ちょっと前のことなんですが・・・
週刊ポストに私の取材記事が掲載されました。
診察に来られた男性患者さんから「先生、週刊ポストに載ってたね」と言われて気づきました。
週刊ポストは男性向け週刊誌だったんですね。
テーマは肛門の癌。
何やら怖そうなタイトルですが・・・私が考えたわけではありません。
私は取材を受けて記者の質問に答えただけ。
1時間くらいたっぷりお話しました。
私は元皮膚科医という異色の経歴を持つ肛門科医なので、肛門周囲の皮膚疾患を得意としています。
肛門科医は皮膚科医ではないので、皮膚疾患についてはなかなか診断が難しい。
だから肛門科の学会で皮膚疾患の講演を今までにもたくさん引き受けてきました。
肛門に癌なんて出来るのか
と驚かれる方が多いですが、肛門にだって癌は出来ます。
その中でも診断が難しいのが肛門の皮膚癌。
なかなか治らない湿疹が実は癌だった・・・
という悲しい症例を何例も診てきました。
その一部の症例は日本大腸肛門病学会のホームページで見ることができます↓
癌というと「痛い」というイメージがあるようですが、癌って痛くないんですよ。
だから気づかれにくい。
癌が大きくなって周囲の組織を圧迫するようになって痛みが生じる。
痛みを感じる頃には癌が相当大きくなっていることも・・・。
また肛門の皮膚癌だった患者さんは痛みなど全くなく、軽度の痒みがあり、オシリを掻いているうちに湿疹が出来て、それがどんどん広がってきて、皮膚が硬く盛り上がってきたのでおかしいと思って受診されました。
「怖いかゆみ」もあることを知っておいて下さいね。
よほどひどいことにならない限り肛門科になんて行こうという気になりませんから、皆さん、ひどくなってから来られることが多いです
またある患者さんは肛門の湿疹だと思ってかかりつけの内科クリニックで肛門を見せずに、先生にお願いしてステロイドの軟膏を出してもらっていました。
何年も塗っているのに一向に良くならない。
それどころかどんどんひどくなってくる。
これはおかしいぞ。
恥ずかしがってないで肛門科を受診しなさい。
ということで私の外来に紹介されて受診された患者さんもおられました。
恥ずかしいという理由から受診を敬遠しがちな肛門科。
皮膚科や内科の診察室でパンツをずらす勇気なんてないですよ
と言われた患者さんも多かったです。
それだけ人に見せたくない部分。
だけど大切な部分。
だから勇気を出して受診して欲しい。
肛門科がイヤなら皮膚科でもいい。
さすがに陰部の診察をする際は配慮してくれるはず。
痔は放置しても死にませんが、癌は放置すると死ぬ可能性があります。
だから自己診断で
痔だ
湿疹だ
と決めつけず、ちゃんと見てもらって下さいね。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
浮き輪の中に入って
フセをする練習
上手にできました
コロナ後遺症、ワクチン後遺症、イベルメクチンに関するお問い合わせはコチラへお願いします↓
お問い合わせの際は「ブログを見た」とお伝え下さい。
クリックお願いします
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりました
オシリを洗っている全ての人に届けたい。
お読み頂けると幸いです。
公式LINEでも情報発信中