薬をもらいに行っただけなのに、いきなり手術をされた?! | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

ちょっと憤りを感じたので実際にあった患者さんの話を書きます。

 

定期的に診療所に通っていた患者さん。

 

肛門ポリープはあるけれど、特に症状がないので手術も不要ということでオシリ検診で年に1〜2回来られていました。

 

ちょっと調子が悪くなって肛門が切れたので、薬をもらいに行こうと思い、以前かかっていた近所の肛門科(専門外)を受診。

 

以前、出してもらっていた注入軟膏をもらおうと、軽い気持ちで受診されました。

 

そうしたら・・・診察をされ、その場でいきなり手術をされてしまったんですガーン

 

「これ、手術しないと治らないから。やりますねー」

 

と言われただけで、何の説明もなく診察の流れでそのまま手術になったそうですガーン

 

 

自分の肛門がどういう状態なのか

なぜ手術が必要なのか

どんな術式なのか

術後の通院や注意点

 

なーんにも説明なし。

 

 

ちょっと考えられないですタラー

 

 

普通、手術する前に患者さんに説明しませんか?

 

そして一番大事なことですが、手術を受けるかどうかは、よーく考えてから患者さんが決めること。

 

インフォームドコンセントが全くないあせる

 

 

しかもですよ

 

普通は手術をする前に術前検査をするものです。

 

他に重篤な疾患が隠れていたら困るので、血液検査や心電図など、最低限の検査をするのが外科では常識のはず。

 

 

そして手術の説明をして同意書を渡します。

 

手術の説明や術前検査には1時間くらいはかかるので、別日に来てもらうことが多いです。

 

 

そして手術するかどうか、決心が揺らがないかどうか、患者さんに冷静になって考える時間をとってもらう。

 

うちの診療所では「気持ち」を一番大切にしています。

 

そこが固まってない、迷ってるなら手術は受けないでパーとお断りしています。

 

迷いがあるなら今はそのタイミングではないと。

 

 

なぜなら「気持ち」一つで治療がうまく行くか行かないかが決まるからです。

 

 

何の説明もなく、考える余裕もなく、診察台に乗ったまま、流れで手術を受けられて後悔し、泣きながら私の外来を受診された患者さんをこの27年間、大勢診てきました。

 

その度に憤りを感じ、その怒りを家の中でぶちまけてました汗

 

主人も子供たちも毎日のようにそんな話を聴かされてウンザリしていたと思います。

 

 

診察室で起きている出来事を世の中に発信しようとブログを始めてからは家の中が平和になりました。

 

書くことで憤りや怒りを解放してきたからです。

 

 

アンガーマネジメントもだいぶ上手になってきていたのですが、今回は久しぶりに腹が立ちました。

 

年齢も還暦近いし、自分のほうが立場が上になってきたので、直接、電話して注意をしようかと思っています。

 

 

手術をされた患者さんは翌日から地獄の痛みで苦しんだそうです。

 

手術をしてから2ヶ月経っているのに肛門が痛い。

 

診察するとパックリと大きな傷が・・・

 

手術創が治らず炎症を起こし肛門の中と外に突起物もできていました。

 

これじゃあ痛いでしょう笑い泣き

 

 

手術をしてから肛門が痛くなった

 

それまでは痛くなかったのに・・・泣くうさぎ

 

 

と言われる患者さん。

 

 

まさしく手術のせいで肛門が悪くなった。

 

普通は逆でしょう?

 

手術をして治すんじゃないですか??

 

 

専門外の医師に言いたい。

 

自分の専門領域でない疾患に手を出すのはやめていただきたい。

 

患者さんに迷惑がかかります。

 

 

近隣に肛門を専門にしている医師がいるでしょう?

 

そちらに紹介して下さい。

 

 

うちの診療所は自由診療なので、保険診療で肛門科をやっている専門の医師が大阪だと何人かいますので、専門施設へ紹介を。(大腸肛門病学会や近畿肛門疾患懇談会に来ているなら知っているでしょう?)

 

 

他人がやった手術の術後をいっぱい診てますが、専門の医師がやった手術は術後のトラブルはほぼないです。

 

肛門が狭くなった

傷が治らない

 

そういった術後の後遺症は全例が専門外の医師によるものです。

 

 

だからお願いですから専門の医師に紹介を。

 

 

そして患者さんへ。

 

痔の手術を受けるなら専門の医師に受けて下さいね。

 

 

結果が全然違うからあせる

 

 

そこが専門性の違いなんです。

 

 

その場で手術と言われても受けないで。

 

あと1軒でも2軒でもいい。

 

別のクリニックを受診して他の医師の意見も聴いてみましょう。

 

その際は肛門を専門にしている医師を選んで下さいね。

 

 

こちらのサイトに探し方を書いていますので是非参考にして下さい↓

 

日本の肛門科の歴史と現状〜専門の医師を見分ける〜

 

 

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