うちの診療所は肛門専門施設です。
明治45年創立以来、肛門の専門施設として今年で113年となります。
昔は「痛くない手術」が強みで全国各地から患者さんが手術を受けに来られていましたが、最近は痔の原因となった便通を治すことで「切らない痔治療」を実現、手術と言われたけれど手術せずに治す方法はないのか?ということでセカンドオピニオン受診がほとんどになりました。
手術メインの治療から便通を治す治療に完全にシフトしました。
それでもわざわざ遠方から手術を受けに来られる方も多いです。
コロナワクチンが始まってから、現場で肛門科の患者さんのワクチン後遺症をたくさん診てきました。
治療をしてくれる先生がいない、そんな施設がない・・・ということでワクチン後遺症治療をするようになりました。
肛門診察のあとに後遺症診療をやっているのですが、治療費は頂いておりません。
肛門の診療費だけで、ワクチン後遺症診療をしても追加で費用は一切頂かずにやってきました。
お薬代とサプリ代だけは別途、実費で頂いております。
後遺症治療を始めてから一人の患者さんにかかる診察時間が長くなったため予約枠を減らし1日に診察できる人数を3割減らしました。
それでも診察時間が長引き、今でも1〜2時間待ちになってしまっていますが
よくSNSやネットで「反ワクは儲かるんだろ」「後遺症治療で金儲けしやがって」という書き込みがありましたが、正直、ワクチン後遺症治療をやってから肛門診療は減収です。
だって3割も患者数を減らして対応しているわけですから。
サプリや点滴で金儲けしてるだろ
とも言われましたが、サプリを出しても医療機関は大して儲かりません。
サプリメントメーカーが儲かるだけです。
仕入れるのにかなりのコストがかかりますから。
掛け率もよくないので、サプリを売ったからって儲かるとは言えないですね。
人件費と商品の在庫管理、保管場所を考えると儲かる商売とは言えません。
そんなに反ワクが儲かると言われるのであれば、一度、ご自分で後遺症サプリを売ってみて下さい。
大した儲けにならないことがよく分かると思います。
また来られた患者さん全員にワクチンに関するチラシを渡して、説明をしているので、その時間分、診療時間は減ります。
「ワクチンのことがなかったら、もっとたくさん患者さん診られるのに」
と何度思ったことか。
早く「通常運転」に戻りたいです。
肛門の診療だけだと流れもスムーズですし、処置などで時間のかかる患者さんも事前に把握しているので待ち時間もコントロールしやすい。
そして患者さんに渡しているワクチン関連のチラシ。
この印刷代が月に20万円を超えています
ちゃんと読んでもらえるかどうか分からないものなのに・・・。
ざっくり計算するとワクチン関連の診療や活動で月に約200万円の売上げ減ですね
だから反ワクは儲かりません。
もしも金儲けのために医療をするとしたら、大勢の患者さんを集めてワクチンを打ちまくった方がいいに決まってます。
コロナワクチン接種事業に参入したクリニックの売上げをご存知でしょうか?
月に千人打ったらワクチンだけで月1千万円以上の売上げです。
実際、コロナ禍の受診抑制で閑古鳥が鳴いていたクリニックはこぞってワクチンに飛びつきました。
クリニックをあけていても患者さんがほとんど来ないから、すべての時間をワクチン接種に費やせたのです。
またPCR検査も儲かりましたねぇ
ワクチンとPCR検査は受ける側はタダです。無料です。
だけど医療機関には国からお金が支払われる。
全額支払われた。
つまり補助金ビジネスにみんなが群がったわけです。
その原資は私たちが払った税金です。
こうやってコロナバブルが生まれ大金を手にしてクリニックを建て替えた先生も多かったですね。
幽霊病床も問題になりましたね。
不正をして6億の補助金を受け取っていたクリニックもありました。
コロナ禍を通して医療ってある意味「補助金ビジネス」的な側面があるなと思いました。
だってそうでしょう?
全国どこに行っても同じ値段で同じ医療が受けられる。
本当は医師によって知識や経験、技術は違うのだけれど。
この病気にはこの治療、この薬と決められていて、値段も自分で決められない。
熟練の外科医がやった手術と、ペーペーの医者がやった手術とが同じ値段。
そもそも価格体系がおかしい、矛盾だらけ。
そして診療報酬点数が下がってもリピート率を上げることでマイナス分を回収しようとする。
この記事にその理由が全て書いてあります。
— 森田洋之@医師・community Dr./医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る/音楽家 (@MNHR_Labo) February 8, 2024
↓
やっぱり日本の医療は「儲けすぎ」である…現役医師が「医療はもっと身を切る改革に挑むべき」というワケhttps://t.co/MEv7WG9H8u
「診療報酬(1回の受診単価)」を5.5%下げたとしても、医療機関はその分「回数を増やす」ことで簡単に回収できる。 https://t.co/O70nbzXhQp
うちの診療所では「いかにリピートさせないか」「いかに通院回数を減らすか」ということを考えながら診療をしているけれど、世の中の多くの保険診療の先生たちは「いかにリピートさせるか」を考えています。
全く逆の発想で診療をしているわけだから話が合うはずもなく、私たちは業界の中で異端として孤独に生きてきました。
そもそも自由診療で肛門科をやっている先生自体が少ないし、他の先生たちは自由診療で儲かると思ってますから
もう全く会話がかみ合わないの。
共通言語で話ができないっていうか、そもそもやっていることが違いすぎて話す気もしない
ところがコロナ禍で私たちと同じ志をもった先生たちと出会うことで出来ました。
医師になって初めての経験でした。
仲間を見つけたり・・・です。
それぞれ診療分野は違うけれど根底にある思いは同じ。
だから色々としんどかったけれど、初めての心通じ合う先生たちとの関係は得がたい宝物。
これからも大切にしたいと思っています。
肛門診療とワクチン後遺症治療は一見、全く関連が無さそうに見えますが、解毒の第一歩は排泄です。
排泄で一番大きいのが便だから。
腸も出口も滞っていては解毒になりません。
うちの患者さん達のワクチン後遺症治療がうまくいっているのは便通治療がちゃんとできているからではないかと思っています。
肛門にウンコ溜めてて解毒なし
なのでワクチン後遺症治療を希望されて受診される患者さんにも、必ず肛門の診察は行っています。
肛門科なのでそちらがメインです。
ワクチン後遺症治療は「ついで」です
まだまだ後遺症治療が続いていますが、今年は患者さんの安否確認をしていこうかと思っています。
もしかしてワクチンで亡くなった患者さんがおられるかもしれないので・・・。
今年も今までと変わらず患者さんのお役に立てるよう最善を尽くしたいと思います。
患者さんのリクエストで復活させた
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コチラ
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