便秘は出口の肛門で起こっている! | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

痔ではないのに痔と診断されて手術を勧められている患者さんや、必要のない手術を受けて後遺症で苦しんでいる患者さんをたくさん診てきて、肛門科の真実を伝えたいと思って始めたブログ。

 

2013年の年末から始めて10年経ちました。

 

学会で医師を啓蒙するよりも、患者さんに情報を伝えた方が速いと判断し、医師向けの情報発信から患者向けの情報発信に切り替えました。

 

結果、良かったと思います。

 

明らかに患者さんに向けて発信する方が速く拡散した。

 

それでもまだ無くならない過剰診断、過剰手術。

 

専門外の医師による治療トラブル。

 

自分の無力さを感じるとともに、これが限界なのか・・・と落ち込んだ時期もありましたが、事もあろうにコロナやワクチンのことで私が有名になってしまい、その結果、肛門や痔に興味を持つ人が増えました。

 

Twitterのハンドルネームを「肛門科女医 みのり先生」としたのも、私を通して「肛門科」に興味を持って欲しかったから。

 

結果、大正解でした。

 

多くの人が「肛門科!?」に反応してくれました笑

 

痔ではないものを痔と診断されて手術を勧められることがあるから、肛門科だけは専門にかかってほしいということ

 

出口の便秘を治せば手術しなくても治るかもしれないこと

 

出口の便秘を治さずに手術をしてもうまくいかないこと

 

を伝えたかった。

 

 

本当に深く悩み、本気で治す気持ちのある人だけに受診してほしい。

 

そんなメッセージも込めて。

 

 

治療を受けた患者さんがブログで書いて下さっていることが全てです。

 

是非お読み下さい↓

 

 

 

世の中に溢れる便秘情報は腸に関することばかり。

 

便秘は腸で起こっているという誤解が生じるのも無理はありません。

 

ところが私が診ている便秘は出口の肛門で起きています。

 

そのことに誰も気付いていません。

 

不思議なことに、痔になって訪れる患者さんの8割以上が毎日排便がある人なんです。

 

どうしてだろう?

こんなに快便なのになぜ痔になったのか?

 

最初は私も不思議でした。

 

だから痔は家系・遺伝・体質とも言われるゆえんなのでしょう。

 

 

「便秘したら痔になるで」

 

と言われても、私、毎日快便で、便が出ない日なんて1日もないんですけど真顔

 

と言われた患者さんもどれだけいたことか。

 

 

だったらなんでそんなひどい脱肛なのよ??

 

 

その答えが出残り便秘でした。

 

便秘とは便が出ないとは書いていませんね?

 

「便を秘める」と書いて「便秘」と読みます。

 

文字通り便を秘めて生きてきたのです。

 

出口の肛門に。

 

だから痔になったのです。

 

お腹(腸)に便を秘めても(溜めても)、肛門が空っぽであれば痔になりません。

 

溜まった場所が悪くなるんです。

 

だから痔の人は必ずと言っていいほど出口の肛門に便がある。

 

だけど大部分の人が出口の便に気付かない。

 

痔になって始めて出口の便秘に気付く人も多い。

 

 

下剤を飲んでも、食物線維や乳酸菌を摂っても、それは腸に効く。

 

これから作られる便には効くけれど、既に出来上がって出口まで降りてきてる便や、出し残した出残り便には効かない。

 

肛門は便を出す所。

 

便の通り道であって便を溜めておく場所ではありません。

 

いつも空っぽなんです。

 

そんな通路に便を溜めたから肛門が故障したんです。

 

 

そこの部分をきっちり深く理解しないと、薬や手術で痔を治しても、また痔になります。

 

痔は何度でも繰り返します。

 

 

だから痔の根本治療は出口の便秘を治すこと。

 

間違った排泄を治さなければ本当の根治はありません。

 

 

患者さんからは「週に1回でも、2週間に1回でも、それが無理なら月に1回でもいいので肛門の記事を書いて下さいお願いとお願いされているのですが、あまりにも伝えなければならない情報が多すぎて、緊急性や命に別状がない肛門の話が後回しになってしまいましたあせる

 

患者さんが書いて下さったアンケートも溜まりに溜まっていますあせる

 

少しずつでも掲載していこうと思いますので是非、毎日チェックして下さいね照れ

 

 

患者さんから大人気のアンケートはコチラに掲載してます↓

 

 

368記事もあるので、どれか一つくらいはご自身の症状と当てはまるものがあるかと思います。

 

 

今日ご紹介した患者さんのブログは出口の便秘「出残り便秘」の典型例。

 

下剤を飲んでも出始めの便が硬かったのは便が残っていたから。

 

残った便は時間が経つと水分が飛んで硬くなります。

 

そして翌日には新しい便が奥から降りてきて前日の便の上に積み上がるので、便の2段積み状態うんち

 

出始めの便は昨日の便(出残り便)

その奥の便は今日の新しい便

 

という状態に。

 

そしてまた便が残って、それは次の日に持ち越し。

 

こうして出し残す習慣が常態化すると、常に出口に便が溜まっているので肛門がうっ血して腫れた状態になります。

 

「便という重し」を乗せて生きているようなものですからねニヤニヤ

 

その腫れが大きくなったらいぼ痔(痔核・脱肛)となる。

 

1〜2年溜めたくらいでは立派なイボ痔はできないから、イボ痔の人は10年以上便秘している人がほとんど。

 

便秘歴は痔歴よりも長いんです。

 

手術でイボ痔を切除しても、また便を溜めて生きれば10年、20年経ったら痔になっていると思います。

 

実際、何度も何度も痔の手術を繰り返している患者さんも診ていますが、皆さん、手術だけ受けて便秘を治していません。

 

だからまずは出口の便秘を治してみて下さい。

 

そうすれば痔を切らなくても良くなるかもしれません。

 

うちの診療所はそんな患者さんがたくさんいます。

 

手術する人なんて3%以下

 

手術でしか治せない痔は一握りです。

 

だから手術と言われても、その場で決めずに家に帰ってからよーく考えましょう。

 

そして別の肛門科を受診して意見を聞くセカンドオピニオンをお勧めします。

 

その際はまじめに良心的にやっている肛門科の先生を探してください。

 

こちらに探し方のヒントを書いていますのでどうぞご参考になさって下さい。

 

肛門科の歴史と現状 〜専門の医師を見分ける〜

 

 

 

 

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お読み頂けると幸いです。

 

 

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