溜まりに溜まっている患者さんが書いて下さったアンケート。
今2023年分ですが、これがあと少しで終わりそうです
来られた方、全員が書いて下さるわけではないので週に1つずつでも更新していけば1年分くらいなら何とかなりそうです
また初めて来られた患者さんのアンケートではなく、ずっと通っている患者さんの声も聞きたいという意見も頂いておりますので、別にアンケート用紙を渡すことも検討中です。
是非とも皆さん、書いて下さいね
今日ご紹介する患者さんは60代男性、何度も肛門の手術を受けられた肛門狭窄症の患者さん。
遠方からわざわざ来られました。
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この患者さんは10年以上前に他院で痔核の手術を受けられ、そのあと別の医師に注射療法を受けられました。
そのあと注射を受けた部分が潰瘍化し大量出血。
なんと大学病院に緊急入院されるほどだったそうです。
そこで縫合手術を受けるもまた出血。
コイリングでやっと止血。
その後3ヶ月間は点滴栄養と経腸栄養で肛門内の傷が治るのを待ったそうです。
数年前から便が細くなって残便感が発生。
何度もトイレに行っていきむようになり仕事にも集中できなくなりました。
そして糞詰まりにもなり、これはダメだ・・・と思って受診されました。
ブログも読まれ色々と調べ、きっと肛門狭窄症でブジー治療が必要だと予想し、ブジーに耐えられるか心配しながら受診されました。
便は1日4〜5回出ています。
酸化マグネシウムを服用しているので軟便です。
診察すると・・・予想はしていましたが予想以上に狭かった
なんと私の人差し指が入らない
これじゃあまともな便は出せません。
指ですこーしずつ肛門を拡げ、そして肛門鏡も挿入。
挿入するのがやっと。
開きません
すこーしずつ開いて肛門を拡げました。
これじゃあ坐薬も入れられない
便が残っていたので坐剤を入れて残便を出して来てもらいました。
そしてブジーです。
細いブジーから開始。
7号ブジーから開始したのですがつっかかってスムーズに入りません。
痛みが取れたら8号、9号とサイズを上げていって、12号まで入れるのですが無理でした
当然出血はあります。
でもすぐ止血するので大丈夫。
出血にはナーバスになっておられたので診療所で作っている止血剤の軟膏Rザルベを処方しました。
そして2週間後・・・
なんと肛門が広がっていました
普通に診察できます。
そして酸化マグネシウムも飲まなくても排便ができていました
坐剤もちゃんと挿入して残便を出し切れています。
ブジーにチャレンジ
広がっているので12号まで到達
ただし痛くて死にそうだとおっしゃっていました
それからは月に1回の通院です。
肛門が広がってきたら通院の間隔があいていきます。
この患者さん、すごく頑張られたのであっという間に広がって半年経過した時点で診察の間隔が2ヶ月あき、3ヶ月あき、4ヶ月あき、ついに卒業されました
もちろん毎日の坐剤と肛門マッサージは続けて頂く必要がありますが、通院は不要です。
年に1回のオシリ検診となりました
どれくらいの期間で拡がるのかは患者さんによります。
やってみないと分かりません。
卒業できる人もいるけれど、多くの患者さんが3ヶ月に1回とか半年に1回、拡げに通って来られています。
うちの診療所ではほとんどの患者さんが2回目の通院で治療が終了するので、定期的に通ってきている人はほぼ全員がブジー治療の患者さんです
ブジー治療って時間がかかるんです
患者さんにもよりますが長い人だと30分以上かかることも
だから待ち時間が長くなってしまうんです
ブジーが続くと本当に大変で
どうかご理解下さいね
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