昨日、栄養療法の学会セミナーに参加してきました。
テーマは認知症。
父はアルツハイマー病ということもあり、認知症については関心があり栄養療法的なアプローチについて勉強してきました。
今回も非常に勉強になりました。
会長の柳澤厚生先生とオーソモレキュラーの重鎮である溝口徹先生の講演は簡潔で分かりやすく流石だなと思いました。
いつも栄養療法の学会は行くのが楽しみで、毎回ワクワクして参加しています。
盛りだくさんで復習しないといけないので、復習を兼ねてブログで紹介したいと思います。
また少しずつまとめ記事を書きますのでお待ちください。
昨日の講演で印象的だったのが溝口先生が海外サプリによる鉄過剰摂取問題について触れておられたこと。
いつもクールな溝口先生が珍しく強い口調で言われていました。
よほど憤りを感じられたのでしょう。
実名は伏せておられましたが、あるドクターが出版された本を読んで、そこで勧められている海外のサプリをネットで購入して服用されていた患者さんが、鉄の過剰摂取で体調不良となり、検査すると肝臓に鉄が沈着していたという症例を発表されていました。
以前、私のブログでも採りあげました↓
この患者さん、結局サプリを中止するだけではダメで瀉血療法を週に1回やって2年後にやっとフェリチンが下がったようです
その本の著者である先生はブログでも発信され、Facebookグループで患者を集めサプリメントを勧めているそうで、健康被害が生じた人たちが溝口先生の外来を受診されているとのこと。
「鉄代謝を全く理解していない。医師としてあるまじき行為」
と強い言葉で非難されていました。
溝口先生には珍しいことです。
ちょっとビックリしました。
栄養療法は「栄養」だから「治療」と違ってリスクもないし安全と思って安易にサプリに手を出さないことです。
思わぬリスクが潜んでいます。
だから栄養療法を受ける場合は、ちゃんと勉強している先生にかかって下さいね。
本を出していて有名な先生の言うことが正しいとは限りませんから。
またブログで学会の情報を書いていきますので楽しみにしてて下さい