ジャズヴァイオリンではステファン・グラッペリが有名ですが、同時代のヴァイオリニストにエディ・サウス(Eddi South, 1904-1962)がいます。ルイジアナ出身のアフリカ系アメリカ人です。シカゴ音楽大学でクラシック音楽を学びました。しかし、当時はアフリカ系のミュージシャンに対してクラシック界の壁は厚く、結局ジャズの世界に進むことになります。
1920年代からシカゴで活動を始め、1928年にはパリ音楽院に進みました。その後、ブダペストを訪問してジプシー音楽から大きな影響を受けます。1931年にシカゴに戻りますが、その後再びパリでジャンゴ・ラインハルトとグラッペリとレコーディングをしました。このレコードは稀少です。欲しいですね。
優れたテクニックを持ちながら、生涯ほぼ無名のままでした。
先の記事でも引用しましたが、バッハのドッペルは見事です(グラッペリも凄いけど、ジャンゴのギターも凄い)
「エディのブルース」
ジャンゴとの共演
一番好きなのはこれ、「ラ・ロジータ」
なんて美しいのでしょう。
どこか、ジャック・チボーを思わせます。
古き良きロマン奏法ですね。
時代が違えば、人種差別がなければ・・・
惜しいですね。でも、再び注目され始めています。