ワクチンを接種したのにコロナに感染して重症化する理由の鍵はIgG4抗体にあるという話をブログで書きました。
IgG抗体について一般の人にも分かりやすく解説されているサイトを見つけました。
こちら↓
是非読んでほしいです。
IgG抗体には4種類あって、増えすぎると病気を引き起こすのがIgG4抗体。
IgG4関連疾患と言い、難病に指定されています↓
だからIgG4抗体が増えすぎるとダメなのです。
モダンメディア61巻11号2015「臨床検査アップデート」の「『IgG2,IgG3測定の意義』野々山恵章」に詳しくIgG抗体について書かれていました。
それによると
血清中の濃度は
IgG1:60%
IgG2:29%
IgG3:37%
IgG4:4%
で、健常人では免疫寛容に働くIgG4抗体はわずか4%しか存在しません。
各抗体の役割については以下の通り。
IgG1:主にウイルス、細菌外毒素などのタンパク抗原に対する抗体。オプソニン効果あり
IgG2:細菌多糖類に対する抗体が多い
IgG3:補体結合能が高く活性化能が高い。胎盤通過能も高い。
IgG4:胎盤通過能は良いが補体結合性はない。マスト細胞と結合する。アレルギー促進かブロックかはよく分かっていない。炎症を起こして繊維化を誘導することに関わっている。IgG4関連疾患で異常高値となる。自己免疫性膵炎でも高値となる。
オプソニン効果とは
の解説がわかりやすいので引用します。
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体内に侵入した細菌やウイルスなどがIgG抗体と結合すると、免疫細胞である好中球やマクロファージが活性化されます。
これらの免疫細胞は異物を食べて退治してくれる働きがあるので、IgGによって免疫細胞の食欲が旺盛になる、とたとえることができます。
これをオプソニン効果といいますが、オプソニンというのは「味付け」という意味です。
IgGが味付けをして免疫細胞の食欲を増していると考えると面白いですね。
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要するに免疫細胞を活性化させて免疫を高めてくれるという効果ですね。
その効果があるのがIgG1。
↑こちらのブログでも書きましたが
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IgG1とIgG3はウイルスに結合するとマクロファージなどを呼び寄せ貪食させることで排除に働く、一般的に「抗体」のイメージ通りの働きをする。
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それでは病気になったらどうなるかというと
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免疫不全ではIgG2、IgG4が低下
SLEではIgG1,IgG2,IgG3が高値
関節リウマチではIgG2,IgG3が高値
アレルギー疾患ではIgG4が高値
AIDSではIgG1,IgG3が高値
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だから一概にはIgG1が善玉抗体でIgG4が悪玉抗体であるとは断定できないのですが、IgG4が異常に増えすぎるのは免疫寛容を起こし、かえって感染しやすくなったり、体に炎症を引き起こしてしまうので、良くない状態であることは確かです。
このIgG4抗体が3回目のワクチン接種後に38.6倍に増えているという結果が報告されています。
Eric Topol@EricTopol
Late after mRNA Covid vaccines, or with booster or breakthrough infections, there is a shift to IgG4 antibodies, no… https://t.co/dvNqRTt6RV
2022年12月23日 04:16
グラフを抜き出しました↓
抗体をたくさん作って免疫を上げてくれるはずのワクチンが、免疫寛容を起こし体に炎症を引き起こすIgG4抗体を作り出してしまうなんて、本末転倒ですね
あまり増えすぎると難病であるIgG4関連疾患の懸念も出てくるでしょう。
健康な人には、たった4%しか存在しないIgG4抗体。
ワクチン接種後に引き起こされている様々な症状は、この悪玉抗体とも言えるIgG4抗体と関連があるかもしれませんね。
特に3回以上接種した人。
血液検査で分かるので、ワクチン後遺症の人は調べると何か分かるかもしれません。
リンク先の論文の概要です↓
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SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種を繰り返した後、非炎症性のスパイク特異的IgG4抗体へのクラススイッチ
RNA ワクチンは、SARS-CoV-2 のパンデミックと闘うための効果的な予防手段です。
高レベルの中和 SARS-CoV-2 抗体は、ワクチン誘発免疫の重要な要素です。
最初の 2 回の mRNA ワクチン投与の直後に、IgG 応答は主に炎症誘発性サブクラス IgG1 および IgG3 で構成されます。
ここでは、2 回目のワクチン接種から数か月後、SARS-CoV-2 特異的抗体が非炎症性 IgG4 で構成され、3 回目の mRNA ワクチン接種および/または SARS-CoV-2 バリアントのブレークスルー感染によってさらに増強されたことを報告します。
すべてのスパイク特異的 IgG 抗体の中で IgG4 抗体は、平均で 2 回目のワクチン接種直後の 0.04% から 3 回目のワクチン接種後の 19.27% まで上昇しました。
この IgG4 抗体の誘導は、アデノウイルスベクターによる同種または異種の SARS-CoV-2 ワクチン接種後に観察されませんでした。
シングルセルシーケンスとフローサイトメトリーにより、スパイク結合メモリーB細胞集団内のIgG4スイッチB細胞のかなりの頻度が明らかになりました(中央値14.4%、四分位範囲(IQR)6.7〜18.1%)。
全体的なメモリーB細胞レパートリーと比較して(中央値 1.3%; IQR 0.9–2.2%) 3 回の予防接種後。
重要なことに、このクラス スイッチは、スパイク特異的抗体が抗体依存性細胞食作用および補体沈着を媒介する能力の低下と関連していました。
Fc を介したエフェクター機能は抗ウイルス免疫にとって重要であるため、これらの知見は、mRNA ワクチンを使用したワクチン接種レジメンの選択とタイミングに影響を与える可能性があります。
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ワクチンを接種した直後は善玉抗体であるIgG1とIgG3が増えているのに、接種してから数ヶ月経つと悪玉抗体であるIgG4が増えている。
だからワクチン接種者が易感染性となりブレイクスルー感染を起こしたり、帯状疱疹や他の感染症を発症、また自己免疫疾患やIgG4関連疾患になっていると言えるのかもしれません。
IgG4抗体は、ワクチン接種後に起こっている様々な現象の鍵を握っていそうですね。
ワクチン後遺症で苦しんでいる患者さんにはIgG4抗体を調べることをおすすめしたい。
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