既にご存知の方も多いと思いますが、気になった医療ニュースを。
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エムポックスで男性死亡 国内初、埼玉県の30代
2023年12月14日 (木)配信共同通信社
厚生労働省は13日、ウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」に感染した埼玉県に住む30代の男性が死亡したと発表した。国内の死者確認は初めて。エイズウイルス(HIV)に感染し、免疫不全状態だったという。
厚労省や埼玉県によると、男性は9月、埼玉県内の病院でエムポックスと診断され、11月に死亡した。海外渡航歴はなかった。
この感染症はエムポックスウイルスが原因で、発熱や頭痛、リンパ節の腫れといった症状が生じた後に、顔などに発疹ができ水ぶくれとなる。多くは2~4週間で自然に回復するが、子どもや妊婦、免疫不全の人は重症化することがある。
国内では昨年7月に初めて感染が確認され、厚労省によると、今月3日時点で227人の患者が報告されている。
国立感染症研究所によると、2022年1月から今年9月末までに、世界で9万人以上の患者と157人の死亡が報告された。3月以降はアジアでの感染報告が増加しているという。
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このニュースに対する医師のコメントを拾ってみました。
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病態を理解していない報道機関らしい、ミスリーディングな見出しですね。
この事例は、「免疫不全状態の患者が、ウィルス感染症で死亡した。」という単純なものだと思います。
もちろん「日本国内にはエムポックスが存在しない」と考える人々にとっては衝撃的なことかもしれませんが、既に 200人以上の患者が報告されているのですから、この患者の周辺(の人)にもウィルスが結構広がっていたと考えるべきでしょう。
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ま、CD4陽性T細胞が減少すれば、
日和見感染症で死亡することがあるわな。
で、その日和見感染症が、たまたまエムポックスだったということ。
しかし、共同通信社の、記事の書き方は、あんまり感心せんね。
またまた偏見を招きそう。
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ニュース記事のタイトルだけ見て中身をちゃんと読まないと
エムポックスって何
新しいウイルス
次のパンデミックになるの
若い男性が死亡するって
怖い感染症やん
という認識になってしまいます。
この記事で重要な点は
エイズウイルス(HIV)に感染し免疫不全状態だった
ということ。
免疫不全状態になると様々なウイルスや細菌の感染症を引き起こしやすく、悪化しやすいです。
健康な人ならなんてことはない感染症が、AIDSの人では命取りになる。
重症化して死に至ることもしばしばある。
だからこの記事のタイトルはミスリードであると言える。
医師サイトのコメントにあるとおり。
この事例は、「免疫不全状態の患者が、ウィルス感染症で死亡した。」という単純なもの
免疫不全状態なら日和見感染症で死亡することがある。
で、その日和見感染症が、たまたまエムポックスだったということ。
ということに尽きると思います。
くれぐれも不安にならないようにして下さいね。
天然痘は1980年5月、WHOにより根絶宣言されています。
ですが天然痘ウイルスは米露両国に凍結保存されている↓
その理由はワクチン製造のため。
そして既にサル痘に対して天然痘のワクチン接種が了承されていることも忘れてはならない。
次は何が来るのか。
注視していきたいと思います。
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