音楽器なので、同時に複数の音は出せません。

 

ピアノやギターは和音(同時に複数の音を鳴らせる)が演奏できるので、一人で演奏しても様になるのですが、単音楽器を一人でかっこよく演奏するというのは、恐ろしくハードルが高いことです。

 

ドラムも音階を奏でることはできないので、何て説明したら上手く伝わるかなぁ…と考え、

 

「口笛と手拍子で、演奏するようなもんです」と説明(笑)

 

 

 

で、本番で演奏するのに他の楽器をどうしようかとなりまして、誰か紹介するのは全然いいんだけど、費用やリハーサルの日程が合わせられるか等色々問題が出てきそうだったので、最終的には、おれが不足楽器分のデータを作って同期演奏をするという案に落ち着きました。

 

 

同期演奏というのは、あらかじめ録音した他の楽器のデータに合わせて生で演奏するというやつです。

 

良くライブやコンサートでも、いないはずの楽器やコーラスが流れてるのは、そういう仕組みです。

 

 

ただ問題は、同期演奏に合わせるというのは、初心者にはとても難しいということです。

 

普通は初心者同士で集まって演奏したりするのが一般的じゃないすか。

 

そうすると、なんとなーくのテンポがとりあえず存在して、でもみんなそれぞれ早くなったり遅くなったりして、何とか曲を通すみたいなのが当たり前のことなんです。

 

例えば、ドラムが少し早くなっても、サックスはそれに合わせて早く演奏したりということが可能なんですが、同期演奏の場合はそれが全くできないわけです。

 

事前に録音されたデータは、ひたすら正確に流れるだけなので、生演奏が狂ってしまったら、それは悲惨な程ずれるし、立て直しも難しいし、リズムや音程のアラも凄く分かりやすいのです。

 

 

そういった意味でも、今回のチャレンジはハードルが高かった訳です。

 

 

そもそも人前で演奏するというのは、最初は凄く緊張するし、緊張すると練習で出来てたことができなくなるし、それなのに機械に合わせて演奏しなきゃいけないって、かなりハードルの高い初ライブです(笑)

 

 

だから、練習では150%くらいを目指すように、後半はかなり細かい部分も指導しました。

 

本番の緊張やら何やらでパフォーマンスが落ちても、それでも拍手をもらえるように。

 

 

 

段取りとしては、披露宴の入場の際にムービーを流し、ムービー終わりのきっかけで幕が急に開き、演奏開始。

 

誰も演奏なんて予想していないので、びっくり&素晴らしい演奏に感動して拍手喝采、その中入場という予定です。

 

 

 

で、迎えた本番。

 

 

 

 

当日はマイドラムセットと音響周りを搬入してセットし、音響の調整や同期の操作も担当しました。(というかおれがそういうのがある程度出来る人間でよかった…)

 

 

本番前はもう手汗が止まらないくらいソワソワし(自分が演奏するときはそんなことない)、ムービー終わりのきっかけで曲スタート!

 

 

 

 

お、出だしいいぞ、二人とも集中できてる!

 

イントロがこの感じでいけたなら、きっとこの調子で乗り切れる!

 

あ、やばい、泣きそう(笑)

 

いや、ドラムの陰にいる知らない人が泣いてたらキモイから、耐えろおれ!(笑)

 

 

 

と思いながら、何とか耐えまして、曲終了。

 

もちろん練習で一番良かった時と比べたら荒い部分や多少のミスもあったけど、終わった瞬間のみなさんの拍手がマジのやつでした。

 

 

その拍手が何よりも大成功の証でしたねー。

 

 

 

二人とも本番数日前に「こんなに部活みたいに頑張ったから、終わっちゃうのが寂しいです」とか「披露宴とか式とかもうどうでも良くて、演奏のことしか考えられないです」とか言ってて(笑)、実際披露宴の前日夜も仕事終わりでスタジオに練習しに行ってたりしてたんですね。

 

二人とも普通に仕事しながら、半年弱で人前で演奏するレベルまで仕上げるっていうのは、結構な努力ですよ。

 

誰もが出来ることでは全然無いです。

 

 

だから、おれも「うまくいってくれー!」と思っていたし、そんなことが走馬灯の様に思い出されて、泣きそうになった訳です(笑)

 

 

終わってからは新婦の親御さん達にもめっちゃ感謝されてしまったし(新婦のお父さんがサックス吹きだから、新郎がサックスを吹いてびっくりさせたいという所からスタートしたのです)、普段自分が演奏するよりもかなり緊張したので、終わった時の充実感もかなりのもので、帰宅後は一人でビール飲みました(笑)

 

 

「教える」ということが向いているか向いていないか自分でも未だに良くわかりませんが、こうやって何かの結果が出せて喜んでる姿を見れると、「ああ、やってよかったなぁ」と素直に思えます。

 

 

ただそれはおれが教えたから可能なわけではなく、本人がきちっとやる事をやるという前提があって、おれはなるべく最短ルートを案内するだけなので、おれ一人が頑張ってどうにかなるものでもないんですね。

 

そういう意味では、演奏するのと一緒で、他人と共同で何かを作り上げるということなのかも知れないですね!

