アメリカン・ガールフレンド | 中島旻保の大人の絵日記

中島旻保の大人の絵日記

医療者でありながら一方では、政治経済のことになると言いたい事が沢山あるそんな中島旻保のコラムとも言える絵日記


中島旻保の大人の絵日記-No.20 -アメリカ編-


【アメリカ編】
前回ある女性との出会いについて記したが、その後の出来事を皆さんは期待していると思うので、引き続き今回はその女性とのお付き合いについて書くことにする。


アメリカに来て1年半以上過ぎ、少しずつ勉強にも生活にも慣れアメリカ人の友達も10人ぐらいでき、少しずつではあるが心に余裕が出てきた。その時突然パーティでアメリカ人女性と出会いお付き合いすることになった 。いわゆるガールフレンドである。日本人はとかく留学していると勉強オンリーで心にも余裕がなくなり、ひどいと徘徊したりする人も現れホームシックやひどいとノイローゼになるようだ。その点私の場合は友達に恵まれ、友達に助けられた方で幸せだったのかもしれない。アメリカでの留学生活を円滑にするためには、友達は絶対欠かすことはできない。勉強を教えてくれる友、大学の行き来を自動車で乗せてくれる友、ショッピングに付き合ってくれる友、家に招待してくれる友、勉強の合間に電話で話してくれる友、ファミリーレストランなど食事に付き合ってくれる友など私はきっちり区分けして友人たちと付き合った。そのせいかその後の留学生活は快適だった。その中でも食事やショッピングに付き合ってくれ、家に招待してくれ、電話で毎日話してくれるガールフレンドは私にとってはかけがえのない人となった。


ある日、付き合って何週間かして彼女が「私の家に遊びに来ない?」と誘ってくれた。いつもイタリアの古い車に乗っているので、たいした家には住んでいないのではないかとふと思っていた。そこで「うん、是非遊びに行きたい」と答え、車で彼女の家へと向かった。家はダベンポートの中でも高級住宅街にあるらしく、高台をグルグルとらせん状の道を登っていった。すると、アメリカ映画にも出てきそうな立派な家が立ち並ぶ一角に出た。そのうちの超高級そうな家の裏庭のガレージの前で車は止まった。勝手にガレージを開け、車をそこに停めようとした。すでに高級車が2台停まっていた。そこで彼女に聞いた。「お母さんが勤めているの?」と聞くと、彼女はにやっと笑って「Let's go!」と言い裏庭から家に入ろうとした。その時、品のある背の高い年配の女性が出てきた。私は彼女のお母さんがここに勤めているのかと思って心配した。


すると彼女は「Hi,Mom」といい「私のボーイフレンドを紹介するよ」と言った。え?本当に彼女のお母さんなの?と疑った。どうみても彼女とまったく違うタイプであった。ともかく案内されるままに彼女の家の中に入った。彼女の家は大きく、広いリビングや食堂が2つもあり、部屋はなんとゲストルームを含めて6室あるではないか。一体このガールフレンドのお父さんは何をしている人なのかという考えが脳裏を横切った。そこで彼女に聞いた。「あなたのお父さんは何をしてらっしゃるの?」すると印刷会社の社長だと教えてくれた。それもQuad city(4つの町で市をつくっている)の中でも一番大きい会社で、いわゆる町一番の金持ちであった。後から分かったがパーマー大学の印刷物は全てこの会社でつくられている。私はなんと金持ちの娘と付き合うことになった。この続きは引き続き次回に譲ることにする。


Dr.中島の回想録(20)


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