診療所では受診される患者さんが飲んでいる薬だけでなくサプリメントや健康食品など全てチェックしています。
それが思わぬ健康被害を生じていることがあるからです。
胃腸障害や肝機能障害は結構多く見られます。
最近はサプリオタクの人も多く、テレビコマーシャルや新聞広告に掲載されている健康食品ではなく、ネットで調べて栄養療法も勉強し、かなりマニアックな海外のサプリを飲んでいる人も増えてきました。
それで体調が良くなったり元気になっていればいいのですが、いくら飲んでも体調が良くならないのであれば、サプリに問題があるかもしれません。
なぜなら不足している栄養素を補えば、時間はかかるかもしれないけれど体調は確実に良くなるからです。
半年以上飲んでも改善しなければサプリの中身や選定に問題があるかもしれません。
コロナ禍をきっかけに栄養療法を勉強し治療に取り入れるようになったドクターが、ハッとするようなことをおっしゃったのです。
「サプリメントが効かないんじゃなくて効かないサプリを飲んでいただけ」
だと。
息子さんの体調不良に、聞きかじりで市販のサプリメントを飲ませていたのですが半年たっても全く改善せず。
副腎疲労と診断し、医療機関専用のちゃんとしたサプリメントに変えたところ1カ月も経たないうちに元気になったそうです
〇〇が効く！
というと、その〇〇に飛びつく人が多いけれど、例えばビタミンDのサプリ一つとっても、ビタミンDだからってどこのサプリでも中身がおんなじじゃない。
品質の違いはもちろんのこと、飲んだサプリがちゃんと吸収されて、それが有効に作用するかどうかはサプリメントの設計による。
飲んだあと血中濃度が上がってるかどうか、そういった臨床データを医療用サプリメントはちゃんと持ってて、実際に患者さんの血液検査で確認したりしています。
だからちゃんと効くサプリを飲まないといけない。
こういうケース、本当に多いです。
サプリを飲んでいるのに効果を感じられない人は、一度飲んでいるサプリメントの品質をチェックしてみて。
あるいは必要のない栄養素を摂っているか。
どんな栄養素が不足しているのかもチェックしてから選んだ方がいいです。
意外と過剰摂取になっている人もいるので要注意。
何を飲んだらいいのか分からない･･･という人には、必要なビタミンとミネラル、微量元素が全て入っているマルチビタミン&ミネラルをオススメしています。
これが全ての人のベースとなるサプリ。
これに何をプラスしていくか。
そこは個別対応となりますが、多くの患者さんはビタミンDとビタミンC、コエンザイムQ10を足しています。
特にコエンザイムQ10は加齢とともに減少し、これが不足すると、せっかくミトコンドリアでエネルギーを産生しても、それを取り出して利用できません。
だからコエンザイムQ10が不足するとスタミナ不足となる。
エネルギーを使うのに必須物質です。
患者さんによって合わせるサプリが違うので、どんな症状で困っているのか診察の時にご相談下さいね
診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブです
ラブもサプリを飲んでいますよ
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