うちの診療所では患者さんが服用しているものを全てチェックしています。
薬だけでなくサプリメントや健康食品、お茶に至るまで。
なぜなら腸が黒くなる下剤が入っているのを知らずにサプリメントを摂っている患者さんが大勢いるからです。
最近受診された患者さんが摂取していたサプリがこれ↓
患者さんによると評判が良くていつも売り切れているそうです。
「インナークレンズ」という商品名からは「解毒」を連想させます。
ワクチン後遺症の患者さんも飲んでおられました。
体に溜まっているワクチンの成分をクレンジングして排出してくれることを期待して。
どんなサプリも健康食品も注意して成分を確かめましょう。
あと原材料も。
そこにアントラキノン系の成分が入っていたらそれ、下剤なので服用を中止して下さい。
アントラキノン系下剤がどういうものなのか、それを飲み続けるとどうなるのかはこちらのコラムに詳しく書きましたので是非お読み下さい↓
腸を黒くする下剤や健康食品に要注意 〜大腸メラノーシス〜
黒くなった腸は自然に動かなくなります。
つまり土管のような動かない腸になってしまう。
そうなると、その健康食品を飲まないと便が出ない体になってしまいます。
経験ありませんか?
市販の下剤を初めて服用した時はめっちゃ効いて下痢になったのに、ずっと続けてるとだんだん効き目が悪くなって、服用する量が増えていった・・・ということ。
そして服用をやめると全く便が出ない。
便秘がしんどいから毎日飲んでおこう。
そうやって癖になる。
依存性・習慣性があるのです。
黒くなった腸からはポリープや大腸癌の発生リスクが高まるので「これを飲まないと便が出ないから・・・」と続けるのは危険

腸を黒くしない下剤はたくさんあるので、わざわざ腸を黒くする下剤を選ばずに別のものに変えましょう。
医療機関を受診して合わせてもらうと良いでしょう。
たくさん種類があるので、どれが効くかは服用してみないと分かりません。
片っ端から試せば、どれか合うものが見つかるはず。
ちなみに私がよく処方しているのが
・ピコスルファートナトリウム(ラキソベロン)
・モビコール
・グーフィス
・リンゼス
・アミティーザ
・ベンコール
ピコスルファートナトリウムは薬としては古くて安全。
産婦人科で妊婦さんが処方されていることが多いです。
また漢方薬ならマイルドかも・・・というイメージがあって、漢方薬を服用している人も多いのですが、漢方薬に入っている「大黄(ダイオウ)」はアントラキノンです。
腸が黒くなります。
これ、下剤なので注意してください。
「下剤」と思われていない漢方薬にも入っていることがあるので、漢方薬も含まれている生薬をチェックしましょう。
腸を黒くする成分についてはコチラの書籍↓
92ページに掲載していますので是非お読み下さい。
腸を黒くする成分は
・センナ(センノシド、キャンドルブッシュ、ゴールデンキャンドル、カッシアアラタ)
・アロエ
・大黄(ダイオウ)
・カスカラサグラダ
です。
これらの成分が含まれていないかチェックしてみて下さい。
黒くなった腸はアントラキノン系下剤を中止すると元に戻ることも多いです。
ひどくなれば戻りにくくなりますので、一刻も早く中止しましょう。
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
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