そのなかでは友人関係の悩みも多いテーマでした。
友人関係の悩みで、特に多い悩みは、なかなか友達ができない、輪に溶け込めない、いじめ、悪口、仲間はずれ、中には暴力、金銭の要求といった深刻な御相談もありました。
暴力や金銭の要求となってくると、犯罪の様相が強くカウンセリングでも行政の相談窓口などをよく紹介しておりました。
友人関係において実際のカウンセリングで多い深刻な悩みは、今まで信頼していた友達に突然、裏切られるケースでしょうか・・・。
どちらかと言うと女性に多かったような印象です。裏切られたときの精神的ショックは経験のない方にはわからないほど大きなものです。大きな傷となってしまい、それをきっかけに人間不信になったり孤立してしまう場合が多いようです。
カウンセリングでは、あらかじめ決めた時間がありますから、
①その特別な時間で悩みを打ち明けてみることが大切です。
もちろんカウンセラーと信頼関係が十分できていない最初のうちは大切な部分は話さなくてもよいですが、カウンセリングの回を重ねていく中で少しずつ打ち明けてみることが大切です。
また
②カウンセラーと一緒に悩みの原因をつきとめ、解決法を一緒になって考えることも重要です。
大切なのはカウンセラーが答えを教えてくれるのではないことです。
実際、友人関係の悩みは、とても複雑で、難しい問題ばかりです。しかし、最終的には本人で何とか解決するしか方法がないのも現実です。カウンセラーが解決してくれるのではなく、カウンセラーは気持ちを受け入れ相談に乗ってくれるこころの専門家です。
③認知行動療法を取り入れて、悩みの原因をいろんな角度から考えてみること。
認知行動療法も自分の気持ちや行動の癖に自分で気づき、問題を解決していく強力な手段になります。
(過去記事:こころの癖・考え方のパターンについて 、認知療法について 、認知療法における「スキーマ」 など)
友人関係の悩みというと、身近な友人に相談したりする方が多いのではないでしょうか。カウンセリングを受けることに敷居が高いと感じる方もいるかもしれません。でもカウンセラーは悩みを聴いてくれる専門家です。あなたの悩みに対して、きっと何らかの問題解決へ向けた力になってくれるでしょう。自分に合ったカウンセラーを見つけ、一度カウンセリングを受けてみることをお勧めします。
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