 

 

ということで、最近の感動した話 その2でした(^^)

この間Twitterとかにも書きましたが、最近生徒に感動させられた話が割と立て続けにあったので書いてみます。

 

 

その1. 

 

結構前から千葉でグループレッスンをしているのですが、そこに中1くらいから高3まで通ってくれたやつがいます。

 

中学生なのにどう見てもおっさんにしか見えない雰囲気、身長で、あんまり必要なこと意外は話さず愛想を振りまくことも無い、端的に言うとあんまり明るくなさそうな印象でした。

 

で、ドラムをおれの所で始めて、きっと初めて何かに熱中したのでしょう、まあ結構な勢いで上達しました。

 

初心者から始めて、あそこまで叩けるようになったのは結構凄いことです。

 

 

 

中高一貫ということで、高校受験も関係なくドラムを叩きまくり、順調に成績が落ち(中学に入った段階では相当成績よかったらしい)、高校に入ってからはいくつかバンドを組んだりしていたようです。

 

きっと、ドラムを奪ったら抜け殻になるんじゃないかなと思うくらいはまっていたと思います(私見ですが)。

 

ちょっとここには書けないようなエピソードもあったりするのですが(本人が見る可能性もあるので…)、「練習なんて、ちょっとしかしてないすよ」と本人はいつも言うんですが、明らかに相当練習しているのが会う度に分かるのです。

 

するとこっちもどんどん新しい難しいことを教えたくなるもので、どんどん上手くなっていったわけです。

 

それに比例して、対外的な性格やコミュニケーション能力も上がってきたとおれは思うし、なんか素晴らしいなぁと思っていました。

 

 

 

その彼が大学受験だということで、去年は途中から勉強に専念していました。

 

某難関大学に挑戦するというのは聞いていたので、「頑張ってすぐケリつけて早くまた習いに来いよ」と送り出しまして、どうしてるかなぁなんて思っていた先月末、久しぶりにレッスンに来ました。

 

LINEでも別に構わないのに、律儀に受験の報告をしにわざわざ来てくれました。

 

結果は、希望していた大学はダメだったと。

 

だから1年浪人(つまりもう一年ドラムはお預け)して、その大学を狙うとのことでした。

 

きっと努力したんだと思うから、残念だなぁという気持ちもありましたが、湿っぽいのは苦手なのでとりあえず今日は楽しくレッスンして気分転換にでもなればいいなと思っていたら。

 

なんか彼が持ってきた袋からゴソゴソとドラムのヘッド(皮)を3枚出しました。

 

何事かと思ったら、「ここのスタジオにはお世話になったので、お礼として持ってきました」と。

 

そのレッスンをしている施設にはスタジオが3部屋あるのですが、3部屋分のスネアの表ヘッドを自腹で買って来たのです。

 

それを自分が叩くことはないのに。

 

 

 

いやいやいやいやいやいやいや。

 

まず、きっと受験勉強でバイトもできてなかっただろうに、自分でお金を払って買ってきたということ。

 

そして、自分の受験はだめだったのに、スタジオに気を回せるということ。

 

 

 

危なく泣かされるところでした(笑)

 

 

 

「チューニングは自信ないので、先生お願いします」というオマケつきでしたが(笑)

 

 

なのでその日は急遽レッスン内容を「スネアの構造勉強、メンテナンスの仕方、チューニング」に変更して、3台のメンテと表ヘッド交換をしました(笑)

 

 

 

いやー、なんというか、昔からそいつを見ている人間としては、自分がしんどい時なのにも関らずそんなことができる人間になったんだなぁ、すげぇなぁ…と感動してしまいました。

 

彼が目指している職業は、世間的には完全に勝ち組のお金には不自由しない職種なのですが、

 

「その仕事をしてお金を稼いで、家にずっとドラムが叩けるスタジオ作るのが目標です。お金だけあっても人生ロクなもんじゃないと思うので。」

 

と言っていました(笑)

 

そいつの目標が早く叶って、一日でも早く好きなだけドラム叩けるようになるといいなぁと思います(^^)

 

 

感動話その1でした!