ある女性との出会い | 中島旻保の大人の絵日記

中島旻保の大人の絵日記

医療者でありながら一方では、政治経済のことになると言いたい事が沢山あるそんな中島旻保のコラムとも言える絵日記


中島旻保の大人の絵日記-No.19 -アメリカ編-2


【アメリカ編】
Juniour Iコースも後半に入り、この学期も追試はあったが何とか無事規定科目をパスすることができ一安心していた。試験休みのある日、友人の1人でハワイ出身のFernando Managoが私のもとへ遊びに来た。彼は私より6歳上の31歳であり、私同様各コースを必死に勉強し乗り切ってきた1人でもある。私と違うのは、彼は大学の雑役夫(handyman)をやりながら勉強している。その彼が「Boone、今度の週末パーティがあるんだけど一緒に行かない?」と私に話しかけてきた。そこで私は「どんなパーティだい?」と問いかけると「我々より上級生でセレブのフランス人シェリーが主催するパーティだよ」と答えた。シェリーの家はミシシッピー川のそばの高台で高級住宅街の一角にある。「俺も行っていいの?」と彼に尋ねると「もちろんだよ。彼女は俺が大学で働いているときにいつも優しい言葉をかけてくれるんだ…」「Mr.Manago、あなたもお友達を誘って私の誕生日パーティに来て」と優しくインビテーションのカードをくれたと彼は嬉しそうに私に話してくれた。

中島旻保の大人の絵日記-No.19 -アメリカ編-



さて、いよいよ当日。2人はビシッとスーツに着替え花束を持って出席することになった。想像した通り彼女の家は大きな家でリビングは広く、30人くらい入ってもゆったりした居間であった。私が想像していた以上に紳士淑女がたくさん集まっていた。それぞれ片手にワインやシャンペンを持ち、楽しげに語り合っていた。どうも、私はこういうところに慣れてないし、英語も慣れたとはいえ堪能ではないので、なかなか女性と話す機会もなかったので、ソファの隅っこに座っていた。そこへFerunandが来て「どういうタイプの女性がいい?」と聞いたので私は即座に「美人で気品の高い女性と、あんまりセンスのない女性は私には合わないので、普通の優しい女性がいいよ」と答えた。その時私にピッタリの女性が向かい側に座っていた。後に私のガールフレンドとなり何かと私の勉強を助けてくれた運命の女性であった。その彼女が私に「Hi!Has Going?」と優しい笑顔で話しかけてきた。そこで私もここぞとばかりに彼女の横に座り、いろいろと楽しい会話を弾ませることができた。あまりにも夢中で2人が打ち解けたため、帰りは12時を過ぎていた。アメリカ人のパーティはともかく長く、いつ終わるの分からないくらいで自然解散が通常であった。私は車がなかったので、彼女を家まで送っていくことができず残念がっていたら、何と彼女は自分で運転して帰っていった。いわゆる“酔っ払い運転”である。しかし、次回会う約束だけは決めていたので安心して彼女を見送った。その後のことは次回に述べることにする。辛い勉強の合い間の一時の楽しい一夜であった。


Dr.中島の回想録(19)


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